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心配性な元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

食品添加物の定番、増粘剤の危険度は果たしていかほどのものなのか。

こんにちは、なすびです。

 

今日は増粘剤についてです。

 

テーマ

増粘剤は油断できないけど、かといって警戒しすぎなくてOK!

 

  • 食品添加物の定番、増粘剤の危険度は果たして!
  • カラギーナン
  • キサンタンガム
  • クワーガム

 

 

食品添加物の定番、増粘剤の危険度は果たして、、、。

 

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食品添加物シリーズ乳化剤編の続きで、今回は増粘剤に絞って書いていこうと思います。増粘剤は「加工食品の必需品!」と言われるレベルで、沢山の食品に使われております。具体的には、アイスクリーム、ホイップクリーム、粉ミルク、サワークリーム、プリン、豆乳、ヨーグルトや健康食品系ですね。これは一部ではありますが、乳化剤と同じように乳製品で使われているケースが多いみたいです。

 

そんな増粘剤も乳化剤と同じように原材料によって良し悪しが変わってくるので、今回も原料ごとに細かく見ていくといった感じでよろしくお願いします。(`・ω・´)

 

 

カラギーナン

カラギーナンは多糖類の一種で主に増粘剤や乳化剤に使われております。アイスクリームやヨーグルトといった乳製品に使われているのはもちろんのこと、化粧品にも使われてますね。おそらく食べたことがない方はいないことでしょう。

 

そんなカラギーナンはあまり良い噂を効かない成分でして、いかんせん過去のマウス実験で「大腸ガンの原因だ!」なんて言われてたりするんですね。そんな話をすでに知っている人からすれば、増粘剤NGになってもおかしくないのかなと思います。(p)

 

ただガンの原因になるのは本当っぽいのですが、ここでも批判ポイントがいくつかありまして、

 

  • マウス実験で使われたカラギーナンと僕らが摂取しているカラギーナンは、そもそも構造が違う
  • 発ガンに至ったのは、マウス特有の細胞と反応したからと考えられている
  • マウスと人間を対象とした研究では、カラギーナンの摂取量が50倍くらい違う(人間は1日10~40mg/kgに対して、マウスには1日1000mg/kg)(p)

 

とのことなんですね。

 

つまりカラギーナンで発ガンしたのはマウスだからこそ!そして僕らが食べているカラギーナンとは別物なんだ!ということです。個人的には、発ガンの可能性が下がって一安心です。

 

しかしながらだからといってカラギーナンは安全!とは言い切れないのが難しいところでして、研究者によれば腸内に良くない影響を与える可能性は否定できないとのこと。

 

具体的には、

 

  • 腸内で炎症が起きるかも:2012年の研究ではカラギーナンが町内の炎症を誘発するかもしれないと指摘(p)
  • 腸内環境が悪化するかも:カラギーナンで腸内酵素の一種であるスルファターゼ酵素の働きが低下した(p)

 

とのことなんですね。

 

腸内環境の悪化が確実とは言えないものの、現状は「発ガン性を心配しなくていいが、もしかしたら腸内環境に良くないかもしれない!」といった感じ。どのみち研究例が少ないのでなんとも言えない感じではありますが、アカゲザルを対象にした研究だと「炎症は滅多に起こらない」なんて報告もあるので、健康な成人の場合は「警戒はしすぎない!かといって体に良くない可能性もあるんだな〜」くらいのスタンスで良さそうです。(p)

 

ちなみに子ども場合は腸が育ちきっていないので、警戒レベルを少しあげてもらえるといいと思います。(p)まあこの辺はお菓子のような加工食品の量を調節するって感じですかね。(`・ω・´)

 

 

キサンタンガム

キサンタンガムは多糖類の一種で、とうもろこしのデンプンを発酵させることで作られるものです。こちらも増粘剤としてサラダのドレッシングや化粧品などに使われております。聞いたこともない成分ですね〜。

 

そんなキサンタンガムは比較的安全と言われておりまして、

 

  • 1973年の研究:マウスや犬にキサンタンガムを2年間摂取させ続けたが特に問題はなかった。(p)
  • 1987年の研究:5人の男性を対象にした研究では、既定値の15倍のキサンタンガムを摂取したが、特に悪影響は報告されなかった。(p)

 

とのこと。

 

現状は大量に取りすぎればお腹を下すなんていう報告もありますが、普通に生活している分には特に問題はないと思われます。

 

 

グアーガム

最後はグアーガムです。これも増粘剤に使われたりするのですが、聞いたことないですね〜。これはグアーの種子というものに含まれる食物繊維の一種でもありまして、和菓子とかソース、スープといった幅広い食品に使われております。このクアーガムは今までの2つと比べて、発ガン性も特になく、安全が高いと評判。(p.p)

 

このグアーガムが上記の2つと違うところは、食物繊維なのでメリットがあるかもしれないという点。具体的にはコレステロール値を改善してくれる可能性やダイエット効果があるかもしれないとのことなんですね。(p.p)まあメリットはデータの質が微妙なのでなんとも言えないですが、ひとまずグアーガムに関しては安全そうな感じです。

 

 

まとめ

そんなわけで定番の増粘剤について書いてきましたが、

 

  • とりあえずキサンタンガムとグアーガムは安全そう
  • カラギーナンは腸内環境に良くないかも

 

といった感じでしょうか。データが少ないのであまりしっかりとした結論が出せませんでしたが、「絶対食べちゃダメ!NG

!」というものでもなさそうな感じであります。

 

乳化剤の時と同じような結論で申し訳ないですが、個人的には「とりあえず減らすことに越したことはないけど、そんな敏感にならなくてもいいかな〜」というスタンスでいようと思います。(・・;)