「他人が怒られてるのをみると、なんだか自分が怒られてる気がする」という人はHSPかも
こんにちは、なすびです。
今日は「何かと敏感な人」についての内容です!
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何かと敏感な人はHSPかもしれない!!
「他人の反応がやたらと気になる」HSPとは?
自分は昔から何かと不安になりやすかったり、すぐ心配になったりするわけなのですが、周囲の刺激に対しても何かと敏感であります。例えば、
- 怒鳴っている人がいると、自分が怒鳴られている気がする
- クラクションみたいな騒音で、やたらビックリする
- 職場の人が不機嫌そうだと、「自分なんかしたかな〜」と思ったりする
みたいなことが多いんですね。
特に他人が怒られてるのを見るのは苦手でして、「君は使えないな〜」とか言っているのを聞くと、なんだか自分が言われてるような気がして、心にグサグサと刺さっちゃうんですよね。自分に向けていっていないのはわかっているものの、「自分も使えないところあるよな~」と真面目に考えてしまったり。
まあ自分と同じような感覚の人がいるかはわからないものの、こういったことに何かと敏感に反応してしまう気質のことをHSPと言ったりします。HSPというのは「過剰に敏感な人たち(Highly Sensitive Person)」の略称でして、何かと強い刺激に弱かったり、環境の変化に気がつきやすい特徴をもっている人のことを言います。(p)
実際HSPの人は
- 車のクラクションでやたらとビックリする
- 「急いで!」とか急がないといけない環境だと、なおさらあたふたする
- 他人が怒られてるのをみると、なんだか自分が怒られてる気がする
といった状況になりやすかったりするみたいで、「いやー、これ僕だ、、、。」と思わずにはいられない感じです。
そんなHSPの研究者であるエレイン・アーロンによれば、
HSPの人は他の人たちよりも微妙な変化によく気がつきます。これは生物が生き残る上で欠かせない特徴1つで、全人口の15~20%が備えている正常な機能です。
とのことでして、もともと脳が刺激に対して敏感な構造をしているというだけで、病気ということわけではないんだとか。個人的には5人に1人が敏感気質ということで、ちょっと安心してます。
もし自分がHSPかどうかは気になる方は、エレイン・アーロンさんのホームページで調べられますので、もしよかったらやってみてください。ちなみに僕はHSPでした〜、まぁわかってはおりましたが、、、。(¬_¬)
そんなHSPの特徴4つ
先にさらっと特徴について触れていきましたが、HSPが持つ4つの特徴が「DOES」という略語でまとめられているので、もう少し詳しく見ています。
・D=深く考える(Depth of processing)
HSPは脳の構造的に1つの物事について深く考えやすいとのこと。まあ分析力があるみたいなイメージを持っていただければいいんですけど、例えば
- 1のことから、10を生み出す(想像する)
- 人の気持ちを察しやすく、空気を読む能力に長けている
- 間違ったことをするとどうなるかがよくわかるので、何かと慎重な行動をする
といった良いところがあるみたい。
ただ何かと深く考えすぎることが裏目に出ることがありまして、例えば「数人で大皿料理を食べる!」となったときに、「これを何人で分けるのか、後から来る人の分を取り分けておく必要があるかも、量はこんなもんでいいだろうか、みんな嫌いな食べ物ないかな……」みたいなことを瞬時に考えてしまい、行動が一歩遅れる傾向にあるとのこと。色々考すぎて、逆に何もできない!といった感じですね、これすごい分かるな〜。(・・;)
・0=過剰に刺激を受けやすい(being easily Overstimulated)
HSPの人は普通の人と比べると、外部からの刺激に敏感ということ。刺激といっても色々ありますが、
- 人の感情や場の雰囲気
- 暑さや寒さといった温度変化
- 身体の痛み
- 音
- におい
- ふとんとか肌触り
といった刺激には敏感になりやすいそう。敏感な刺激は人によって違うものの、これらの刺激には弱い傾向があるみたいです。
ちなみに僕は、人の感情とか音とかに敏感ですね。怖そうな見た目の人を相手にすると、話すだけでもちょっとビクビクしちゃいますし、車のクラクションなんかすごいビックリします。
・E=共感力が高く、感情の反応が強い(being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular)
HSPの人は「ミラーニューロン細胞」の動きが活発なため、共感力が高いのも1つの特徴。ミラーニューロンは共感力の源みたいな感じになりまして、こいつが活発だと他の人がやっていることが、自分も同じことをしているように感じやすいとのこと。(p)
なのでHSPのひとはいろんなことに感情移入しやすいかったり、他人の気持ちに寄り添うことが得意なんだとか。後は想像力が豊かだったり、完璧主義みたいな特徴があるみたいですね。
・S=些細な刺激を察知する(being aware of Subtle Stimuli)
これは自分や周りのの変化によく気づくみたいな感じですね。例えば、
- 人の髪型や服装
- 場所の小さな変化
- 人が自分を笑ったこと
- 周囲のちょっとした励まし
といったことに、目がいきやすかったり、気が付きやすいとのこと。また体内の刺激にも敏感なので、薬が効きやすかったりプラシーボ効果の影響も大きいみたいですね。いい変化に気づきやすい一方で、悪い変化にも敏感ってことなんでしょうな~。
HSP良いところ、悪いところ
さらっと特徴を見てきましたが、HSPみたいに「敏感すぎるのなんか損だな」と思うところもあるかと。しかしながら、専門家によれば良いところもあれば悪いところもあるので、とにかく使いようとのこと。
・楽しいことでより楽しめる!
ポジティブなことはよりポジティブに、ネガティブなことはよりネガティブに感じのがHSPの特徴なので、楽しいことはすごい楽しく感じるし、悲しいことはすごく悲しく感じるわけですね。まあこれが良いか悪いかで言えばなんともいないところですが、「楽しい事をより楽しめる!」と考えれば、お得感があるかと。個人的に音楽のライブでテンションが上がりすぎちゃうのとか、アニメ見て号泣しちゃうのはHSPならではかもしれませんね。
・計画的で失敗が少ない
準備を怠らないことも多いため、失敗が少ないことも特徴なんだとか。ただ普段から失敗が少ないため、失敗した時のダメージも大きいみたいですね。これもなんか分かるな〜。
・環境次第でパフォーマンスがすごい上がる
「職場でイライラしている人がいたら、自分もイライラする」なんてことはよくある話かと思いますが、HSPはそんな悪影響を受けやすいのが特徴。周りの環境に敏感なので、職場がバタバタしてると焦りを感じて、何かとパフォーマンスが下がりやすかったりすることもありますが、逆に落ち着いた環境であれば、鬼のような集中力を発揮することもあるんだとか。
・ただストレスは感じやすいぞ!
しかしながら細かいことに反応してしまうので、いろんな情報を取り込みすぎてしまうのも1つの特徴。話し相手がちょっと怒っている顔に見えれば、「何か怒っているのかな?」と感じやすいですし、騒音も過敏に反応するので、いろんなことがストレスになりやすいんですな。そうなるとストレスホルモンであるコルチゾールが体内でガンガン分泌されるので、身体に負担がかかりやすいのが難点であります。なので普通の人より、ストレスケアは必須な感じですな。
HSPの長所や短所ついて、研究者のエレイン・アーロンによれば、
そもそも「敏感なことは長所である」と思っている人は少ない。何か嫌なことが起きた時、周りの人から「気にしすぎ」と言われるような環境にいれば、敏感さに価値があると思えなくなるからです。
しかしながら敏感であるということは、1つの物事に対して脳がより深く情報を処理し、それについてより深く考えることができるという大きなメリットがあります。
とのこと。
悪い部分が目立つかもしれないけど良い部分もあるので、とにかく自分の特性を知ってそれにあった振る舞いをしていくことが大切なんだそう。共感力が高いなら、介護士とか看護師とか共感力が必要な仕事を選んでもいいですし、逆に共感しすぎて人間関係で傷がつきやすいのであれば、黙々と作業するような仕事に仕事を選んでみてもいいかもですね。
どのみち「自分の敏感さが活かせているぞ!」と思えるような環境でないと自尊心が低下がる一方なので、早めに手を打つのが良さそう感じですね。( ..)φメモメモ
まとめ
そんなわけで、HSPについてさらっと書いてきました。まとめると
- HSPは「何かと敏感という特徴」であって、病気ではない
- 5人に1人がもっていて、遺伝的要素が強い
- 敏感って悪いイメージがあるけど、良いところもあるんだぞ
- 自分の特性を知って、それを活かせるような環境に身を置くことが大事
みたいな感じですかね~。
HSPの人ほど周囲の環境が大事で、悪い環境で過ごすと悪い方向に行きやすいいものの、良い環境で過ごせば自分もドンドン良くなれるタイプなので、自分の特性を知った上で環境を変えていくのがポイントになりそうです。「私は特に共感力が高いかも」と思えば、人と向き合うような仕事をしてみてもいいですし、「黙々と作業ができる集中力があるかな~」と思えば、モノづくり系をやってみてもいいかもしれません。
しかしながら周りの人よりストレスを感じやすいのは事実なので、日々のストレスケアは必須であります。以前書いたマインドフルネス瞑想も有効見たいなので、この辺もよかったらやってみてください。
より詳しい内容は、エレイン・アーロンの本が翻訳版で出てるので、よかったら参考にしてみてください。個人的にはここ最近のなかで、「読んでみてよかった!」と思えた本なので、敏感な方は是非とも読んでみてください。