若者こそストレスケアにはマインドフルネス瞑想だ!というメタ分析のお話
こんにちは、なすびです。( ˙꒳˙ )
今回はマインドフルネスのお話ということで、わりと最近『若者に対する瞑想の効果』について調べたメタ分析が出てたので、まとめておこうと思います。
これは2018年に『Frontiers of Nursing』というジャーナルに掲載された論文になりまして、過去に行われた「看護学生のメンタルヘルスにマインドフルネスがどのくらい効果的なのか?」について調べたメタ分析になってます。(P)
中身としては質の高い5つのRCT研究が含まれていて、総サンプル数は257人とメタ分析にしては少ない感じがすると思いますが、これは対象者を看護学生に絞ってるのでどうしても少なくなっちゃうんですよね。
で、なんで看護学生を対象にしたのか?というところなのですが、
看護学生は臨床実習における人間関係、評価、将来の見通し、医学分野における今後の課題といった専門的なストレスに加えて、大学生活中に経験するプライベートなストレスの両方に耐える必要がある
ということで、経験があまりない中でも病気で苦しんでる人の姿を目の当たりにしたり、命に関わる作業は失敗が許されないというプレッシャーがあったりと、若者の中でもかなりメンタルに負担がかかっている人たちにどのくらいの効果があるのか?を調べたんだそう。
そういったプレッシャーがかかる状態っているのは、不安などの脳の容量を圧迫して認知機能が低下してい学習効率も落ちる!ということで、看護学生にマインドフルネスが役立つのではなかろうか?という感じになってました。
まあプレッシャーがかかる状態は看護学生のみならず、新社会人のように人は新しい環境に飛び込んだばかりの方なんかも似たような状況に遭遇すると思うので、若い人たち全般に使えそうな研究内容で良い感じですな。
ということで、マインドフルネスがメンタルをどのくらい改善してくれるのか?について結果を見ていきますと、
- マインドフルネスによって不安レベルが有意に減少する(SMD = -0.45、95%CI -0.73〜-0.17)、P = 0.001)
- 抑うつレベルは1週間の介入だと効果が得られなかったが、8週間の介入だと減少効果があった(SMD = -0.70、95%CI -1.14〜-0.26、P = 0.002)
- ストレスレベルに関しては安定的な低下効果があった(SMD = -0.69、95%CI -0.97〜-0.40、P <0.00001)
とのことで抑うつレベルといったうつ病に近い症状だと効果が現れるまで時間がかかる感じなんですけど、ストレスレベルに関しては4週間1日10分の瞑想を続けるだけでもかなり減少するんだそうです。
なかなか手軽で良さそうな感じですが、「なんでメンタルが改善してるのか?」について研究者ですが、
マインドフルネスは気分を和らげるための非薬理学的アプローチであり、セルフケア、思いやりといったストレス管理にな効果的な介入です。マインドフルネスは今この瞬間に意識を向ける、ポジティブ心理学またはポジティブな精神状態であり、これは生理学と心理学においてネガティブな経験からポジティブな方法に変化する能力の一つです。この概念はレジリエンスに似ているところがあります。
とのこと。
『レジリエンス』っていうのは、ざっくりいうと「ストレスに柔軟なメンタル」みたいなものなんですけど、ようはマインドフルネスによってネガティブなストレスをポジティブな推進力に変える力を養えるわけですね。
この辺は過去の研究でも「感情のコントロール担当する脳の一部が大きくなる」ことがわかってたりするので、つまるところ「マインドフルネスでストレスに強くなる脳が作られるよ!」ってことですね。
ということで、ストレスを抱えた若者はマインドフルネスを身につけよう!ってことで、代表的なマインドフルネスである以下の瞑想1日10分やってもらえると良さそうです。個人的には呼吸瞑想がオーソドックスで良いと思います(`・ω・´)