最近何やっても楽しくないって人は運動すると半分は解消されるかも!っていう知見のお話です
こんにちは、なすびです。( ˙꒳˙ )
メンタルの状態が悪化してくると今まで楽しいと思えてたことが楽しく感じなくなる!っていう事が起こったりするんですけど、その状態が長い期間が続くとうつ病といった精神疾患にも繋がる可能性があるので、早めに手を打ちたいところなんですね。
でもって、そのような抑うつ感を軽減する方法として定番なのが『運動』でございます。当ブログを読んでいる方はすでにご存知の方が多いと思いますが、有酸素運動やヨガといった身体活動は気分の改善に効果があるっていうデータがとても多いんですね〜。
「なんだ、また運動に関する研究の話か〜」と思う方もいるかもしれませんが、今回は『運動が抑うつ感を減らしてくれるのか?』っていういつものポイント加えて、『特にどんな人が運動による恩恵を得られやすいのか?』ってところを調べてくれている研究があったのでまとめておこうと思います。
どんな人が効果得られやすいのか?っていうのはありがたいポイントですね〜。( *¯ ꒳¯*)
有酸素運動で抑うつ感がガッツリ改善!!
これは2020年に発表されたパデュー大学の研究になりまして、大うつ病の若い男女66人を対象に「身体活動がうつ病の症状をどのくらい軽減してくれるのか?」について調べたRCT研究です。(1)
まず参加者は以下の2つのグループランダムに分類しまして、
- 中〜高強度の有酸素運動をするグループ(35名)
- 軽いストレッチをするグループ(31名)
それぞれのグループで週3回の運動を8週間おこないまして、抑うつ感といったうつ病の症状にどんな変化があるのかをチェックしてくれました。このへんはいつも通りな感じですね。
でもって、さっそく結果を見てみると、
とのこと。どちらのグループも絶望感やイライラ、疲労感、集中力の低下、自殺願望といった気分がかなり改善したんだそうで、特に有酸素運動で気分の悪さが半減してるのはすごいっすね〜。
でもって、この研究の新しいポイントは『報酬処理(RewP)』や『認知制御(ERN)』がどのように反応するかも合わせてチェックしてるのが新しいところなんですけど、この二つをざっくりと説明すると、
- 『報酬処理(RewP)』:ポジティブな結果やネガティブな結果に対する反応を処理して調整する能力(落ち込んでも、立ち直す)
- 『認知制御(ERN)』:目標を達成したり、誘惑に抵抗して行動の調整を可能にする能力(やる気でないけど、宿題に手をつける)
ということで、まあ気分を調節する能力を測る指標の1つだと思ってもらえるといいかと。
そして先の二つの身体活動が『報酬処理(RewP)』や『認知制御(ERN)』にどのように反応したのかについて見てくれたわけなんですが、その結果はというと、
- 身体活動は特に『報酬処理(RewP)』や『認知制御(ERN)』に影響を与えなかった
- 研究の始める前に『報酬処理(RewP)』が良好だった人は、運動治療で効果が得られる可能性が高かった
とのことで、運動で効果が得られやすい人はポジティブなことやネガティブなことに反応しやすい人に傾向にあったんだそう。ちょっとしたことで喜びやすいけど、ちょっとしたことで凹むタイプの人なんかは運動のメリットが大きいのかもしれませんね〜。
有酸素運動についてはいろんなものがありますけど、とりあえずは軽く息が上がる程度のジョギングから初めてみるのが体には優しくていいかと。また運動嫌い!って言う人はストレッチとかヨガとかでも効果がありそうなので、YouTubeで検索して動画の内容を真似てみるといいと思います(`・ω・´)