ヨガや太極拳はダイエットより免疫力を上げる！というメタ分析のお話
こんにちわ、今日は1日ユニゾンのライブ映像を見て終わってしまった、なすびです。( ˙꒳˙ )
今は何かと免疫力が重要視されている世の中かと思いますが、今回は「ヨガや太極拳で免疫力ががっつり上がる！」なんて話がありましたので、まとめておこうと思います。
前回紹介した「『インターロイキン6』とコロナの重症化」に近い話になるので、もしかしたら事前にそちらを読んでいただいた方がわかりやすいかもしれません。
では参りましょう！！
ヨガなどで炎症レベルががっつり下がる！
これは2014年の論文になりまして、過去に行われた「心理療法と免疫」に関する質の高い34件のRCTをまとめたメタ分析になります。
ざっくりいえば「心理療法でどのくらい免疫が改善するのか？」ということを調べてくれた研究です。(p)
ちなみにこの論文でいう心理療法というのは、「太極拳、気功、瞑想、ヨガ」のことになるんですけど、データを見ていくと、
という感じで、含まれている研究の数で見ると瞑想はもちろんのこと、ヨガと太極拳に関してはそれなりの信頼度の高い結果が得られそうな感じであります。まあ気功に関してはちょっとデータ少ない印象ではありますね、、、。
でもって、もう少し詳しくデータのポイントを見ていくと
- 年齢：21歳から70歳
- 2,219人中984人の健康な人（n = 17/34）
- 1365人の慢性疾患の患者(n = 17/34)：癌（n = 5）、HIV（n = 5）、心血管リスクまたは疾患（n = 3）、うつ病（n = 1） 、糖尿病（n = 1）、関節リウマチ（n = 1）、潰瘍性大腸炎（n = 1）
- 介入の頻度と期間：4〜20週間、週に1〜7回の範囲
といった感じですね。年齢も幅広いですし、健康な人と病気の人の両方を調べてくれているので、なかなかデータの質が高そうでよろしいかと思う次第です。
でもって早速結果を見てみますと、
ということで、免疫力の改善にはかなり効果が大きい印象であります。
ちなみに免疫力の低下は肥満とも関連しているので、ダイエットによって免疫機能が改善することがわかってるんですけど、そんなダイエットの効果と比べて見ると、
- ヨガなど vs ダイエット 【CRP効果量：0.58 vs 0.18】
- ヨガなど vs ダイエット【IL-6効果量：0.35 vs 0.349】
ということで、CRPのレベルに関してはダイエットより大幅に改善してる感じなんですね。(p)ダイエットより免疫力を上げる効果があるかもしれない！というのはなかなか興味深い結果ですな。
そんな研究者曰く、
どうやら脳と免疫系の間に強力なリンクが存在し、心理的な要因が行動を通じて健康に直接影響を与える可能性があります。瞑想やヨガ、太極拳などは、リラクゼーション、ストレスの軽減、気分の改善、および適度な身体活動を通じて、これらの免疫変化を影響をあたえるのかもしれない。
とのこと。
ストレス解消といったメンタルヘルスの改善がいろんなプロセスを通じて免疫を改善してくれるということ見たいです。確かに免疫が弱ってるとストレスによるダメージが大きくなるので、十分考えられる話ではありますな。
また研究者曰くですが、
運動、ストレス軽減、気分を改善するような行動は慢性炎症を軽減すれば、ワクチン接種に関連して免疫を強化し、一般的な風邪やその他上気道感染症の病気日数を減らすことが示されています。
とのことで、どうやらワクチンの効果も高めてくれるんだそう。
新型コロナもこれからどうなるかはわかりませんが、そのうち開発されるワクチンの効果を高めるために、今できることはやっておきたいところですね。そう考えるとヨガとか太極拳は家でやれるからナイスなところですな。
ちなみにどのくらいあれば効果が得られる？という話ですが、この研究によると
- 週1回〜3回
- 合計で60〜180分
- 7〜16週間続ける
ということで、ある程度長く続ける必要はある程度ありそうですが、毎日10分とかでも良さそうな感じですね。
とりあえず僕も瞑想を頑張りましょうかね、、、。(たまにサボるけど)
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