加工食品はなぜ太るのか?
こんにちは、なすびです。
「肥満もメンタルに良くないよ~」という話をしておりますが、そんな肥満の原因と言えるものが加工食品でございます。お菓子とかジャンクフードの類ですね。デビット・カッツ先生の話でも触れましたが、人は加工食品で太っている部分が大きいので、加工食品を減らすと痩せていくんだよとのことでしたね。
では今回は「なぜ加工食品が肥満の源なのか?」ということについて、もう少し詳しく書いていこうと思います。
テーマ
加工食品は食欲を暴走させちゃうぞ!
加工食品が太る理由
- とにかく食欲が暴走する!
- カロリーが高いのに満足度は低い
- 加工食品に含まれる植物油脂が太る!
- ホルモンの乱れにより満腹中枢がおかしくなる
とのかく食欲が暴走する!
加工食品が太る理由の一つ目として食欲の暴走があります。要はおいしすぎて、ついつい食べたくなっちゃうように出来ているということみたい。(p)(p)
加工食品の歴史を詳細に書いたフードトラップという本を参考にすると、加工食品は「塩、脂肪、砂糖」を絶妙なバランスで配合して、中毒になるように作られてるんだと。
・砂糖
人が砂糖に快感を覚える適切な量を、実験心理学者のハワード・モスコウィッツ博士が見つけたみたい。「至福点」と呼ばれていて、飲料など多くの加工食品はこの「至福点」が用いられているとのこと。甘いもの美味しいってなるのも科学の理論が応用されているわけですね。
ただ砂糖で幸せを感じるのにはある程度のところで上限があるとのこと。甘いものってそんなにたくさん食べられないということを考えるとなんとなくイメージはできるのではないでしょうか。
・脂質
砂糖より厄介な成分がこの脂質。砂糖の快楽には上限があるみたいだけど、脂質には上限がないらしい。脂質は体が無限求めてしまう成分みたいなんですよね。
ちなみにディーン大学の研究によれば、高脂肪の食事を取ったグループは低脂肪食のグループと比べると、摂取カロリーが60%も増えたみたい。(p)脂肪はそれだけ食欲をブーストする力があって、自然と摂取カロリーが増えちゃうみたいなんですね。
うーん、脂肪の力は恐ろしい、、、。(・・;)
・塩
塩は砂糖や脂質と比べるとわかっていることが少ないみたいなのですが、どうやら人が求めてしまう味覚の一つとのこと。同大学の研究でも、塩分の多い食事は塩分の少ない食事と比べると摂取カロリーが11%増えておりまして、脂肪ほどではないものの塩も自然とカロリーの摂取量を増やしてしまうということですね。
つまりは糖と脂肪、塩分が配合されたものは食品は、とんでもなく食欲が増えて食べ過ぎに繋がると言うことです。(それが美味しいってことだと思うのですが、、。)
カロリーが高いのに満足度が低いものが多い
カロリーが高い割に満足度が低いのも、加工食品の特徴かと思います。特にソフトドリンクやスナック菓子、菓子パンは代表的な例かと。
以前「ソフトドリンクは肥満の原因だ!」というお話のときに、食品満足度指数というものをご紹介しました。今回もこのデータを参考に満足の違いを見て行きたいと思います。(p)
この研究ではさまざまな食品を240kcal摂取したときに、食品によって満足度に差がどのくらいあるのかを調べたもの。240kcalの食パンを食べたときの満腹度を100とした上で、他の食品の満足度を表した結果はこんな感じ。
満腹度が高い順に並べてみると
果物や魚といった加工されていないものが上位にきてますね。またパン類の満足度の低さにも注目したいところ。菓子パンを食べると太りやすい理由もなんとなく納得でございます。
あとはじゃがいも(323)とポテトチップス(91)の差がすごいなと思います。同じカロリーなのに満足度に差がありすぎますよね。もしダイエット中にポテトチップスが食べたくなったら、ゆでた芋の塩かけて食べたほうが、カロリー的には良さげな感じですね。
植物油脂が太る!
植物油脂とはざっくり言えばサラダ油のことになりまして、スナック菓子、スーパーのお惣菜、菓子パン、ファーストフードなどの加工食品大半に含まれております。
細かく見ると、
あたりですね。
これが直接太る原因にもなりまして、牛脂やラードといった動物性油脂と比べると体重が増えちゃうわけです。世の中には色んな油があるものの、とにかく安くて太りやすい油が採用さているわけですね。
ホルモンの乱れで、満腹にならない!
先に紹介したトランス脂肪酸や酸化したオメガ6といった植物油脂の悪影響で、満腹ホルモンであるレプチンの効きを悪くしてしまうみたい。レプチンの効きが悪くなることをレプチン抵抗性というのですが、これによってよりたくさん食べないと満腹が得られなくなってしまうわけです。植物油脂で細胞がダメージを受けて満腹中枢がおかしくなることで、またしてもカロリーの過剰摂取につながるわけです。恐ろしい限りです。(°_°)
レプチン抵抗性はあくまでも加工食品の食べすぎによって起きる現象ではありますが、普段からよく加工食品にお世話になる方は気をつけた方がいいでしょう。
まとめ
加工食品に関して色々書いてきましたが、加工食品が太るポイントは以下の4つと抑えてもらえると良さそうです。
- そもそも加工食品は、食欲が増すように作られている(糖、脂肪、塩を絶妙に配合)
- 植物油脂が太る原因になる
- 植物油脂で満腹中枢がやられる
- そもそも満腹度が低く、カロリーの過剰摂取になりやすい
といった感じで加工食品の構成を分解すると、太る原因が4つくらい出てきて面白かったです。まさかこんなに太る原因が出てくるとは。
ちなみに加工食品の太る要素を贅沢に使用した一品がポテトチップスです。
上の4つのポイントを抑えていて、食欲が増すように作られているのはもちろんですが、何より植物油脂がめちゃめちゃ染み込んでるわけです。 薄っぺらい形状をしているので一枚一枚がもはや油の紙。油を食べているといっても過言ではないでしょう。
そんなわけでダイエットを試みたい方はポテトチップスやスナック菓子の排除から始めてみるとよさそうです。また加工食品は加工レベルによってメンタルへのダメージが変わってくれるので、よければこちらも参考にしてくださいませ~。
参考文献