【2020年版】水素水って効果あるのか？について考える

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こんにちは、なすびです。( ˙꒳˙ )

水素水といえば『ホントに効果あるの？』ということで、科学的にも何かと疑わしいで有名なんですけど、最近は少し研究が増えてきたのでいったんまとめておこうかと。

まあ増えてきたとはいっても、メタ分析がされてない時点で研究が少ないことには変わりないのですが、YouTubeでは「例の感染症に水素水が効く！｣なんてすごい発言をしている人もいるため、ちょっと改めて現状を確認しておこうかな〜という思う次第です。

まあ間違いなく効果はないと思いますけどね、、、では参りましょう。

やっぱりアンチエイジング効果はなさそう

水素水のメリットとしてよく言われるのが、アンチエイジング効果でしょう。

水素水が体内のフリーラジカルと戦い、酸化ストレスを抑え、血管内の細胞を保護してくれる働きがあるとされてるんですけど、それが結果として体内の炎症を減らして、老化も抑えてくれるのでは？と考えられてるんですね。

でもって水素水はヨウ素によって茶色くなった水を透明に戻すことが出来るんですけど、そんな視覚的な効果も相まって血管内を綺麗に保ってくれそうな印象もあるわけです。まあ特性だけでみれば、すごく面白いんですけどね。

ただそんな理論通りの結果が出るのか？と言われるとそんなこともなく、

2011年の研究：肝がんの放射線療法を受けている49人を対象とした研究では、1日1,500〜2,000 mlの水素水を6週間にわたって消費したグループは、普通の水を飲むグループに比べて治療後の酸化ストレスのマーカーが減少していた。(p)
2017年の研究：26人の健康な男女を対象とした研究では、1日あたり600 mlの水素水を4週間飲んでも、普通の水と比較して酸化ストレスのマーカーは減少しなかった(p)

とのことでして、何だかなんともいえない感じになってます。

しかも酸化ストレスが改善してる方の研究は、マグネシウム棒を使って水素水を作ってるので、それって水素水じゃなくてマグネシウムの効果も含まれちゃってるのでは？というポイントがあったりするんですよ。だったらサプリのような別の方法でマグネシウムを摂取した方が安くて良いのではと思ってしまいますね、、、。

あとは既に健康に気を使ってる人であれば、あまり意味が無い印象は否めないですね。

アスリートの方はメリットがあるかも

でもって「運動中の水素水ってパフォーマンス上げてくれるんじゃない？」という話がありますので、その辺も見て行くと、

2012年の研究：男性のサッカー選手10人を対象とした研究では、1,500 mlの水素を豊富に含む水を飲んだアスリートは、プラセボ群と比較して、血中乳酸値が低く、運動後の筋肉疲労レベルが低かった(p)
2018年の研究：8人の男性サイクリストを対象とした研究では、毎日2リットルの水素水を2週間を摂取したグループは、普通の水と比べたグループに比べて、スプリント時のエネルギー消費が節約されていた(p)

ということで、どちらの研究もパフォーマンスアップには貢献してる感じなんですね。

まあデータの質で見れば「どちらも被験者少なすぎん？」という印象を持つかもしれませんが、、もう少し最近だと日本医科大学が150人を対象にRCT研究をしてくれてまして、この結果でも運動直前に水素水を飲んだグループは、疲労感を感じにくかったり、持久力が高まる！といった結論を出してたりするんですね(p)(二重盲検化有り)

が一方で、この研究は水素水を取り扱うメーカーから資金援助を受けてるので、｢全体的にその企業に有利な結果出してない？｣みたいな疑いポイントはありますけど、運動にはもしかしたらメリットがあるかもしれないです。この辺を含めて今後の研究が楽しみな分野ではありますね。