メンタルを悪化させないSNSの時間ってどのくらい??という質の高い研究が出てました
こんにちは、なすびです。( ˙꒳˙ )
「SNSはメンタル良いのか悪いのかどっちなのか?」って話は何度かしてるんですけど、いかんせん過去の研究によれば、
- 他人との比較が増えるのでメンタルが悪化しやすい
- 一方他人の投稿にいいねやコメントをする場合は幸福度が上がるという見解もある(p)
ということで、使い方によってはメリットもありますし、デメリットもあるという感じでございます。
ただ最近だと「SNSの使用時間が長いと自尊心が低下するし、うつ症状が悪化する!」、「SNSのせいで生活リズムが乱れたりする!」といった見解の方が増えてきてるので、全体的に見るとSNSの使用はメンタルに良くない印象は否めないのかなと。(p)
また性別で見れば、「SNSの悪影響は特に女性の方大きいかもしれない!」という話でもありまして、特にインスタグラムやフェイスブックの見過ぎは自分の体に対してコンプレックスを抱きやすくなってしまうんだそう。SNSは芸能人やモデルでやってる方も多いので、その辺との比較も増えてしまいますからね、、、。(p)(p)
「まあ全体的に見ればSNSの使用は幸福度は下がる!」という感じではあるんですが、とはいえ今の時代SNSをやってないのでどうなの?という話でもありましょう。
特に学生のような若い方であればSNSのチェックは欠かせない年代かと思いますが、新しめの研究では「メンタルが悪化しないレベルの使用時間ってどのくらいなの?」について調べてくれてて良い感じでした。
SNSチェックが必須の方は是非ともご自愛ください。(´・ω・,`)
これは2018年の研究になりまして、ペンシルベニア大学の学生143名を対象に「SNSの使用を制限することで幸福度は改善するのか?」について調べたRCT研究になってます。(p)
まずは参加者全員に1週間のSNS平均使用時間をチェックあと、参加者を以下のグループにランダムに分けます。
この生活を3週間にわたって続けてもらいまして、SNSの使用時間が幸福度といったメンタル的な部分にどんな影響を与えるのか?を調べてんですけど、今までのSNS系の研究は観察研究がメインなので、今回のよう実験的な研究をしてくれているのはかなりありがたいポイントかと思います。
今までの研究より質の高い結果が得られそうな感じなんですが、そんな結果を見ますと、
- SNSを制限したグループとしなかったグループの使用時間は1週間で平均250分の差があった
- 1日30分のグループは何もしないグループと比較して孤独感が約13パーセント減少した
- 抑うつ症状についても有意に減少した(以下の図を参照)
ということで、「楽しいことなんて何ひとつない」といった抑うつ症状や孤独感ついてはSNSの使用を制限することで、かなり改善されたんだそう。一方で自尊心とか心理的な幸福は改善しなかったみたいなんですけど、この辺は変化が得られるレベルの試験期間ではなかったからでは?みたいな感じになってました。メカニズムについてはわからない感じです。
全体的な結果としてはSNSを1日30分にすることはメンタルに有意義だそ!という感じなんですが、実際に参加した人達のコメントを載せておくと、
「自分にとってSNSの時間は思ったより重要ではないことがわかった」
「自分の人生と他人の人生を比較しないことは思っていたより大きな効果を感じた」
とのことで、今まで他人との比較に割いていた時間を自分と向き合う時間に当てることによってメンタルの改善にも繋がったみたいです。
自分の場合は学生時代に就活の状況を比較して焦った流れでSNSやめてしまったので、友人が今どんな生活をしてるのか全く情報が入ってこないですが、その分比較対象が特にないのでメンタルの状態は健全かもしれませんね(笑)
またここでいうSNSは30分まで!というのは、SNSを使ってる時間というより「他者との比較する時間」という意味合いが強いんで、他人のリア充投稿ではなくおもしろ系の動画や動物の可愛い写真を見るくらいであれば、この時間を超えても問題はないかと思われます。(もちろん過度に時間を割くのはあれですが)
まあTwitterなどはフェイクニュースといった不安になるような情報も回ってきますし、これを機にSNSの時間を制限してみてはいかがでしょうか〜。(*¯ㅿ¯*;)