大切な人を慰めるにはどんな言葉がいいの?という研究のお話
こんにちは、雪が降っても喜べない歳になってきた、なすびです。( ˙꒳˙ )
当ブログではストレス解消やメンタルヘルスについて書くことが多いのですが、そんな中でも重要なのが『ソーシャルサポート』と言われるもの。これは簡単にいえば『他人からの手助け』のことでして、例えば
- 仕事における上司や同僚がいつでもサポートしてくれるような環境
- 家庭における両親からの支援、パートナー(夫や妻)の精神的なサポート
といった感じで、状況によっては異なりますが、いざとなれば誰かに助けてもらえるような環境が精神的な安定につながることは間違いないですね。
が、そんな『ソーシャルサポート』はやり方によっては悪影響をもたらすなんて見解もありまして、具体的には
- 逆にストレスを増やす
- 自尊心が減るかも
と言った感じ。自分はサポートしようとしたつもりが、「言われなくてもやろうと思ってたよ!」とみたいな怒りをかってしまったり、「自分は助けてもらってばかりで情けない、、、。」みたいな気分にさせてしまうなど、このようや心理的リアクタンスがソーシャルサポートを妨げてしまう!なんてことになりかねないわけですね。
つまりサポートの仕方には気をつけようという話になるのですが、そんな中最近の研究では、「誰かを正しく慰めるときにどんな声をかけるべき?」ということを調べててくれていて、非常に教訓になるな〜と思いましたのでまとめていきます。
やっぱり相手の視点に立つのが大事だった
これは2020年に行われた研究になりまして、最近パートナーとの言い争いを経験した男女478人を対象にした研究。(p)
ざっくりとした流れは、
- 参加者にここ最近の喧嘩したことについて思い出してもらう
- ストレスを感じた参加者に研究者が作成した、6つのメッセージをランダムに1つ与える
- そのメッセージを見て、参加者がどのように感じたのかアンケートで答えてもらう
みたいな感じ。
でもってその6つのメッセージというのは以下のように
- 共感力が低いメッセージ:「そんなに間に受けることないんじゃない?」、「そんなに頑張らないで」
- 共感力が高いメッセージ:「パートナーと違う意見をはっきりいうのは難しいよね」、「それに怒りを感じるのはもっともですね」
といったもの。ここでいう共感力っていうのは「相手の立場で物事を考える視点」のことなんですけど、そんなメッセージの内容がストレスやソーシャルサポートを受けようと思う気持ちにどんな影響が与えるのかを調べたんだそう。
でもって、そんな結果はと言いますと
- 共感力が高いメッセージを受け取った参加者はストレスレベルに改善をもたらし、ソーシャルサポートへ好意的な反応を示した
- 共感力が低いメッセージを受け取った参加者はソーシャルサポートへの抵抗を高め、メッセージを受け取った後に怒りを感じた
とのこと。
相手の視点に立ったメッセージかそう出ないかで、ストレスレベルにかなり大きな差があった上に、なんなら人の手を借りようと思わなくなるような傾向にあったんだそう。これはダブルでストレスレベルを高めしまうので大変宜しくない事態であります。
でもって、研究者いわく
私たちの推奨することは、正当な理由なしに相手をコントロールしようとするメッセージや、議論をうむようなメッセージの使用を避けることです。
例えば、苦しんでいる人に対して「そんなに頑張らないで」、「それについて考えてはいけない」といった気持ちを伝えるのではなく、自分の考えや感情について話すことで、その人が自分の感情や行動を変える方法について、彼ら自身の結論にたどり着くようにサポートすることができます。
とのこと。
なるべく相手の気持ちをコントロールしないようにするのが大事なのはもちろんのこと、「私はこう思うかな」とか「私だったらこうするかな」みたいな感じで、相手が抱えているストレスをどうすれば減らすことが出来そうか?というのを一緒に考えてあげて、最終的にはその人自身が何か自分の中で結論が出るように導いてあげると良いんだとか。
まぁそこまで新発見という感じではないものの、大事な人の力になりたかったり、その人に頼られたいのであれば、やっぱり理解を示してあげたり、相手の気持ちを認めて上げるのが大切なんだな〜と改めて思う次第ですね。
このへんは自分も欠けているところではあるので気をつけていかねば、、、。(*¯ㅿ¯*;)