【メタ分析】洗濯や掃除レベルの運動でも死亡率が52%下がるらしい
こんにちは、なすびです。
「座ってる時間が長いと寿命が縮むぞ〜」って話は何度かしてますが、だからといって毎日ランニングしたり、ジムに行ったりするのも骨が折れるわけでございますよ、、、。
まあ運動するのがベストなのは言わずもがななんですが、そんな中『NEATレベルの運動でもガッツリ寿命を伸ばしてくれるかも!』っていうメタ分析が出ていて運動が嫌いな人にとっては朗報な感じになってました。(P)
ちなみに『NEAT』というのは掃除や洗濯、歩いて帰宅、ガムを噛むなど、日常のちょっとした活動の積み重ねみたいなものです。
家事レベルの運動でも早期死亡率が52%下がる!
これは2019年に発表された論文になりまして、過去に行われた「運動習慣と死亡率」に関する質の高い8件の研究を統合したメタ分析でございます。
一応データの内訳としてはこんな感じ。
- 参加者:36383人
- 平均年齢:62.6歳
- 女性の割合:72.8%
- 追跡期間の中央値:5.8年(範囲3.0~14.5年)
そんな参加者を対象にどんなことを調べたのか?と言いますと、
- 参加者には日々の活動量を計測するデバイスをつけてもらう
- 活動量のデータと死亡率との関係を調べる
というシンプルなものですね。
で、追跡期間中に2149人の方が亡くなったんですが、足早に運動量と死亡率の関係を見ていくと、
- 最も活動量が多い人たちは最も少ない人たちに比べて、早期死亡率が73%低い
- しかし軽いレベルの活動しかしてない人たちでも、ほとんど活動しない人より早期死亡率が52%も低い
とのこと。まあ運動習慣がある人なんかは想像通り寿命が長くなってるわけなんですが、軽いレベルの活動レベルでも座りっぱなしよりは遥かにマシなんだとか。
では「この軽い活動レベルってどのくらいなのか?」についてもう少し詳しく見ていくと、
- 1日60分の軽い運動でも座りっぱなしに比べれば早期死亡率が40%が低くなる
- 軽い運動は1日で最大375分までメリットが得られる
- 軽い運動はウォーキングのみならず、掃除や洗濯といった家事レベルの活動でも当てはまる
とのことで、1日の中でも家事やガーデニングのような趣味の時間を増やすだけでも寿命を伸ばす効果はあるという印象になってました。
一方で「座りっぱなしがどのくらいヤベーのか?」っていうデータについても見ていくと
- 座ってる時間が1日7.5時間を超えると早期死亡率が少しずつ増えて9.5時間を超えると急に高くなる
- 座ってる時間が1日10時間を超えると早期死亡率が148%になり、12時間を超えると298%高くなる
ということで、特に1日9時間30分以上座ってる人は家事レベルのでも良いから身体を動かす時間を増やしてあげようという感じですね。
まあ過去のメタ分析でも「トイレ休憩レベルの活動でも座りっぱなしの悪影響がましになる」って話もあったりするんで、運動が嫌いな人は家事の時間を増やすとか、帰り道をなるべく歩いてみるなどしてもらえると良いんじゃないでしょうか。
またデスクワークで座りっぱなしが続くようでしたら最低90分に1回は立ち上がっておきたいですね、、、、。