IQよりEQが高い方がストレスに強いし人生の成功率も高い!そんなEQを高める方法【その2】
こんにちは、なすびです。
ということで、前回の続きです。
前回は「EQそもそも何?」というところから「何故IQよりも重要なの?」っていう理論的なポイントをまとめたんですが、今回はそんなEQを高めるための第1歩ということで『自己認識スキル』を高める方法についてまとめていこうと思います。
当ブログでは気になった一部についてまとめていく感じになりますが、それ以外の内容も非常に参考になりますんで是非買って読んでみてください。(全部で66の方法をまとめてくれてます)
自己認識スキルを高める3つの方法
EQの中で最も重要なのが『自己認識スキル』ということでここをボリューム多めにまとめていければと思うんですが、まず押さえておきたいのが
というポイントです。
たとえば「何か腹が立つことが起こって怒りが込み上げてくる」のは我々にはどうしようもないですが、「そうなったら一旦深呼吸してみる」「5分ほど1人になる時間を作る」といったように反応の仕方を変えることは可能なんだそう。
前回『EQは感情をコントロールする能力』という風にざっくりお伝えしましたが、厳密にいうと「自分は何で感情的になってしまうのか?」についての理解を深めることで、感情によって湧き上がった思考に対処しやすくするというのが、EQの土台になります。
自分の思考を客観的に観察することで感情の渦にのまれないようにするという意味では「メタ認知」や「デタッチド・マインドフルネス」といった部分に通じるものがありますね。
ちなみにこの自己認識スキルを意識するだけでも自己認識スキルは高まっていくみたいなんで、ベースとしては「あ、今自分は怒りが込み上げていて、こいつを殴りたいと思ってるな」みたいに自分の思考をできるだけ俯瞰的に見ることを意識してもらえると良さそうです。
では以下から『自己認識スキル』を高める3つの方法です。
1:感情的になったトリガー(引き金)を理解する
自己認識スキルを高めるには感情的になった経験からトリガーを探するのが良いってことなんですが、このトリガーというのは
- 誰によって(例:自分のことしか考えない上司、言うことを聞かない息子、友人)
- どんな状況で(例:とにかく時間がない、恐れを感じてる)
- どういう環境で(例:やかましい職場、部屋が散らかってる)
といったところです。自分が過去に感情的になった経験を冷静に分析して自己への理解を深める感じですね。
でもって、そういった部分を掘り進めていきますと、
- 過去の苦い経験:トラウマを与えられた上司の振る舞いにそっくりなのが原因だった、門限を守らなかった息子が怪我をして帰ってきた後悔で感情的になったしまった
- 価値観的な部分:時間を守らないやつにやたらイライラする、言い方にトゲある人に腹が立つ、優柔不断な態度にストレスが溜まる
といった、ような強い感情引き出すトリガーの大元みたいなものが出てきたりします。
こういった自分の説明書みたいなものを認識しておくと、「自分はこういった人間でありたいから、あの人の行動に感情的になってしまうのかもしれない」といった1歩引いた考え方が出来るため、感情のコントロールがしやすくなります。
なので感情的になった場面で「なんでそう感じたのか?」と自問するのは、自分への理解を深めるためにマストともいえそうですね。
もし自分がどんな価値観を持っているのかが浮かびにくければ、『人間関係の地雷リスト:72選』が参考になるかもしれません。自分がされて許せないことなんかは、自分の価値観がかなり反映されてると思いますんで。
で、もうちょっとガチ目に価値観を浮き彫りにしたい方は認知行動療法の1つである『ACT』をどうぞ。
2:感情を体で感じる
不安や焦り、怒りといった感情は心拍数の増加、血圧の上昇、体の筋肉がこわばったりするわけですが、そういった体の変化を意識してあげるだけでも良いとのこと。
これもたとえば、
- 締め切りに追われてるせいでやたら肩に力が入ってる
- 発表会の1時間前だから心臓がバクバクしてるな
- 友人の機嫌を損ねた時に首の筋がゾワっとしたな
いった感じなんですが、こういった感情以外の感覚に意識を向けてあげるだけでも感情の渦から1歩外に出ることができます。
緊張すると誰しも心拍数が上がりますが、心拍数が上がることで脳がより緊張していくっていう緊張増幅ループに陥ってしまうんで、緊張とかで頭が真っ白になっちゃう人はこういった体の反応に気がついてあげると良かったりします。(内部感覚エクスポージャーと言われるものです。)
またこれ以外にもストレスを感じてるときは胃がキリキリするとか、腰痛が悪化するとか、頭痛がするといったサインを知ることも自己認識の一環になるそうなので、体調という観点から自分を深く知るのも良いんじゃ無いでしょうか。
3:アーティスティックなものから自己認識のヒントを得る
もし自分の感情傾向がいまいち掴めない場合は本や歌、映画といったアーティスティックなものからヒントをもらうのも良いんだそう。
これもたとえば
- この本の描写に自分はすごく引き込まれる
- 自分の感情を言葉にするとこの歌詞に近いような気がする
- この映画のワンシーンにはすごく胸を打たれた
といったように、自分がどういったものに感情が動いたのか?を知ることが自己認識の高めるヒントになるだそう。
「自分はこの登場人物に感情移入するから似たような感覚を持ってるのかもしれない」といったいったことがわかれば、その登場人物を観察するのが自分の観察にも繋がるかもしれませんからね〜。
まあコンテンツに夢中になりすぎたらあんまり意味がなさそうな気もしますが、こういったアーティスティックなものからヒントをもらうのは軽めの内容でいい感じですね。
まとめ
ということで、今回はEQを高めるための土台とも言える『自己認識スキル』をまとめていきました。
上記3つの方法以外にも「自分の感情を良い悪いで判断しない」とか「第三者からアドバイスをもらおう」とか色々あったんですが、個人的に意外性があったものとか、別の文献なんかでも触れられてるものについてまとめた感じになってます。
これらは知識として持っているだけでも良いですが、やはり日常生活において実践してみるのが大事であることは著者も僕自身も感じることなので、不安定な気分になった時ほどチャンスと思って取り組んでみるといいと思います。(スマホや紙にメモしたり、日記アプリで気分なんかを記録しても良いですね)
近いうちに残りの『自己管理スキル』『社会的認識スキル』『人間関係管理スキル』をまとめていこうと思うんですが、内容の長さによっては【その4】までいくかもしれないんで、気長にお待ちいただければと思います。