【コロナ】重症化の原因と考えられる『インターロイキン6』を減らすにはどうすればいいのか?【後編】
こんにちは、何だか急に暑くなってきましたね〜、なすびです。( ˙꒳˙ )
そんなわけで、前編の続きでございます。お待たせしました〜。
前半では『インターロイキン6』に関わる4つの食品を見てきましたが、今回は残りの10個を見ていきたいと思います。
クルクミン
クルクミンはウコンなどに含まれる抗炎症作用を持った成分になりまして、こちらも質の高い15件のRCTを統合したメタ分析で『インターロイキン6』が減少することがわかっております。(p)
ただ「クルクミンを取りたい!」となるとサプリがメインになってしまうんですけど、そんなクルクミンはサプリによって吸収率がかなり異なるので、サプリを選ぶ時はなるべく高吸収処理がされているものをオススメします。
Lカルニチン
Lカルニチンというのはアミノ酸の一種なりまして、人によっては筋トレのサプリメントとして使っている方もいらっしゃるかと。
そんなLカルニチンですがこれも13件の質の高いRCTをまとめたメタ分析によると、『インターロイキン6』を若干減らしてくれる働きがあるんだそう。(p)
ただこのLカルニチンは魚や赤肉を食べてればほとんど不足することがないので、サプリなどで特に取る必要はないかと思います。
朝鮮人参が効くかも
朝鮮人参と言えば漢方なんかでよく使われる疲労回復アイテムですけど、こちらも質の高い7件のRCTをまとめたメタ分析で『インターロイキン6』を減らしてくれる結果が出ております。(p)
が、他の成分と比べると研究例が少なく、まとめられているRCTもかなり少ないのでちょっと証拠不足な感じがあるかなと。まあ元から朝鮮人参を愛用している人であればラッキーな感じではありますが、個人的にはわざわざ買うようなものでもないのかなと思う次第です。
ニンニクが効く、、かも
疲労回復アイテムとして知られるニンニクでありますが、これは昔から免疫の調整をして風邪の予防になるのでは?と考えられてたりします。実際に146人を対象に行われたRCTでも、ニンニクを摂取したグループは風邪にかかりにくくなったし、治るのも早かったとのことなんですね。(p)
そして「そんなニンニクが免疫を調整してくれるのであれば、『インターロイキン6』にもいい影響があるんじゃない?」ということで、 質の高い16 件のRCTをまとめたメタ分析を見ていくと、『インターロイキン6』を含めた炎症性サイトカインが改善していたとのこと。(p)
「これはナイス!」と思いきや、このメタ分析だと『インターロイキン6』とニンニクの関係について調べた研究は、16件中5件だったのでちょっとデータ不足なところは否めない感じなんですよ、、、。ただ食品としては悪くないですし、アレルギー改善の報告もあるので、これは期待しすぎずしなさすぎずといったところでしょうか。(p)
もし食品だと臭いが気になるけど、ニンニクを試して見たいという方はサプリメントでもOKです。
コエンザイムQ10はよくわからん
心血管疾患リスクを下げてくれると言われているコエンザイムQ10ですが、心血管リスクは『インターロイキン6』と関わりがあるので、炎症マーカーも減らしてくれるのではないかと考えられております。
ただ「コエンザイムQ10と炎症性サイトカイン」に関してはいくつかメタ分析が出ているものの、効果に一貫性がなく、
- 2019年の研究:冠状動脈疾患の患者対象にした質の高い13件のRCTを統合したメタ分析によると、コエンザイムQ10は『インターロイキン6』の改善に特に効果はなかった。(p)
- 2017年の研究:一方、質の高い17件のRCTをまとめたメタ分析では、『インターロイキン6』の改善効果が得られた。(p)
- 2017年の研究:質の高い9件のRCTをまとめたメタ分析では、TNF-αのような別の炎症性サイトカインに改善効果はあったが、『インターロイキン6』に関しては効果がなかった。(p)
とのこと。結果が一致してなくてイマイチわからない感じではありますが、悪影響を示しているわけでもないので、元々飲んでる人はいいのではないかと。ただ一方で『インターロイキン6』のために買う必要もないのかなと思ってしまいますね。
まあ無いとは思いますが、とりあえず「新型コロナにコエンザイムQ10が効きます!!」みたいな売り込みには気をつけてくださいといった感じでしょうか。笑
レスベラトロール
これはぶどうの皮に含まれてるポリフェノールの1種で、ワインに入ってるアンチエイジング成分の1つですな。
これも21件の研究を統合したメタ分析によれば肥満の人ならコレステロールを減らすかもしれないというデータがあるので、この勢いで『インターロイキン6』もなんとかしてくれるのかと思いきや、、、17件のRCTをまとめたメタ分析によると有意な減少効果は得られなかったんだとか。(p)
レスベラトロールもサプリメントが売られていたりしますけど、『インターロイキン6』のために買えるかと言われるとなんとも言えないところ。コレステロールの改善に使うのはありかもですが、特に気にならなければワインやベリー類を食べてれば良いかな〜と思ってしまいますね、、、。
ビタミンDで少しだけ改善?
『新型コロナはビタミンDが不足するとやばいかも』なんて話は過去に書きましたが、『インターロイキン6』に効果があるのかと言われるとなんとも言えない感じがあります。
実際に質の高い14件のRCTをまとめたメタ分析によれば、ビタミンDでCRPや『インターロイキン6』は減ったものの、そこまで大きな減少効果はなかったんだとか。(p)
ただこの研究はかなり健康的な人たちを対象にしてるので効果が出にくいってことも考えられるんですけど、少なからずビタミンDは「脳の正常な機能」や「アレルギー対策」などメリット満載なんで、個人的には飲み続ける価値はあると思いますね。
卵も問題はなさそう
卵に関しても『インターロイキン6』を含めた炎症性サイトカインとの知見がありましたので、まとめておこうかと。
こちらも『炎症性サイトカインと卵』に関する質の高い21の論文を統合したメタ分析になるのですが、卵に関しては特にいい影響も悪い影響もなかったぞ〜という見解であります。(p)
ただちょっと『インターロイキン6』との関係を調べたデータが少ない(21件中の4件)ので確定とは言えませんが、卵は健康食品ではありますんで、そこまで気にすることもないのかなと思う次第です。(※糖尿病の方は除く)
似たようなところで言えば、ナッツ類も問題はなさそうです。(塩分を配合したものは除く)(p)
緑茶が危ない??
緑茶といえば「不安を減らす効果がある」ということで、健康食品としてもかなり定評がありますが、この緑茶は意外と『インターロイキン6』といった炎症性サイトカインには意味ないみたいな見解が出てて驚きました。
- 2015年の研究:質の高い11件のRCTを統合したメタ分析によると、緑茶カテキンの補給は血液のCRP濃度に特に有意な影響を示さなかった。(P = 0.592)(p)
- 2019年の研究:緑茶と炎症性サイトカインに関する33件の文献をまとめた系統的レビューにはよれば、緑茶はCRPレベルを大幅に低下させることはなく、『インターロイキン6』を大幅に増加させ、TNF-αレベルを大幅に減少させることができることを示しました。(p)
とのこと。新しいメタ分析だと緑茶は『インターロイキン6』に関しては大幅に増加させる可能性があるんだとか。これまた意外というか、ちょっと怖い結果が出ましたね〜。
まあ緑茶は炎症性サイトカイン良い影響はありませんでしたということにはなりそうですが、そうは言っても体に良いというデータはめちゃめちゃあるんで、今の期間だけは量で調整してみるのがいいかもといった感じでしょうか。自分も緑茶はよく飲みますけど、1日500mlくらいにしておこうかしら。
まとめ
『インターロイキン6』に関わりがありそうなポイントについて色々と書いてきましたが、まあ結局のところ「健康的な生活を送ろうぜ!」という話にはなっちゃうんですね。
とりあえず、よく寝るとか、栄養価が高いものを食べるみたいなところはすでにやっていると思うので、+アルファで上記の中の食品を加えてみるといったところでしょうか〜。
僕もニンニクかレスベラトロールちょっと気になるから、試してみようかな、、、。(メンタル目的)