風邪にはハチミツが効く!はどこまでホントなの??
こんにちは、今日は『ハンサム学園』というゲーム実況で爆笑しておりました、なすびです。( ˙꒳˙ )
風邪にはしょうがが良いとか、ビタミンCが大事みたいな話はよく聞くと思いますが、その中でもよく聞くのがハチミツでしょう。
ハチミツレモンとかハチミツのど飴など色んなハチミツ商品が風邪に効く!と言われておりますが、本当に効果あるの?みたいなことを度々チェックする私でございます。
過去に「ロイヤルゼリーにお金かけるのはもったいないかも、、、」なんて話は書きましたが、今回は『風邪にハチミツが効くのか?』という興味深いお話がありましたのでまとめていこうと思います。
良い意味でも悪い意味でも、ハチミツと市販の風邪薬の効果に差がない
これは2007年の研究になりまして、2歳から18歳の子供150人を対象に、「ハチミツが風邪のような上気道感染症を改善するのか?」ということについて調べたもの。(p)
ざっくりとした研究手順はというと、まずは参加者を以下の3つのグループに分類します。
- ハチミツを使うグループ
- シロップの風邪薬を使うグループ
- 特に何もしないグループ
参加者にはそれぞれを摂取してもらいまして、その親子さんが咳の症状が緩和してるどうか?を2日感に渡って観察してもらったんだそう。もちろん子供も親も、ハチミツかシロップ薬のどちらを使っているかは分からないようにしております。(二重盲検)
まあデータ自体は古いですけど、ハチミツに関する貴重なRCTなので参考にはなりましょう。
ではそんな結果を見ていきますと、以下の図のような感じになりました。
※同論文より引用したもの。
結果を箇条書きしますと、
- 何もしないグループとハチミツを比べると、ハチミツの方が咳の頻度や重症度を下げてくれる
- 一方何もしないグループとシロップの風邪薬と比べると、差がほぼない
- かといってハチミツとシロップの風邪薬にも大きな差はない
ということで、全体的に大きな差があんまり無いないといった印象であります。もうちょい差があってもよさそうな気はするんですけどね。
そんな結果ですが、研究者いわく
シロップの風邪薬(DM)は、どの研究結果についても『治療なし』よりも有意に優れていませんでした。同様に、蜂蜜とシロップの風邪薬のペアワイズ比較では、統計的に有意な差はありませんでした。
とのことで、ほとんど差がないのであればなんだかハチミツでなくてもいいような気がしてきましたね、、、。
そもそもハチミツで風邪が改善してるのか問題
このような若干の改善は「ハチミツの抗炎症が効いてる!」とか「抗菌作用が効いてる!」みたいな話はたくさんあるんですけど、1部の科学者の中では、それハチミツじゃなくてもいいんじゃない?みたいな議論になってて面白かったです。というのも、
- それプラシーボ効果がじゃなくて??:これはご存知、「薬を飲んでるから大丈夫!」という安心感が風邪を早く治す現象のこと。風邪薬などの85%はプラシーボ効果と言われてまして、ハチミツが風邪に効くのもプラシーボ効果なのでは?という話であります。(p)
- 糖分ならなんでもいいんじゃなくて??:糖分のような甘いものを食べることで、脳にエンドルフィンという鎮静物質が出たり、唾液の分泌で喉に保護したりするんですけど、それが症状を和らげるのではないか?という話ですね。なのでハチミツでなくても甘いシロップならなんでも良いのでは?という話であります。(p)
という感じで、懐疑的な意見もそれなりにあるわけですね。
まぁ一方で糖分の摂りすぎは免疫力を弱めるので、これも一概に判断ができることではないんですけど、自分だったら風邪予防にはビタミンDとか亜鉛にお金を使うかな〜っと言う感じですね。何せそっちの方が費用対効果は高いですし、研究の数も多いんで効果の信頼度も高いので。
ただハチミツが全く効果がない事が示された訳ではないので、この辺を風邪を治す的な目的ではなく、喉の保湿といったケアという用途使ってもらうのがいいかもしれません。
もしハチミツを買うのであれば、質の高いオリーブオイルメーカーで有名なカークランドのハチミツをオススメします。量はちょっと多いですけど、その分コスパはいいですね。