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心配性な元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

ストレスを解消する前に、ストレスについて勉強しよう!

こんにちは、なすびです。

 

今まで数々のメンタルヘルスを保つ方法についてお伝えしておりましたが、そもそもストレスとは何なのかについてお伝えしたことはありませんでした。

 

今回はストレスについて深く掘り下げることによって、自分が今どのくらいメンタルヘルスを損ねているのかを確認し、自分にあったメンタルケアを始めてもらえると良いのではないかと思います。

 

テーマ

ストレスって何か説明できますか?

 

  • ストレスについて改めて考えてみよう
  • ストレスを3つに分類しよう!
  • それぞれのストレスに対処するには?

 

 

ストレスについて改めて考えてみよう


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そもそもストレスってなんでしょうか?

 

仕事でのストレス、家庭でのストレス、騒音によるストレスなど、さまざまなシーンでストレスという言葉は使われています。

 

皆さんも日常生活で不快に思うことがあれば、「ストレスたまるわー」とか「最近ストレスがすごくて、、、」と口にするのではないでしょうか。

 

そんな皆さんに馴染みストレスですが、ハーバード大学医学部教授であるジョン・J・レイティ先生によれば、みんなストレスの意味をしっかり理解していないとのこと。

 

 

先生いわく

ストレスは社会的ストレス、肉体的ストレス、代謝的ストレスといった具合に、慢性のものから急性のものまで、その形も大きさもさまざまだ。たいていの人はそれが原因なのか、それとも症状なのかを区別しないまま、その言葉を使っている

とのこと。

 

 

例えば上司に叱られるという状況であれば、上司に叱られるという環境的なストレスと、叱られたことによって自分の内からからこみ上げてくる、怒りや不安、恐怖といった感情的なストレスは別物ということです。

 

また上司に叱られたストレスが一時的なものであれば問題ないのですが、慢性的なものになってくると身体にとってかなり負担になってしまいます。

 

慢性的なストレスというのは、例えば上司に叱られたときの記憶が鮮明に残っていて、3日ぐらい立ってもそのときに感じた怒りや不安、恐怖といった感情が収まらないことをいいます。

 

このように会社が休みにもかかわらず気が休まらない状態の方は、なにかしらの対策を取るべきでしょう。

 

 

 

ストレスを3つに分類しよう!

 

先にお伝えしましたが、ストレスは環境によるストレス自信からこみ上げてくる感情的なストレスなど、色々あります。

 

なのでここからはストレスを3つに分けて考えて行きたいと思います。

 

  • 外的ストレス
  • 内的ストレス
  • 炎症

 

 

外的ストレスとは

気温、騒音、人間関係など環境によるもの

 

・となりの部屋がうるさい

・部長に叱られた

 

 

内的ストレスとは

主に感情的なもの。怒り、不安、恐怖など

 

上記の環境例に対する反応

・となりの部屋がうるさい → 「となりの部屋うるさいな!」(怒り)

・部長に叱られる → 「叱られた、、、」(自分を責める、不安や恐怖感)

 

 

炎症

代謝系(ホルモンの分泌など)の乱れにより、内的ストレスを強力にするもの。炎症の原因を簡単に言えば、生活習慣の乱れ。

 

例 栄養不足、睡眠不足、運動不足

 

環境に対するストレス反応を強力にする

・となりの部屋がうるさい → 「うるせえーーー!!!!」(激怒)

・部長に叱られる  → 「部長怖い、会社行きたくない」(恐怖)

 

 

皆さんが今感じているストレスが外的なものなのか、内的なものなのかを知る必要がありますし、場合によっては体内の炎症を改善する必要があるわけですね。

 

 

それぞれのストレスに対処するには?

 

ここでは3つのストレスに対して、どのようなアプローチを取っていけば良いのかをご紹介します。

 

 

外的ストレスに対して

 

対策 シンプルに環境を変える。

 

 

・部長が嫌いなら

職場を変える、部署をかえる、文句をいってみる。

 

・騒音が気になるなら

お部屋を変える、耳栓をする、となりの部屋に文句を言う。

 

 

ただ部長が嫌いだから職場を変えたりすることってなかなか出来ないもの。家族を養っている立場ならなおさらの事、新しい職場でも上手くやっていけるかとか、嫁に反対されるとかいろんな要因が環境を変える事を邪魔してしまうんですよね。

 

環境を変えるのがなかなか難しいという方は、ストレス対策として以下の二つをオススメしております。

 

 

内部ストレスに対して

 

 

対策 物事の捉え方を変える。

 

 

例 認知行動療法(CBT)、行動活性化療法(BA)

 

認知行動療法(CBT)とは

うつ病などのメンタル不調者に対して行なわれる一般的治療法で、数々の研究で効果が立証されています。(p)ざっくり言ってしまえば、物事の捉え方を変えるための練習みたいなものです。

 

 

例えば男性に暴力を受けたことによって、男性恐怖症になった女性がいたします。

 

女性は「男性=殴る」という考えを持っていて、男性を見ると震えてしまいます。そこで認知的なアプローチをしていきます。

 

例えば

「すべての男性が暴力するわけじゃではないよ、君が今まであった男性は全員暴力してきたかい?」と女性に考えさせてみる。

認識を変わったところで、実際に男性と合ってみたり、話してみたり、とにかく行動をしてみる。すべての男性が殴らないということを、行動を持って認識してもらう。

行動してみた結果、「意外と男性って怖くないかも!」と女性の認識が変わる。

このような認知と行動を繰り返して、男性は殴る生き物ではないと、認識し直していく。

 

ざっくりとですが、こんなイメージです。

 

 

行動活性化療法(BA)はCBTの一種になるのですが、行動してみて物事の捉え方を変えていくイメージ。CBTとは手順が逆で、とりあえず行動してみて、自分がどう感じたかを記録していく手順。

 

上記の例で言えば、男性が殴るというイメージが改善しなければ、とりあえず震えてでも男性にあってみる。その後男性にあってみてどう感じたのか記録してみる。

 

CBTのように考え方を変えるよりは、BAのように行動から変えた方が成果が出やすかったりするので、認知と行動の両方からアプローチをかけるのが効果的みたい。

 

ただ物事の捉え方を変えるのはなかなか時間が掛かるので、感情的なストレスをどうにかしたいのであればとりあえず炎症対策から始めるのがオススメです。

 

CBTとBAに関しては今度詳しく扱っていきますので、少々お待ちいただけるとうれしいです。

 

 

炎症対して

 

対策 生活習慣正そうぜ!

 

炎症は内的なストレスに関して、かなり悪影響を与える要素。体内の炎症レベルはストレスダメージを何倍にも増やします。逆に体内の炎症レベルが低ければ、感情的なストレスの安定に繋がることになります。

 

「炎症ってなんじゃい!」思う方や対処法が気になる方は、こちらをどうぞ。

 

 

まとめ

  • ストレスは広い意味でくくられすぎている
  • 外的ストレス、内的ストレスがあって、炎症は内的ストレスを強力にする
  • それぞれの症状に合わせて、対策を取る必要がある
  • おすすめはまず炎症対策です