他人の幸福を祈ることで心が安定する、慈悲の瞑想とは?
こんにちは、なすびです!
前回はマインドフルネス瞑想について書いていきました。そんなマインドフルネス瞑想にも実は種類が色々あるのですが、今日はその中の1つである「慈悲の瞑想」について書いていこうと思います。
テーマ
なんか宗教っぽいけど、他人のことを祈るとポジティブになるみたい
- 他人を祈るだけで、メンタルが回復するらしい
- 一日12分でポジティブ思考が増加し、リラックス効果があるかも!
- 他者への感謝で死亡率が33%下がる?
他人を祈るだけで、メンタルが回復するらしい
マインドフルネス瞑想が不安や憂鬱感の解消に効果があることは前回書いた通りです。さらっと復習すると、マインドフルネス瞑想は呼吸に集中することで「今ここに集中している状態」、すなわちマインドフルな状態を作り、過去の失敗や未来の不安といった考え事にエネルギーを使いすぎないようにするといったテクニックでした。
マインドフルネス瞑想の中でも呼吸に集中する瞑想を「呼吸瞑想」というのですが、極論マインドフルな状態になれれば、食事に集中するのもいいし、歩くことに集中してもいいし、カラダの感覚に集中してもいいと言った具合に、とにかく「今ここに集中している状態」を作れれば、手段はなんでもいいわけです。
そんなマインドフルネス瞑想にはいろんな種類があるわけなのですが、その中でも慈悲の瞑想というものが在りまして、これがメンタルになかなかいい影響を与えてくれる見たいです。
慈悲の瞑想の大まかな内容をお伝えしておくと、身近な大切な人を想像しながら以下の言葉をつぶやくだけです。
あなたは心と体を持っています。私と同じです。
気持ち、感情、自分の考えを持っています。私と同じです。
悲しんだりがっかりしたり、怒ったり、混乱することもあります。私と同じです。
肉体的、精神的な悩みを経験しています。私と同じです。
喜び、幸せ、愛を経験しています。私と同じです。
幸せになりたいと願っています。私と同じです。
あなたが幸せでありますように。
基本姿勢は前回の瞑想を参考にしていただければいいんですけど、なんともスピリチュアルな感じで「宗教ぽいな〜」という感想を抱く人が多いかと思います。僕も最初はそんな印象を持ったのですが、ストレス解消効果が結構確認されているので、意外と侮れないところであるんですよ。
1日12分でポジティブな思考が増加し、リラックス効果があるかも!
スピリチュアル感満載の慈悲の瞑想ですが、ストレス解消効果は馬鹿に出来ないものになってます。
・ポジティブな感情が増加!
慈悲の瞑想を9週間(週/80分)行った被験者は、ポジティブな思考が増加し、うつ状態が減少した!(p)
・カラダの緊張がほぐれる
ノースカロライナ大学の研究によれば、慈悲の瞑想で迷走神経の緊張が緩和されるとのこと。迷走神経とはお腹まで届いている脳神経の一つで、ここが過敏になっていると副交感神経がうまく働かず、カラダがリラックス状態になりにくいんですが、その辺をうまいことリラックスさせて、体の緊張がほぐれやすくなるみたい。(p)
ちなみに腸内環境の悪化がメンタル悪化に繋がる原因は、この迷走神経が関係してるとのことです。
・脳の灰白質が分厚くなる
瞑想ではおなじみの現象なんですけど、この灰白質は感情のコントロールに欠かせないものになっておりまして、これが分厚いほど感情のコントロールが上手い傾向にあるんだそう。ちなみに慈悲の瞑想を5年間やっていた被験者は、脳の灰白質が分厚い傾向があったみたい。(p)
ということでざっくりまとめると、感情の安定感が鍛えられて、リラックス出来ると言った感じみたいですね。
他者への感謝で死亡率が33%下がる?
なぜ他人を祈ることでメンタルが改善するのかについては諸説ありますが、「他人への感謝」がメンタルにいい影響を与えているのではないかと考えられております。
この辺は慈悲の瞑想のデータではないものの、
- 他人への感謝で幸福感度がアップする(p)
ということで、祈りや感謝といったものは、メンタルに良さそうなデータが結構あったりするんですね。今回紹介した慈悲の瞑想も感謝や祈りの要素に加えて、マインドフルネスの要素があるのでその辺がメンタルにいい影響を与えてくれてるのかもしれません。
そんなわけで慈悲の瞑想について書いてきましたが、呼吸瞑想に飽きた人は1日12分ほどを目安に慈悲の瞑想もお試しくだされ。また感謝をうまく使ってメンタルを改善するのであれば、身近な人にお手紙とか書いてみてもいいかもですな。
慈悲の瞑想ですが、結構一人でブツブツ言うので、周りに人がいないことを確認してからやってくださいね。「ブツブツ言ってたけど、大丈夫?」みたいな感じで、おそらく心配されると思うので(°_°)
僕もたまには慈悲の瞑想をやってみますかね。