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心配性な元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

結局のところ喉の痛みには何が効きそうなのか??


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こんにちは、なすびです。( ˙꒳​˙ )

 

喉が痛くなる原因って色々あると思うんですけど、主なところでいえば

 

  • ウイルスへの感染(風邪など)
  • 喉の使いすぎ(歌や大声)
  • 乾燥

 

といったところが考えられるかと思います。これらは一括りにすれば喉に炎症が起きていたり起きやすい状態になるという話になるのですが、それらの改善や予防には、

 

 

など、実にいろんなものがあるわけですね。

 

でもって、これらの共通点を見ていくと

 

  • 抗炎症作用
  • 水分よる保湿
  • 甘い味付け(飴とか)
  • ハーブ系のメントール

 

あたりが喉の痛みに効いていると考えられているんですけど、一方で「これらが含まれてればなんでもいいのではないか?」っていう話にもなりそうな感じなんですよ。実際に過去の研究でも「甘味であればはちみつである必要もないのでは」、「カモミールのようなハーブ系もあんまり効果ないのでは?」なんて見解もある故に、個人的にも結局何を使うのがベストなんだろうと迷うところがあるわけです。

 

でもって今回ですが「これら以外で喉の痛みに効きそうなものってなんか無いのだろうか?」ということで、研究論文の中で最も信頼度の高いメタ分析をベースにまとめて置こうかと思います。自分も今現在、カモミールティーとハチミツの組み合わせを試してはいるものの、喉のイガイガに効いているのかよくわからない感じなんで、個人的にも何か良いものが見つかると良いな、、、。

 

 

 

医薬品系(副腎皮質ホルモン系や抗生物質)

まずは医薬品系からになりますが、以下のものは全体的に市販薬として買えるものではないので、お医者様と副作用なんかを相談した上で服用を決めるタイプのものになってます。一応知っておいて損はないかと思いますので先に書いてしまいますが、読み飛ばしも可能です。

 

コルチコステロイドとデキサメタゾン

コルチコステロイドやデキサメタゾンは副腎皮質ホルモンの1種なんですけど、これらは喉の痛みや炎症を和らげる働きがありまして、身近なところで言えば、口内炎の軟膏にも含まれてたりしますね。(p)

 

でもって、そんなコルチコステロイドなどが喉の痛みにどのくらい効くのかといえば、

 

  • 2015年の研究:質の高い4件のRCTをまとめたメタ分析によれば、手術後の喉の痛みの予防でデキサメタゾンを投与されたグループは、何もしなかったグループに比べて喉の痛みを報告する人が49%少なかった(p)
  • 2017年の研究:咽頭痛とコルチコステロイドについての質の高い10件のRCTをまとめたメタ分析によれば、コルチコステロイドを投与されたグループはそうでないグループに比べて、24時間後に痛みの減少を経験する可能性が2倍ほど高かった(p)

 

といった感じで、喉の炎症に伴う痛みは軽減してくれそうな感じなんですね。しかしながらステロイド剤ということで副作用が心配されますが、点鼻薬みたいな局所的な仕様であれば副作用は少ないとのこと。

 

まぁトローチのようなものとは違い手軽に使える感じではないので、「いざというときこんなのがあるんだな〜」くらいの感覚でいいのではないでしょうか。

 

アンブロキソール

アンブロキソールも喉の痛みの鎮痛作用があるとのことで、5つのRCTを統合したメタ分析によればアンブロキソールトローチはミント風味のトローチと比べて、急性咽頭炎の痛みを和らげる効果が3時間以上持続したとのこと。(p)

 

先のコルチステロイドなどに比べて副作用の症例なども少なく、錠剤タイプ以外にトローチタイプがあるので使いやすい部類かと思います。ただ研究例が少ないということで、効果があるがどうかについては懐疑的な意見もあるんですけど、とりあえずは「こんなものがあるのね〜」くらいの感覚でいいかと思います。

 

抗生物質は喉の痛みに効くが、、、

喉の痛みに対しては抗生物質を服用するケースもあるので、その変についても。「抗生物質で喉の痛みが改善するのか?」について、コクラン共同計画様が質の高いメタ分析をおこなっているので見ていくと、

 

  • 抗生物質を服用したグループは抗生物質を服用しないグループに比べて喉の痛みの軽減効果が32%ほど大きい
  • 1週間後の喉の痛みを経験する人たちは服用しないグループに比べて51%低かったが、服用してないグループの82%で既に喉の状態が改善していた

 

とのこと。(p)

 

最初の頃はメリットが得られそうではあるものの、時間の経過で飲まないグループとの差が少しずつなくなっていくんだそう。

 

研究者曰く、

抗生物質は喉の痛みの治療に相対的な利点をもたらしますが、絶対的なメリットはわずかです。

とのことでして、飲まないよりは飲む方が良いかもしれないけど、だからといって抗生物質に頼ることでもないのでは?くらいの感じになってます。まあ抗生物質の使用は腸内細菌を減らし免疫が下げるという悪影響もあるので、あまり頻繁に使いたくないものというポイントは抑えておきたいところですね。

 

 

 

ジクロロベンジルアルコール(DCBA)、アミルメタクレゾール(AMC)が良さそう

これまではお医者さまに処方される系を見てまいりましたが、この『ジクロロベンジルアルコール(DCBA)』、『アミルメタクレゾール(AMC)』に関してはトローチのようなもので一般販売されていて、安全性が高く効果がありそうだったのでまとめておこうと思います。

 

  • 2017年の研究:77件の中から質の高い3件のRCTを選んだメタ分析によると、AMC/DCBAトローチは薬用でないトローチに比べて2時間後の喉の痛みの改善効果がわずかに大きかった(p)
  • 2011年の研究:急性咽頭痛の患者225人を対象にした二重盲検RCTによると、AMC/DCBAのトローチは風味づけがされてないトローチに比べて、喉の痛みの軽減され、効果は2時間ほど続いた(p)
  • 2019年の研究:245人の参加者を対象としたRCTによれば、AMC/DCBAトローチはプラセボと比べて、手術後の喉の痛みを大幅に減少させた(p)

 

とのことで、AMC/DCBAトローチはどうやら突発的な喉の痛みには効きそうな印象なんですよね。即効性が高そうな点もナイスかと思います。

 

まぁちょっとメーカーから資金援助を受けているスポンサーシップバイアスが、気になるところではありますが、手軽な割には効果は期待できそうな感じです。

 

『ストレプシル』のトローチが良さそう

でもって先の有効成分が含まれたトローチで言えば『ストレプシル』あたりが有名なところになります。これはStrepsilsっていう世界的にも有名なメーカーが作ってるものなんですけど、先の成分が含まれていることに加えて、製品そのものを使って臨床試験をしてくれているのがポイント高めです。

 

実際に150人の患者を対象にしたRCTでは、手術前に『ストレプシル』を使ったグループとプラセボグループ(ニセ薬)を使ったグループ比較してるんですけど、

 

  • 【術後喉の痛みの発生率】ストレプシル:13.7%、プラセボ:33.3%
  • 【声のガラガラ感】ストレプシル:12.3%、プラセボ:26.4%
  • 【手術の1日後の喉の痛みの発生率】ストレプシル:6.8%、プラセボ:18.1%

 

ということで、『ストレプシル』の方が喉の痛みの軽減に効果があったんだそう。(p)

 

もし今使っている喉のケア製品で物足りない感じがあれば、『ストレプシル』を試してるのはありかなと思います。

 


 

他にも『コルシフトローチ』もありますが、、、

同じ成分が含まれているものであれば『コルチフトローチ』という商品があります。これも海外製品なのですが、先の『ストレプシス』と比べてかなりはかなり難しそうな感じ。何せ日本版AmazonもiHerbでも取り扱いないので、『ストレプシス』を買うのが楽でいいのかなと思う次第です。

 

自分も龍角散とか、ボイスケアのど飴、ハチミツ系はそこそこ試したので、次は『ストレプシス』をカラオケとかに持ち込んで試してみたいですね。水素水を試してみたら買ってみようかしら(`・ω・´)