【第一印象の科学】人は服装でどのくらい有能さを判断しているのか?
こんにちは、天気が良いと気分がいいですね〜、なすびです。
今回は『服装による第一印象』についてのお話でございます。
服装がオシャレだと何となく印象が良い!といった感覚はみなさんも感じたことがあるかもしれませんが、そういった見た目からの印象で生活リズムも整ってそうにみえたり、細かいところに気を使える人なのかな〜といったポジティブな想像が掻き立てられたてられるため、人に好印象を持ってもらいたい場合はまず見た目から気使ってみるのが大事!なんてことは改めていうほどのことでもないでしょう。
また就活をすでに経験した方だと、服装のような見た目によって面接での会話の印象も左右されやすい!という『メラビアンの法則』にまつわる話なんかも聴いたことがあるかもしれません。そういった見た目からの印象ってその人の有能さや信頼度といった別の能力面にも影響を与えるので、思ってたよりも大事だったりするんですね〜。
で今回なんですが、ニューヨーク大学およびプリンストン大学が『人はどのくらい服装で有能さを決めてるのか?』という興味深い研究を発表していたのでまとめておこうと思います。人から相談されたい、信頼されたい、モテたいと思う方はなかなか参考になる内容なのではないでしょうか。( ˙꒳˙ )
もはや服装によって能力の大半を判断されてるかもしれない
これは2019年末に発表された論文になるのですが、この論文では全部で9つの研究から服装が与える印象の関係を調べてくれてます。(P)
全ての研究をまとめたサンプル数としては約650人の男女を対象にしておりまして、研究の手順についてざっくり見ていくとこんな感じです。
- スーツのような高級感ある服装と私服に近いカジュアルな服装を来ている人物を比較する
- それぞれの服装からのどのくらい有能な印象を受けるのか?について1〜9段階で評価する
もちろん「服装以外で印象を評価してないか?(顔の良さとか)」といったバイアスを取り除くために、
- 「服装以外では判断しないようにしてくださいね」と注意したり、「この私服を来た男性は実は医者をやってるんです」といった情報を与える
- しっかりと考えて評価したらなんらかのご褒美を上げる(インセンティブを与える)
- 服装についてどんな印象をもつか?は年齢によって価値観などが違うので、幅広い年齢層を対象にしている
といった操作をして調節しております。ちなみに服装の比較に関してはこんな感じ。
※写真は同論文より引用したもの
なるべく服装以外の要素から印象を決めないように務めたんだそうなんですが、まぁ選挙なんかも顔で有能さを判断してしまう!みたいな研究もあるため、この辺を調整して服装からの印象を見てくれてるのは面白いポイントなのではないでしょうか。
ということで、結果を見ていくと、
- ほとんどの研究でカジュアルな服装より高級感ある服装の方が有能そうだ!と判断する傾向にあった
- この傾向は年齢やその他服装に影響を与える要因などを調整してもほとんど変わらなかった
とのことでして、だいたい83%以上の確率で写真を見た時に高級感がある服装を着ていた人達のほうが有能そうだし、信頼できそう!という印象をもったんだそうな。しかも判断スピードはわずか0.129秒だった!なんて知見もありまして、服装から能力面を判断するのは一瞬かもしれないんですって。こりゃ面接とかで第一印象を大事!としつこく教えられるのも納得ですね。
研究者いわく
私たちの研究において、衣服の手がかりが表情から能力をどう判断するのかについて明確な違いにつながったように、人の経済的背景についての見解はこのような曖昧なパフォーマンスについて大幅に異なる解釈につながる可能性があります。
とのことで、この研究だとスーツとネクタイは経済的地位が高いほど規則的に着用されているイメージがあるのでより高い能力を持っている印象を与えるかもしれないみたいです。
まぁ最近は就活だと「個性が消されるからリクルートスーツ辞めよう!」なんて主張もありますが、「ちょっとオシャレに自信ないです、、、」って人の場合だとリクルートスーツを着た方が面接官に良い印象を与えやすいかもしれませんね、、、。
まあ自分もそんなこと言っておきながらオシャレに自信ないんで、少なくとも清潔感は意識するように気をつけようと思います。