赤身肉で体臭が悪化するかもしれないという嫌な研究のお話
こんにちは、なすびです。( ˶˙ᵕ˙˶ )
前回「タンパク質なら動物性と植物性どっちがいいんだろう?」なんて話をしたんですが、今回は『タンパク質が体臭に与える影響』についてのお話になってます。
『ストレスが体臭を悪化させる』という話はすでにご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、実は食べるものも体臭にかなり影響してるんじゃないか?という話もあったりするので、今回は特に『赤身肉』にスポットを当ててお話をしていこうと思います。
もう夏が近いてきて、汗の匂いが気になる時期になってまいりましたので、ご自愛頂ければ幸いです。( ˙꒳˙ )
これは2005年の論文になりまして、若い男性17人を対象に「赤身肉の消費が体臭にどのような影響を与えたのか?」を調べた研究になります。(p)
研究の手順をざっくり見ていくと、まずは参加者を以下のグループに分類しまして、
- 赤身肉をたくさんを食べるグループ
- 肉をあまり食べないグループ
それぞれの食事グループで2週間過ごしてもらった後、身につけているTシャツなどの匂いを 32名の女性に評価してもらい、『赤身肉をたくさん食べるグループとそうでないグループに差はあるのか?』について調べてくれてるわけですね。(赤身肉を1日100g食べてもらうよう厳密にコントロールしたのは後半の三日間だけ)
ちなみに何で女性に匂いを嗅いでもらったのか?といえば、女性の方が男子より匂いに敏感だからです。(p)
ということで匂いに差はあったのかと言いますと、
- 赤身肉を食べるグループより食べないグループの方が匂いがいいと判断された
とのことでして、具体的には赤身肉を食べないグループの体臭の方が魅力を感じたり、キツくないと判断される傾向があったそうな。ちなみに28日後にグループを入れ替えて同じことを行ってるんですけど、それでも同じような結果が出たんだそうです。
でもってこの研究のポイントは被験者にストレスのレベルも記録してもらってるところなんですけど、ストレスによる体臭に影響を調節してもこの差は残ったそう。これは赤身肉の食べ過ぎは体臭が悪化する可能性があるのかもしれませんね、、、。
何で赤身肉で体臭が悪化するのか?
「何で赤身肉で体臭がキツくなったのか?」についてなんですけど、この論文ではあまりわかってないみたいなんですが、研究者曰く
我々は体臭の悪化の原因が脂肪酸の量または相対的な豊富さの変化が引き起こしてる可能性があることを提案する。腋窩部には乳白色の分泌物を産生するアポクリン腺が豊富に存在する。新鮮なアポクリン分泌物は無臭であるが、腋窩微生物叢によって急速に臭気分解産物に変換される。
とのことで、体臭の原因とされる汗などは本来匂いがないものなんですけど、バクテリアが悪さすることでキツイ匂いを生み出している可能性があるという感じになってます。
このメカニズムが赤身肉が原因で起きているのかはまだ分からないものの、結果としては赤身肉を避けた方が匂いはキツくなりにくい!感じではあるので、体臭を気にされている方はタンパク質に関しては魚とか鶏肉を食べるように意識してもらえると良さそうです。
ちなみに赤身肉以外で体臭の悪化に関連のある食品でいえば、
- ニンニク
- タマネギ
- 唐辛子
- 酢
- ブルーチーズ
- キャベツ
- 大根
- 発酵乳製品
- マリネした魚
の食べ過ぎにもご注意いただければと思います。(p)(`・ω・´)