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心配性な元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

【ヨガ vs ストレッチ】心のつらさをより軽減してくれるのはどっちだ?

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こんにちは、今日はiPadを新調した、なすびです。(`・ω・´)

 

今回は『運動』についてのお話でございます。

 

運動が健康の維持に重要なこと改めて言うまでもないと思いますが、それ以外にも憂鬱な気分やイライラといったストレスへの耐性を上げる効果もあるため、当ブログでは「軽い運動でもいいので習慣化にしておくのが良いよね!」というスタンスでおります。

 

で、そんな軽い運動としては過去に

 

 

あたりはメンタルの改善に科学的な根拠があるのでおすすめさせてもらってるんですが、そんな中新しい研究では『ヨガとストレッチどっちがメンタルを改善してくれそうなの?』について調べてくれてて、ナイスだなと思いました〜。

 

 

 

【ヨガ vs ストレッチ】心のつらさをより軽減してくれるのはどっちだ?

これは2019年に発表された論文になりまして、軽度から中程度のアルツハイマー病患者138人(平均年齢63.7歳)を対象にしたRCT研究になります。(P)

 

研究の内容としてはまず参加者を以下のグループに分けまして、

 

  • ストレッチや筋トレを60分間やるグループ
  • マインドフルネスヨガを90分間やるグループ:呼吸法(15分)、マインドフルネス瞑想(15分)、太陽礼拝(60分)

 

といった感じ。そして参加者にはこれらを週に1回を8週間続けてもらいまして、2つのグループに不安や抑うつ症状といった精神的な苦痛や幸福感、生活の質にどのくらいの差があるのかを調べたんだそうです。

 

まあストレッチをやるグループには軽い筋トレ要素も入っちゃってはいるんですが、サンプル数も多くてデザインもいいですし、ある程度参考にはなるのではないでしょうか。

 

 

と言うことで早速結果を見てみますと、

 

  • マインドフルネスヨガをやったグループはストレッチのグループに比べて、不安および抑うつ症状、幸福感(物事が困難に感じる、心の平穏)、およびQOL(生活の質)といった、精神状態に大きな改善が見られた
  • 運動機能の改善についてはストレッチのグループと同じくらいだった

 

とのこと、ヨガの方が改善効果が大きいという結果になってました。ちなみにこの研究では試験が終了してから12週間後に改めて精神状態などをチェックしてくれてるんですが、それでも効果が残っていたのはナイスなポイントなのではないでしょうか。

 

 

でもって「なんで普通の運動と比べてヨガの方が効果が大きかったのか?」についてですが、研究者曰く

現代の仏教瞑想の実践であるマインドフルネスは、人々と症状の非判断的な受容と、今ここにいることの価値を強調しています。仏教の文脈から、困難は人生の過程に常に存在しているのに対し、喜びや困難に執着しないことは感情的な安定をもたらします。現在の研究は仏教の哲学や宗教を強調することを意図していませんが、マインドフルネスの実践に従事したパーキンソン病患者は必然的に精神的なセルフケアの増加を示しました。このように、彼らはパーキンソン病の脆弱な状況に立ち向かいながら、困難に対するより大きな受容を育み、より少ない困難とより平穏を感じたかもしれません。

とのこと。マインドフルネスでメンタルが改善する研究は多いんですが、ヨガにはストレッチの要素がありつつ、マインドフルネスを養えるポイントが加わっているので差が大きく出ているような感じもしますね。

 

まあこの結果だけ見ると「ヨガの方がよくないか?」って思うかもしれませんが、そうはいっても好みの問題もあるので、

 

  • 瞑想みたいに呼吸に集中するのが苦手ならストレッチや筋トレといった運動系を
  • 瞑想の雰囲気が好きならヨガを

 

といった感じで、やってみるといいのではないでしょうか。

 

自分はどっちかと言うと運動派かな〜。