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心配性な元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

メンタル不調を改善するには炎症を抑えるしかない!

 

こんにちは、なすびです!

 

今日はメンタル不調の原因かもしれない炎症についてお話します!ちょっと内容が硬いかもしれませんが、ご了承ください!

 

テーマ

体内の炎症を減らせば、心は元気になるぞ!

 

・そもそも炎症ってなんだ?
・最近メンタルが不調という人は、実は体内で炎症発生している?
・そんな炎症が起こる7つの原因とは?

 

 

そもそも炎症ってなんだ?


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以前少しだけ炎症について触れましたが改めて説明しますと、炎症とは身体を守るための防御反応みたいなものです。

 

例えば

 

  • 膝を擦りむいて皮膚が赤くなる
  • 風邪を引いて喉が赤くなり、熱が出る

 

といった反応は、免疫細胞がウイルスの侵攻を阻止するために戦いを繰り広げている証拠になります。これを炎症と言いうわけですね。

 

でもって、「風邪を引いて熱を出す」という反応も炎症反応の一つですが、こうなると「頭がぼーっ」としたり、体がだるくなったりするわけです。つまり体内で炎症が起こると、体中に様々な不調が出てくるわけですな。このような病気によるが炎症がわかりやすい炎症だとすると、メンタルを蝕むのはもっとわかりにくい炎症になります。

 

わかりにくい炎症っていうのは

 

  • なんか疲れが取れない
  • 身体が重い
  • 何をしてもすぐ疲れる
  • なんとなく憂鬱で不安

 

といった症状が出まして、風邪を引いた時の不調ほどではないものの「何となく体調が良くないな〜」と言った感覚を引き起こすわけです。このようなわかりにくい炎症はじわじわと身体を蝕んでいくようで、あらゆる病気の原因なのではないか?考えられているわけです。

 

んでもって「このわかりにくい炎症による体調不良は何で起きるのか?」と言いますと、これは免疫細胞が働きっぱなしで疲弊してたり、免疫細胞がウイルスに対して敏感になりすぎるために、起こる現象と言われています。

 

つまり身体を守る兵隊さんが働きすぎで守備力が落ちていたり、自分の力をコントロールできなくてウイルスごと自分のカラダを攻撃してしまうことによって、体調不良が発生するということです。俗に言う、自己免疫疾患というやつですね。

  

そんなわかりにくい炎症が近年、不安感や憂鬱感などのメンタル不調の原因なのではないかと考えられておりますので、その辺について詳しく書いていこうと思います。

 

 

 

最近メンタルが不調という人は、実は体内で炎症発生している?


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「メンタル不調がなぜ起きるのか?」ということについてはいろんな原因が考えられていますが、よく言われるのが脳内の神経伝達物質の異常が起きているからと言われております。

 

「脳内の神経伝達物質ってなんぞや?」という方のためにいくつか紹介しますと、

 

 

みたいな感じで、脳内に分泌されるホルモンというイメージを持っていただけるといいかと。

 

「明日から仕事頑張るぞ!」とか「来週ライブ楽しみだな〜」みたいな感覚は、この脳内のホルモンが関係しているわけですな。逆に活動意欲がなくなったり、なんか不安になったりといったメンタルの不調は、脳内ホルモンの量が低下しているのが原因ではないか考えられていたわけなんですね。

 

うつ病や不安障害といった精神病を治療するために、脳内ホルモンの量を増やす抗精神病薬が処方されるのはこの理屈に基づいております。

 

ただうつ病や不安障害の患者さんの中でも、抗精神病薬が効かない人がいたり、精神の安定させるセロトニンの分泌呂が多いのにうつ病になったり、逆にセロトニンが少なくても元気に過ごしている人もいるわけなんですね。つまりメンタル不調は脳内ホルモンバランスでは説明できない部分があるわけです。(1)

 

そんなわけで近年の研究ではメンタル不調の原因は脳内のホルモンバランスが原因ではなく、体内の炎症レベルが高いとメンタル不調になりやすくなるのではないかという見解になっております。先にお話したわかりにくい炎症のことですね。つまりメンタル不調は体内の炎症を抑えるのが効果的なのではないかという話ですね。(2)

 

実際にうつ病患者の脳内では炎症性サイトカイン(IL-1やIL-6、TNF-α)という炎症物質が多いことが、研究でも明らかになっております。わかりにくい炎症がメンタルの不調のすべてを説明できるわけではありませんが、これらの炎症物質を体内から減らしていくことが、メンタルヘルスを保つために重要である可能性は大いにあるわけですね。

 

 

 

そんな炎症が起こる7つの原因とは?

メンタルヘルスはわかりにくい炎症が原因かもしれない!』ということで、ここではそんなわかりにくい炎症が起きる原因を見ていきます!

 

1.加工食品の食べすぎ

簡単に言えば、お菓子とかジャンクフードの食べすぎですね。以前フライドポテトの話をしたときに、トランス脂肪酸の話をさせていただきましたが、トランス脂肪酸オメガ6脂肪酸といった植物油が多く含まれる加工食品は体内で炎症を起こすと考えられるため、これらはできるだけ食べるのを避けたほうが良いでしょう。(3)

 

2.グルテンの取りすぎ

グルテンはどうやら体内で異物として扱われるらしく、免疫細胞が敏感に反応しちゃうんだとか。結果体内でバトルが始まり、腹痛、膨腹感、下痢などの炎症を起こしてしまうとのこと。(4.5)

 


3.腸内環境の悪化

腸内環境が悪化すると腸からウイルスが入りやすくなり、体内で炎症を起こすとのこと。

 

腸は栄養を吸収しつつ、ウイルスといった外敵に侵入をブロックするといった超重要な役割を担っているんですけど、腸の環境が悪いとウイルスが侵入し放題になってしまうわけです。結果免疫細胞が出動する羽目になりまして、炎症が発生するというわけですね。

 

主に食物繊維の摂取料が足りていなかったり、腸内細菌の種類が少ないことが原因で起きやすいので、ヨーグルトや味噌、キムチなどの食品を積極的に取っていきたいところです。

 

逆に加工食品や乳化剤といった食品添加物は、腸内細菌を殺してしまうので注意したいところです。(6)

 

 

4.糖質の取りすぎ

糖質の取り過ぎても、TNF-αやIL-6といった炎症物質が発生。体内の血糖値を下げるためにインスリンが分泌されるのですが、その際に炎症が起きるんだとか。

 

 

5.慢性的なストレス

一時的なストレスであれば問題ないみたいなんですけど、慢性的なストレスになると話が変わってくるみたい。コルチゾールというストレスホルモンが慢性的に分泌されると、脳内で炎症を起こす事がわかっておりますので、この辺もケアしていきたいところ。(7 

 

6.睡眠不足

過去に一度書きましたが、睡眠の質が低下がメンタル不調を引き起こすのは確実。実際に睡眠不足で体内の炎症物質が増えるのは研究でわかっておりますので、睡眠不足は要注意かと。(8)うつ病患者の8割が睡眠障害いう点も、個人的にはかなり納得がいきます。

 

 

7.運動不足

運動でメンタルが改善した!というデータは山ほどありますが、逆に運動不足で体内の炎症レベルが増加するという研究もあるので、運動不足がメンタルヘルス不調を引き起こすのは否定できないところ。(9)運動すると気分が良くなるのは、体内の炎症が改善されているからかもしれませんね。

 

 

まとめ

小難しい話をばーっと話してきましたが、ざっくりまとめると、

 

  • メンタル不調の原因は体内の炎症が原因である可能性が高め
  • なので炎症の原因である7つの習慣を改善しましょう

 

という感じ。

 

生活習慣を改善しましょうみたいな話になってくるのですが、最近メンタルの不調を感じる方はこの辺がおざなりになっている可能性が高いので、上記の7つを改善してみると良さそうです。またこれらを改善すると、集中力の向上や生産性のアップ肥満の解消、免疫力のアップといった特典もおまけでついてくるので、メンタル改善が目的でなくてもやってみる価値はあるかと思います。

 

自分は就活でメンタル不調になったときは、上記の7つが全て当てはまっている状況だったので、何だかんだストレスに弱くなっていたのかなと思いますね。(・・;)これからはメンタル不調にならないために、この辺は気をつけて行こうと思います。

 

参考文献

「うつ」は炎症で起きる

「うつ」は炎症で起きる