ネガティブな事があったら、『ジェネリック・ユー』を使ってみよう!
こんにちは、なすびです。
「ネガティブの渦にのまれないようにするのって大事だよね〜」なんて話は過去に何度かさせていただいておりまして、具体的なテクニックとしては脱フュージョンとかマインドフルネス瞑想あたりを紹介させて頂きました。
嫌なことがあれば誰しも、頭の中でついつい考え事をしてしまうものですが、この状態が慢性的に続くと脳や身体にとって非常に負担になりやすいので、なるべく早めに何とかしたい所なんですよ。
まぁそんなこと言いつつも考え事をしてしまうものですが、今回はネガティブの渦にのまれないようにするためのちょっとしたテクニックとして、『ジェネリック・ユー』が良さそうだったので、まとめて行こうかと思います。(`・ω・´)
『ジェネリック・ユー』でネガティブな経験を一般論にしよう!
まず『ジェネリック・ユー』とは何なのかと言いますと、自分が経験したことを一般化することで心理的な距離を作るテクニックになります。
言葉は難しそうですが、やることは結構簡単でして、
私は仕事でミスをした
↓<ジェネリック・ユー>を使うと
一般的に誰でもミスをするものだ
みたいな感じになります。ざっくりいえば、「自分が経験したことの主語を変えて、一般論にしてしまおう!」といった感じなわけですね。
でもって2017年の論文ではこの『ジェネリック・ユー』がネガティブな出来事にうまく対処するのに役立つのでは?なんて話になっていて参考になりました。(p)
『ジェネリック・ユー』を使っている人はネガティブな経験から距離をおきやすい
この論文では6つくらい研究をやっているのですが、ざっくりポイントを抜き出すど
- 参加者は何事もない出来事について書く時は『ジェネリック・ユー』を使うが、ネガティブな出来事を書き出すと途端に『ジェネリック・ユー』を使わなくなる傾向にある
- 『ジェネリック・ユー』を使うと心理的な距離が置けるので、ネガティブな出来事に意味を見出しやすくなる
みたいな感じ。
ネガティブ経験というのは、他人ごとのように捉えにくいんだそう。「自分のココが良くなかったから、こうすれば良くなるかも」みたいに客観的な視点を持つのが難しく、グルグルと反省しちゃうのは何となくわかりますね、、、。
が、ここで参加者にネガティブな経験談を書き出してもらって『ジェネリック・ユー』を使ってもらったところ、何もしないグループと比べて心理的な距離が増えたんだそう!
心理的な距離と言われると、イメージが付きにくくなってしまうかもしれませんが、
『ジェネリック・ユー』は図のように、ネガティブな経験をまるで同じ悩みで落ち込んでいる友人を慰めるがごとく、客観的に見れるようにすることを助けてくれるんだそう。『ジェネリック・ユー』はネガティブな考えの渦にから抜け出すこと、そしてネガティブな経験を客観的に見ることサポートしてくれるわけですな。
このことについて、バージニア大学の人類学言語学者であるマーク・シコリによれば、
これらの研究はネガティブな経験についての話し方を変えることで、経験の捉え方を変えることに役立てられることがわかった。
とのことでして、まあ嫌なことを思い出して『ジェネリック・ユー』を使えばメンタルが強くなる!とは言えないものの、自分のネガティブに対して心理的な距離を作ってあげること、そして自分の経験を客観的に見る視点を養うのはなかなか重要なポイントなのかなあと感じますね。( ˙꒳˙ )
『ジェネリック・ユー』の例
では最後に『ジェネリック・ユー』の例を上げていきますと、
- プライド、それはあなたの幸せを妨げるもの
- 一歩下がって冷静になると、物事が異なる視点から見えることがある
みたいな格言ぽい言葉もありますし、
- 好きな子に振られれば、誰しもが虚しい気持ちになる
- 新しいことに挑戦するとき、不安にならない方が珍しい
みたいな感じ言葉なら何でもいいかと。
それでもイメージがわかなければ、歴史上の偉人、好きなキャラクター、10年後の自分といった、人生経験が豊富な人達なら今の自分にどんな風に声をかけるだろうか?みたいに考えてもらっても良さそうです。
そしてこの辺は日記や「エクスプレシブ・ライティング」で1日の記録をつけている人は、合わせて『ジェネリック・ユー』をやってみるとネガティブな経験の捉え方が変わって良いのではないでしょうか。(`・ω・´)
一応注意点としては、ネガティブな経験を思い出すのが辛いという方は無理にやらなくて結構なのです。まぁ生活の中でちょっとした嫌なことに遭遇した時など、無理のない程度にお使いいただければと。どうしても合う合わないがありますからな。
とりあえず僕も嫌なことあったら使ってみるように心がけてみますかね、、、。(´・ω・`)