孤独は良くないけど、孤独を使いこなしてれば問題ないのでは?という心理研究の話
こんにちは、なすびです。( ˙꒳˙ )
「孤独って何よりも寿命を縮めるものなんじゃない?」っていう話がありまして、どうやら過去の研究を見てる限りでは孤独は肥満やタバコよりも身体に悪そうな感じなんですよ。
また友達がいない人が親友を作るだけでもダイエットの3倍寿命を伸ばす効果がある!なんて話でもあるので、長生きするためにも『孤独』は何とかしたいところなんですね。
ただ一方これについては反対意見もありまして、「結局のところ本人が孤独を悪く考えてなければそれでいいのではないか?」という話であります。つまり本人が孤独感を感じてなければ問題はなく、なんなら孤独によって恩恵を受ける人がいるのであればそれでいいのではないかということです。
これについては2019年の新しい研究を見ていきますと、研究者曰く
孤独を求めることは、必ずしも何か間違っていることを警告するものではありません。孤独を選択すると、自己受容、個人の成長、創造的な表現、および精神的なつながりを促進することによって人々が繁栄するのを助けることができます。
とのことでして、人によっては自分の成長や自分らしい表現をするために役に立つケースがあるわけです。(p)
まぁ1人のほうが集中して作業が出来るとか、逆に集団でいるほうが孤独感を感じるケースもありますもんね。
ただ社会が孤独に対してあまり良い印象を持ってないのもまた事実で、子供の頃から1人でいると、「この子は社会で上手くやっていけるのだろうか?」なんていう心配要素にもなりますし、1人でいるだけでなんだか冷たい視線を向けられるケースも珍しくないかと。
いかんせん人は内向型より外向型の人が好まれると傾向があるので、要は人当たりがいい人だったり、社交的な人のほうが印象はいいし、加えて優秀に見えるしで『孤独』でないだけでも得するポイントがあったりするんですよ。『孤独』への印象が人によって違うのはちょっとツラいですよね、、、。
まぁこれらの賛否はさておき、『孤独』に関しては孤独感が強すぎて不安なのも良くないし、逆に孤独になることでメリットが大きいタイプな人であるにも関わらず1人の時間が少ないのも、それはそれでストレスにもなっちゃうので孤独レベルを適切な範囲に抑えたいよねという話であります。
そんなわけで、今回は「自分の孤独レベルが適切かどうかチェックしてみよう」ということで、「自分が孤独感感じすぎてないか?」、「孤独を上手く使いこなせてるか?」なんてことをスケールを使って確認してみようという感じであります。
まずは孤独感を感じてないか、ざっくりとチェック
まず「孤独感を感じてるかどうか?」については、簡易的なスケールが開発されているので、以下の3項目をチェックしてもらえるといいかと。(p)
- 交際が足りないと感じている
- 私は取り残されたと感じます
- 他人から孤立していると感じる
この質問に関しては、1〜3点で評価してもらいまして、1点がほとんどない、2点がたまにある、3点がよくあるといった感じで評価して上げてください。
ちなみにこのスケールは名古屋大学が2019年に日本語版の孤独感スケールとして開発したもので、1500人の男女を対象とした調査では孤独感の平均点が5.72点だったとのこと。
なのでこの平均点を上回れば、上回るほど自分は今孤独感が強いという1つの目安になり、逆に低ければ孤独感はそこまで感じて無さそうだと言えましょう。ちなみにこの調査だと孤独感を最も抱いてる年代は10代のだったそうな。
孤独感を使いこなせてるかどうか、ざっくりチェック!
先のスケールで孤独感が強い方とそうでも無い方がいらっしゃると思いますが、孤独は人によって悪いものではないという以上、次は孤独感をうまく使いこなせてるのかについて見ていきましょう!
ちなみに以下の14項目は『Motivation for Solitude Scale』という54項目ある孤独感スケールの短縮版になります。(p)
それぞれの項目を1〜5点満点で、
- 1点:まったく当てはまらない
- 2点:どちらかの言えば当てはまらない
- 3点:どちらでもない
- 4点:どちらかと言えば当てはまる
- 5点:すごく当てはまる
と言った感じで、以下の14項目について点数をつけてみてください。
- 孤独な時間は創造性を刺激してくれる
- 私は静かに過ごすことを楽しんでいる
- 一人でいることは空想などに触れ合う機会を与えてくれる
- 1人でいることは自分の気持ちと向き合うのに役立ちます
- 私はプライバシーを大切にしています
- 1人でいるときのほうが本当に興味がある活動ができる
- 自分が何故これをしているのか?ということについて理解するのに役立つ
- 一人で過ごしてるほうが元気になる
- 他人と一緒にいるとかえって不安になる
- 他人が私のことを好いてないと感じる
- 他人といると本当の自分が出せない
- 他人と一緒にいるとき、自身の発言や行動に罪悪感を感じる
- 他人と一緒にいると惨めな気分になる
- 他人と一緒にいるときのほうが、かえって孤独を感じる
そしてすべての採点が終わりましたら、9〜14の太字の設問の点数を以下のように入れ替えてみます。
- 1→5点
- 2→4点
- 3点でそのまま
- 4→2点
- 5→1点
全ての合計点を出してもらいまして、以下の結果に当てはめてみましょう。
70点満点中で、
- 50点以上(孤独を使いこなしてる、孤独による恩恵を受けている)
- 40点以上(普通、孤独からの悪影響はそこまで受けてない)
- 30点以下(孤独を上手く使いこなせてないかも)
という感じですね。ざっくりとした目安にはなってしまうんですけど、今の自分が孤独を上手く使えてるかどうかの状態を判断するには良いのかなと思います。
この結果を見て、孤独が向いてなさそうなのに1人でいる場合は人と触れ合うような対策が必要ですし、本当は1人の時間が向いてそうなのに1人の時間が少ない場合もどうにかして1人のタイムを作るような対策が必要になってきましょう。
また先の最初に行ったスケールで孤独感が平均より強い場合、そして孤独によるメリットが特にないし使いこなせてる感じもないなというようであれば、何か対策をして貰えるのが吉です。
この辺は心理セラピーの方々に話を聞いてもらってもいいですし、昔の古い友人や家族などに連絡を取ってみたり、自分の趣味のコミュニティに参加してみるといった対策を立てて貰うといいのではないでしょうか。最近だとSNSで繋がる方法もありますしな。
まぁ個人的に自粛中はYouTubeばっかり見てたせいか、不思議と孤独感は感じなかったですね(笑)
あと孤独に関しては抑えておきたいところといえば、
というメリットもありますので、自分の特性を理解した上で自ら孤独に身を置くのもありといえましょう。
「世間的には孤独は良くないよ!」なんて見方はされてますけど、メリットがあるのとも事実なので、とりあえずは孤独でいることのメリットを自分なりに見出して、行動に移すことがメンタルの安定に繋がってよさそうな感じてはあります。
個人としては友達は3人くらいで十分だな〜と思うタイプなんで、これからも孤独愛好家続けていこうと思います。( *¯ ꒳¯*)✨