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心配性な元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

牛乳がガンの原因になる!!説はどこまで本当なのか?

こんにちは、なすびです。

 

今日はメンタルにはあまり関係ないけど、乳製品について書いていこうと思います。なんで書こうと思ったかと言うと、乳製品って専門家によって意見が食い違いが激しいからなんですね。

 

特に牛乳の賛否両論はすごくて、お医者さんによっては「牛乳は飲むな!」と断言しているもいらっしゃるくらい。本屋にいけばそのようなタイトルの本もたくさんあるわけなんですね。

 

僕はそんなお医者の意見に影響されて牛乳をまったく飲まなくなったのですが、改めて調べてみると乳製品や牛乳のメリットを意外とあったり。

 

今回はそんな乳製品に関するメリット、デメリットを整理して、「乳製品とどのように向き合っていけば良いのか?」について、何かし答えを出せれば良いなと思います。

 

ただ乳製品といっても、色々あるので今回は牛乳に絞ってブログを書いていきたいと思います。チーズやヨーグルトに関してはまた違う結果になりそうなので、また別の機会にしようかと。

 

それでは今日のテーマに参りましょう。

 

テーマ

牛乳を含めて、乳製品ってそんなに警戒しなくても大丈夫なんじゃない?

 

  • 乳製品は死亡率を2%下げる。
  • 気にしなくていい牛乳の悪い噂
  • 牛乳で気をつけたほうがいいこと
  • 牛乳とはどう向き合っていけば?

 

 

乳製品は死亡率を2%下げる

乳製品に関してはさまざまな噂が回っているみたいですが、乳製品全体でみればそこまで悪者ではないみたい。実際に2018年に発表された論文によれば、乳製品の摂取は死亡率を2%下げているとのこと。(p)

 

ただ乳製品を牛乳、チーズ、ヨーグルトなど細かく見ていくと、結果がばらばらみたいで、

・牛乳

他の乳製品と比べて、死亡率がややアップ

 

・チーズ

他の乳製品と比べると、死亡率の低下に貢献

 

・ヨーグルト

チーズと同様に死亡率の低下に貢献

なんだと。

 

発酵した乳製品は長寿に貢献してるんだけど、「牛乳はもしかして体に悪いんじゃない?」という結果になっている感じ。

 

ただこの論文だけでは牛乳が悪者とは言い切れなわけで、牛乳にもメリットを書いてある論文もたくさんあるので、今日はそのへんも見ていこうと思います。

 

 

気にしなくていい牛乳の悪い噂


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牛乳に関する悪い噂が広まったのは、ハーバード大学のダマサンブ博士が主張した仮説が元となっているみたい。(p)

 

博士の仮説はどういうものかと言うと

今の牛乳は昔と比べると、女性ホルモンの服用料が10倍かも!

とのこと。

 

 

エストロゲンのような女性ホルモンがガンの原因であることは有名なのですが、

 

つまり

 

女性ホルモンがガンの原因である可能性が高い

現代の牛乳は過去の10倍のホルモンが入っているかもしれん!

そんな牛乳を飲んでるとガンになっちゃうよ!

 

ということみたい。

 

 

牛乳に関する悪い噂はこの研究を引用している可能性が高いみたいで、実際これがホントだったら大変ですね。(・・;)しかしながらそんな仮説とは裏腹に、実はいい研究結果も多く存在しているんですね。

 

 

主に3つ紹介しておくと、

 

 

1.脳の老化を予防できるかも

グルタチオン酸という脳の老化やアルツハイマー病のような神経変性疾患を抑えてくれる成分があるのですが、60人の健康な高齢者を対象とした実験では、牛乳を摂取する習慣のある人は脳内のグルタチオン酸濃度が高かったみたいなんですね。(p)

 

つまり「牛乳が脳を老化から守ってるかもしれない!」ということみたいです。

 

 

2.大腸がんのリスクを減らせるかも

がんの原因になると言われている牛乳ですが、どうやら大腸がんを減らす働きがあるかもしれません。

 

・2004年の研究(p)

一日に牛乳を飲む量が少ないグループ(70ml以下)と多いグループ(250ml以上)を比較した研究では、多いグループのほうが大腸がんになる確率が低かった。

 

研究者によれば

牛乳とカルシウムが大腸がんを予防してるかもしれない

とのこと。

 

 

・2009年の研究(p)

60件のデータを調査したメタ分析でも大腸がんリスクと牛乳は無関係で、むしろ予防効果が期待できるよ!とのこと。

 

・2012年の研究(p)

19件のデータをまとめたメタ分析では、1日400gの乳製品を摂取しても、大腸ガンリスクとは無関係だったとのこと。上記の見解と同じく、乳製品は大腸がんリスクを低下させるみたい。

 

 

どうやら乳製品で大腸がんになる心配は今のところなさそうな感じで、むしろ予防になる可能性も高そうな感じであります。

 

 

3.胃がんのリスクも減らせるかもしれない

胃がんは日本で二番目に多いガンではありますが、どうやら胃がんも牛乳とは関係がなさそう。

 

・2014年の研究(p)

10件の観察研究と29件の臨床試験データを使ったメタ分析では、牛乳の摂取量と胃がんは関係性は特になかったとのこと。

 

・2014年の研究(p)

7272件のデータを解析したが、やはり牛乳の摂取量と胃がんは関係がなかったとのこと。

 

・2015年の研究(p)

17件の臨床試験と6件の観察研究をまとめたメタ分析では、牛乳の摂取量は胃がんと関係ないことを示しているどころか、リスクを下げるかもしれないとのこと。

 

 

とりあえず胃がんのリスクに関しても、心配はなさそうであります。

 

 

 

牛乳が発がん性が疑われているもの

牛乳は先に書いた通り、胃がんや大腸がんとは関係がなさそうではありますが、他のがんの発症リスクが上がるのも事実です。

 

ここからは書いていくのは牛乳のせいで発がん疑われているものですが、一つ注意していただきたいことがございます。牛乳はエストロゲンなどの性ホルモンが関与しているので、男女によって体への影響が違います。

 

その点に注意していただきながら、読み勧めていただけると幸いです。

 

 

1.前立腺がんの原因になる可能性が高い

 

こちらは男性のみ当てはまるもの。

 

牛乳はどうやら前立腺がんのリスクを上げる可能性が高いんだとか。

 

・2005年の研究(p)

3615人を対象に行なわれたメタ分析では、低脂肪牛乳の摂取量と前立腺がんリスクが相関していた。

 

・2007年の研究(p)

アイルランドで行なわれた研究だと、10代の頃からよく牛乳を飲んでいた人は、大人になってからの前立腺ガンリスクが3.2倍だった。

 

高校生の時、牛乳飲みまくってたので割とショックです(笑)

 

・2015年の研究(p)

32件のデータを解析したメタ分析では、1日100ml〜200mlの牛乳を摂取すると、前立腺がんのリスクがアップした。

 

どうやら牛乳は飲みすぎてしまうと、前立腺がんリスクが上がってしまうみたいですな。特に低脂肪の牛乳だとリスクが上がるんだと。

 

 

2.不妊率のアップ

こちらは女性のみが対象。

 

ハーバード大学の研究によると、低脂肪牛乳の摂取量が多い女性は、不妊リスクが85%アップするとのこと。また高脂肪牛乳に関しては、不妊の予防になるかもしれないみたい。(p)

 

牛乳のいいところは乳脂肪に含まれているので、低脂肪の乳製品だといいところがなくなってしまうんだと。それが上記2つのがんに関係しているのかもしれませんね。

 

 

牛乳とはどう向き合っていけば?

 

「牛乳はガンになるからやめろ!」という意見はあながち間違っているとは言えないものの、飲みすぎなければそこまで警戒するほどでもないのではないかなと思います。

 

ただ前立腺がんや不妊率には影響がありそうなので、低脂肪の牛乳は避けておいて、牛乳も一日一杯までにしておくがいいのではないでしょうか。

 

ヨーグルトとチーズに関しては後日ブログで描こうと思いますので、お待ちください。

 

 

まとめ

  • 牛乳は1日1杯くらいなら、そんなに怖がらなくていいかも
  • 男性の場合、飲み過ぎは前立腺がんリスクが上がる可能性がある。
  • 大腸や胃がんに関しては予防効果がありそう
  • 低脂肪の乳製品は避けたほうが無難かもしれません。