IQよりEQが高い方がストレスに強いし人生の成功率も高い!そんなEQを高める方法【その3】
こんにちは、なすびです。
というわけで、『EQを高めるための方法』【その1】【その2】の続きでございます。
前回はEQの土台とも言える『自己認識スキル』を高める方法!ということでまとめてまいりましたが、今回はそんなステップ2に当たる『自己管理スキル』の高め方についてです。
自己管理スキルを高める3つの方法
まず『自己管理スキル』とは??ってところなんですが、著書では「状況や人に対する感情的な反応をコントロールする力」ということで定義されてます。
これは例えば、「怒りに任せて怒鳴りたいところだけど、改めて丁寧に説明する」「仕事したくないけど自分に鞭打ってパソコンと向き合う」といったように、自身にとって望ましい言動や行動を理性的に促してコントロールする力といった感じですね。
しかしながら、この『自己管理スキル』は単に「感情をグッと抑えること」や「我慢する力」ということではなく、あくまでも『自己認識スキル』があっての『自己管理スキル』であるというポイントは抑えておきたいところ。
これも例えば「後輩が生意気でも怒りをこらえるんだ!」ではなく「自分はこういうタイプの人間だから、後輩のこういった行動に強い怒りを感じてしまうのかもしれない」という自己理解がベースになってるので湧き上がる感情に無理やり蓋するわけではないんですね。
水道から水が漏れるたびにて手で抑えてもその場凌ぎにしかなりませんが、何が原因で水漏れが起きてるのか?そしてどう対処すればいいのか?を知ることができれば、水のように湧き上がる感情にうまく対処することができ結果としてコントロールすることが可能になります。
というこで、前置きが長くなりましたが、以下からそんな『自己管理スキル』を高める3つの方法になります。
ここでは一部についてざっくり紹介していきますが、他の方法も気になるという方はこちらの本をチェックしてもらえればと思います。
1.感情と理性のリストを作る
「最近後輩がミスを繰り返してイライラが溜まってきてるが、ここで怒鳴っても問題は解決しない、、、」といったように自分の感情と理性がぶつかることはよくあることですが、ここではそんな感情と理性のぶつかり合いを以下のような書き出してみます。
- 感情によってどのように判断が鈍っているか?
- 感情が伝えようとしてるのに理性が無視していることは何か?
これも例えばですが、
- 「トラブルに迅速に対応しなければなのに、上司に怒られるとか失敗したらどうしようという焦りが判断が鈍らせてる」
- 「感情では自社の製品を押し売りすることに心が痛む、でも理性が仕事だからといって割り切ってる」
という感じで、感情と理性のギャップに気づいてあげよう!っという内容になってます。
こういった内容を書き出して上げることで、自分は感情と理性のどちらに加担するべきか?というのを客観的な視点で見ることできたり、自分の感情を知るヒントに繋がるため「自己管理スキル」を高めることにつながるんだそう。
このように記録に残さないと「自分がどんなこと思ってどんな感情になったのか?」にすら気が付かないことも多いので、内容としては非常によろしいのではないかと思う次第です。
2.独り言をコントロールする
ここでいう独り言というのは、自分のことを褒めたり責めたりといった「考え事」のことなんですけど、ここではネガティブな考え事をなるべく減らすようにコントロールしてあげようというシンプルなものです。
というのも怒りのように湧き上がった強い感情は自分自信の解釈によって和らげることが出来る一方、火に油を注ぐことも出来ちゃいますんで「その感情をどのように解釈するか?」はかなり大事なポイントなんですね。
でもって著書では、そんな強い感情を自分の考えごとで悪化させないように以下の3つを意識したいというところなんですが、
- 「いつも〜だ 」「絶対に〜ない」とは考えず、「今回は〜」「たまたま〜」と考える
- 「自分はバカ」と決めつけず、「ミスした」と考える
- 「すべて自分が悪い」あるいは「すべて誰かが悪い」とは考えない
失敗を責めるとかえって問題が大きくなるケースがあったり、自分を無能扱いすることでかえって自信の向上が止まってしまうことに繋がりかねないため、上記の3つを意識して上げることは結果として『自己管理スキル』を高める働きがあるんだそう。
ちなみにメンタルヘルスの観点からも「いつも自分はダメだ」という全否定ではなく、「今回の仕事ではこのやり取りでミスしてしまった」と全細かく絞って反省するのがかなり大事だったりするんで、ストレス対策としても大事にしたい考え方ですね。(「過度な一般化」や「白黒思考」はうつ病などの原因にもなります)
3.無関係の人から意見を貰い、他者から学ぶ姿勢を忘れない
EQを高めるためには『他者から視点を大切にする必要がある』というポイントはかなり強調されているんですが、ここではシンプルに他者からの意見を大事にしようという感じです。
これは何となく分かるという方も多いと思いますが、いかんせん
- 人は問題が発生した際に知ってる範囲のことでそれについて分析することができない
- 自分が感じたことを客観的にみてもらうと選択肢が広がる(賛成意見だけでなく、反対意見もあるとなおよし)
ということで、『自己管理スキル』を高めるために人からの助言を貰う手はないんだそう。
ちなみに他者に意見を貰う時は感情によって意見が左右されないように問題に関わってない人から意見を貰うのが良いとのことでして、まあ確かに直接関わってる人だと情が混じって客観的な意見じゃなくなったりしますもんね。この辺は仕事の意見をもらうなら同僚でなく仕事に関わってない友人にするといった感じですね。
そして他者から助言をもらう際に、自分の意見が批判されてもその時の反論したくなる気持ちやストレスに気づきがあったり、他人から常に学ぶ姿勢を持ってればストレスを感じることが減るとのことなんで、やはり客観的な意見は何事においても重要なんですね。
まとめ
ということで、『自己管理スキル』を高める3つの方法ということでまとめて参りましたが、他にも「怒りの感情が湧き上がったら10数える」とか「呼吸法」といった内容があったものの、過去の記事として既にまとめているテクニックではあったので割愛させていただきました。
また理性を働かせて、自分にとって望ましい行動をすると意味では『ピアプレッシャー』といった習慣化のテクニックなんかも役に立つみたいなので、過去の記事と合わせて参考にしていただけると幸いです。
またもっと手軽なところで言えば、睡眠不足なんかも『自己管理スキル』が低下する原因になるため、質のいい睡眠も意識してもらえるとなお良いのではないでしょうか。
残りの『社会的認識スキル』と『人間関係管理スキル』についても近いうちにまとめようと思いますので、気長にお待ちいただければと。(多分最後になるかも)