【緑茶 VS マウスウォッシュ】口の清潔感をより保つのはどっちだ!という研究の話
こんにちは、今日からまたタバコ高くなるんですよね〜、なすびです。
今回は『口内ケア』のお話でございます。
口臭ケアのように口の中を清潔に保つ方法って言うのはいろいろあると思うんですが、有名なところでいえば『マウスウォッシュ』でしょう。これは殺菌成分入りの液体で口をゆすぐタイプの口内ケアなわけなんですが、実はこのマウスウォッシュが体によくないのではないか?説が出てまして、
という報告があったりするんですね。もちろんこの結果は年齢や性別、喫煙やアルコール、運動習慣、ウエスト、高血圧の状態などを調節しても残ったみたいなんですが、加えて歯磨きのような他の口内衛生用品にはこの結果は当てはまらなかったんだそう。
ではなんで糖尿病リスクが上がってしまうのか?についてはかなり噛み砕くと、
- 口内の良い菌まで殺してしまってるのでは?
という感じになってるんですが、もうちょっと細かく見ると、
- 糖尿病リスクを上げないためには血圧や糖代謝のレベルを正常な範囲に保つのが大事
- それらを正常に保つためには体内で一酸化窒素を作ることが重要
- そのためには口内で亜硝酸を生み出すのが大事!
- しかしマウスウォッシュによってそんな亜硝酸の生成を邪魔されてしまう!
という流れで、糖尿病リスクが上がってしまうのではないかと考えられております。またそんな亜硝酸は最終的に腸内で吸収されることにもなるので、もしかしたら腸内環境にもよくない影響があるかもしれないわけですね。
ただこれはまだ観察研究レベルの話でもあるので『マウスウォッシュで糖尿病に!』とは言えないわけなんですが、とはいえリスクがあるなら安全そうな別のアイテムに置き換えていきたいところでもありましょう。
で、そんなマウスウォッシュの代わりとして使えそうなのが緑茶なんですが、今回は『マウスウォッシュの抗菌成分と緑茶ならどっちが口内ケアしてくれるのか?』について調べた研究がありましたので、まとめておこうと思います。
緑茶とマウスウォッシュの殺菌効果は同じくらい
これは2018年にインドが発表した論文になりまして、過去に行われた「マウスウォッシュ」に関する効果を比較した311件の研究から適格な9件のRCT研究をピックアップしたものですね。(P)
そのうち7件でメタ分析が行われまして、そのうち5件の研究から緑茶とクロロヘキジルのマウスウォッシュの効果を比較してくれてました。(参加者の合計は292人)
ただメタ分析とはいえ統合された研究の質があまり高くないのと、異質性が高かったりで、研究の信頼度としてはちょっと微妙なんですが、まぁ貴重なメタ分析ではあるので参考にはなるのではないでしょうか。
ということで、緑茶とクロロヘキジルの効果を比較した研究結果を見ていきますと、
- 5件中3件の研究ではクロロヘキジルの方が効果が大きかった
- 一方5件2中の研究では緑茶に軍杯が上がった
ということで、緑茶とクロロヘキジルにそこまで大きな差はないという感じになってました。
この結果について、研究者曰く
歯垢と歯肉炎の軽減において、緑茶が標準的な化学物質ベースのクロロへキジルのマウスウォッシュと比較して有意な差がないことを示しました。特に興味深いのは、緑茶のマウスウォッシュによる有害事象の有意な証拠がなかったことです。
〈中略〉
我々は緑茶でのマウスウォッシュを口腔衛生維持のサポートとして使用し、その抗酸化作用と抗菌作用により歯周病の蔓延を予防および軽減することを提案する。また緑茶マウスウォッシュは、歯垢の再生と歯肉の炎症を制御する上でクロロヘキジルと同等に効果的であり、歯の汚れが減少するという追加の利点があることもわかった。
とのこと。市販のマウスウォッシュと比較してもそこまで大きな差もないし、何より副作用がない点も考えると緑茶の方が推奨できる!ということで、この辺はカテキンなどの抗菌成分様々なのではないでしょうか〜。
で、一応2020年に行われた47人の子供も対象にした研究もみていくと、この研究では緑茶よりクロロヘキジルを含んだマウスウォッシュの方が殺菌作用が10〜25%高い!という結論になってたものの、口内の有用菌(乳酸菌)も一緒に殺してしまってるぽいのでなんともいえない感じになってました。(P)
この研究でもマウスウォッシュの代わりに緑茶を代わりに使うことを推奨してたので、個人的には口内ケアや口臭ケアには濃いめの緑茶を飲む方が良いのかな〜と思う次第ですね。( *¯ ꒳¯*)