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心配性な元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

メンタルが悪化しやすい気温って何度くらい?という研究が出てました

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こんにちは、なすびです。( ˙꒳​˙ )

 

雨や台風といった天候による気圧の変化で頭が痛くなったり、体調が悪くなる人は一定数いると思うんですけど、中には気分が悪くなる方もいらっしゃるのではないかと。

 

これは決して気のせいではなく、2005年から2017年までの12年間、気圧とメンタルヘルスの関係を調べた研究では、雨の日や気圧の変動が大きい日は精神疾患の入院が多いなんて統計が出てまして、どうも偶然とは言い切れそうにはない感じなんですよ。(p)この辺のメカニズムは気圧の変化に体が対応するために交感神経が優位に、心拍数の上昇が血管を収縮し中枢神経系にストレスを与えるから?なんてところが考えられております。

 

まあ気圧とメンタルも何だか関係がありそうだ!という感じなってるわけなんですが、最近の研究だと『気温もメンタルに関係あるんじゃない?』っていう話が参考になりましたので軽くまとめておこうと思います。

 

 

 

気温が21度を超えるとメンタルが悪化しやすい?

これは2020年のコロンビア大学が発表した研究になりまして、1993年から2010年まで間の約300万人のアメリカ人のメンタルヘルスデータと天候データを比べてた観察研究になります。まあ気分が良い時、もしくは悪い時は気温はどうなってるのか?について相関関係を求めてくれた感じですね。(p)

 

でもって早速結果を見ますと、

 

  • 気温が15℃を下回ると気分が改善する傾向にある
  • 気温が21℃を越えると気分が悪化しやすい傾向にある
  • 寒い日が続くより、暑い日が続く方が精神的なダメージが大きい

 

なんて傾向が出たんだそう。ちなみにこの結果を裏付ける他のデータとしては、アメリカだと冬以外の季節が自殺率が高く、春と夏の方がメンタルヘルス問題の抱える可能性が高いんだそう。(同論文より)自分はどっちかと言えば冬みたいに寒い日の方がメンタルが悪化しやすいイメージだったので、これは意外な結果が出たな〜という印象です。

 

でもってこの辺のメカニズムも気になるところかと思いますが、研究者いわく、

熱によるストレスは、発疹や筋肉のけいれんの初期兆候から中枢神経系、循環系への影響、および多くの臓器系への広範な影響まで、人体の生理的反応を引き起こします

とのことで、この辺は身体が熱から身を守るための神経反応がストレスになって、メンタル面に悪影響を与えるのかもしれないくらいの感じになってますね。

 

また冬にメンタルが改善する理由としては、

夜間の気温が冷えることで、睡眠の質が高まり、睡眠不足の状態が大幅に減る

とのことで、当ブログを読んでいる方であれば睡眠不足でメンタルが悪化しやすいことはすでにご存知かと思いますが、寒い季節にメンタルが改善するのはその辺が関係してるかもしれないとのこと。確かに冬はよく寝れますもんね〜。

 

ただこの研究自体は厳密なデザインで調べたわけでもないので、信ぴょう性に関しては何とも言えない感じです。なのでメンタルが悪化しやすい気温なんかもちょっとした目やす程度に捉えてもらえると良さそうですね。

 

まあこの辺は「気温や気圧でメンタルが悪化しやすい可能性がある!」ってことを頭の隅に置いてもらえると、「今日は気温のせいで気分が悪いんだな〜」みたいに自分を落ち着かせる手段としても使えるので、そんな感じでご自愛頂ければと思います。(`・ω・´)