「物覚えが悪いのは記憶力が悪いからではなく、もっと根本的な理由が3つある」というお話
こんにちは、コロナの影響でバンドリのライブが無くなりそうで心境が辛いなすびです。(´・ω・,`)
今回はご質問いただきましたので、それにお応えする感じでいこうと思います。
地中海の食事で記憶力が上がるといってましたが、他の方法はないですか?
とのことで、おそらく「食事以外で記憶力あげる方法ないの?」ということで解釈しております。
まぁ自分もそんなに記憶力がある方ではないと思っているのですが、ある程度記憶が定着しやすい方法についてはいくつかありますのでまとめていこうと思うしだいです。
記憶術関してはネットで検索すれば色々と出てきますか、よく聞くのはおそらくこの辺かと。
- マメに復習しよう
- 人にわかりやすく教えよう
- 定期的に思い出すことが大事
- 流れで覚える
- とにかく口で読み上げる
全て記憶を定着させるために有効的な方法ではあるものの、おそらくこれをやるのが難しいから悩んでいる部分もあるはず。ということで、僕のブログではもう少し記憶にの根本的なところを触れつつ、それに合わせた解決策を提供できればと思います!
今回はそんなお話の前編です。
記憶が定着しない原因はこの3つだ!!
ではまず記憶が定着しない根本的な理由ですが、基本的には以下の3つです。
- そもそも興味がないことは記憶に残りにくい
- 覚えたいものが『単体』だと記憶に残りにくい
- イメージしにくいことは記憶に残りにくい(抽象的なものは苦手)
勉強で言えば、面白くないし、なんの役に立つかわかんないし、そもそも理解できなければ覚えられなくて当然という話です。まあ一見当たり前の愚痴を言っているように思えますが、一つ一つの内容が結構深いので細かく見ていきましょう。
記憶力が悪いのではなく、人はそもそも興味がないことは頭残らない!
友達が熱心に話していたことを覚えてなかったり、先生の有難い話も覚えてないというのが大半である以上、人間はそもそも興味がないことは記憶に残らない言われて納得する人も多いのではないしょうか。
とある男女を対象に行われた研究では、参加者に子供や車の写真を見せたとき、男性は興味がある車、女性は興味のある子供の写真の詳細をより覚えていました。(p) どうやら興味があることなら覚えやすく、興味がないことは覚えにくいというのは、人間であれば仕方のないことのようです。
しかしながら、受験や仕事で何か物事を覚えなきゃいけない状況では、興味がないことでも頭に入れなくてはいけない知識があるのもまた事実。「ではどうすればいいのか?」という話にはなりますが、結論はシンプルで「興味がないことをいかに自分の興味があることに結びつけるか」ということになります。
勉強で言えば「数学が人生のどこで役に立つんだ!」というフレーズは学生の間でおなじみですが、具体的にどうすればいいのかというと、
- 音楽が好きだけど、数学が音楽に役立つだろうか?:カラオケ採点データを分析して、自分の歌が向上するためのツールとして使えるかもしれない
- テニスがうまくなりたい、でも数学がどんな役に立つのだろうか?:「自分が目指すレベルにたどり着くには、毎日どんな練習をしていけばいいか?」という、逆算思考が身につくかもしれないな
といった感じで、モチベーションになる目的を無理にでも見出す必要があるわけです。自分にとってのご褒美がないのに頑張るのってかなり無理あるので、まず嫌な数学を覚えることが自分にとってどんなご褒美になるのかを考える必要があるわけですね。
こんな感じでモチベーションを見出してくれる教師や上司がいれば素晴らしいと思う一方で、そんな方は極一部であると思います。自分のモチベーションは自分が一番わかっているところもあると思うので、この辺はGoogle検索を駆使して、無理やりにでも考えてみてください。
まあ僕自身も昔は数学興味なかったですけど、今であれば「論文とかの数式が何を意味していて、これがメンタルにどのくらい効果があるのか?」といったことを把握するのに必要だと考えると、前よりはまだ興味が持てるようになりました。(今も苦手意識はありますが、、、)
もはや言い聞かせみたいなところはありますけど、「記憶する前に記憶する意味を見いだそうぜ」という感じですね。( ˙꒳˙ )
人は記憶を『単体』では覚えられない
「英単語100回書いたけど全然思い出せない!」、「読んだ本に良いこと書いてあったんだけどなんだっけな〜」なんて場面は多々あるかと思いますが、これは人が記憶を『単体』では覚えられないことを表していたりします。
『単体』という意味を説明する前に、例えば日常生活でこんな経験はないでしょうか?
英語といった何かしらの勉強中に、「バス」のような単語を目にする
↓
その単語を見て、「そういえば今日バスの中で中学の同級生っぽいやついたな〜」と別のことを考える
↓
「あいつは今仕事何やってんのかな〜」と考え出し、「いけね、仕事といえば来週までに書類出さねーといけないんだった」と別のことを思い出す
みたいな感じで、ケースは人それぞれなものの何かを経由して物事を思い出すなんてことが一度はあるはず。
科学ではこれを『連想記憶』や『プライミング』といったりしますが、実は何かを思い出すときは物事から連想して記憶に辿りついていたりする んですね。(p)これは裏を返せば、思い出したいものを連想させるものがなければ、記憶の定着というのはすごく難しいということになりまして、記憶『単体』で覚えるのはほぼ無理ということです。
英単語にしてもやたら覚えている単語が皆さんの中にはあるかもしれませんが、それはよく使うという以外にも
- 実は好きなアーティストの歌のタイトルだった
- 友人がやたら連呼していたから覚えた
といった感じで、それぞれ「好きなアーティストや歌のメロディー」「友人の顔やその声色」を起点として、思い出しているところもあるわけですね。他の例で言えば「良い国作ろう平安京(1192年)」もこの『連想記憶』を使って思い出していることの1つなわけです。
とりあえず何かを記憶するときや思い出すときは、自分が今覚えていることや興味がある事に結びつける必要があるということを抑えてもらえればと思います。
イメージしにくいことはどうしても記憶に残りにくい
これもおそらく納得がいく人が多いのかなという印象です。本などで文章で何かを覚えるとき、文字をさらっと流し読みしているだけで内容が頭に入ってないといったことは僕もよくあるのですが、やたら難しい単語で文を書いていたり、抽象的でわかりにくい内容であれば頭の中でイメージが掴めずどうしても記憶には残りにくくなります。
例えばですが、記憶には短期記憶と長期記憶の2種類があるのですが、
- 短期記憶:一時的に保存される記憶
- 長期記憶:長期的に保存されている記憶
このように抽象的な情報はかなりぼんやりしているので、脳からこぼれ落ちちゃうわけですね。なのでもう少しイメージが沸くように掘り下げていきますと、
- 短期記憶:一時的に脳内で保存されて、時間と共になくなる→ (例:今日買い物で何を買うか覚えておく、料理のレシピ)
- 長期記憶:長期的に保存されて、いつでも引き出せる→ (例:旦那や恋人の好きな料理、包丁や鍋の使い方)
といった感じで、日常的な例に当てはめるのが結構大事だったりします。
先の『連想記憶』からも、包丁で料理している時に「これは長期記憶だな〜」とか、買い物していて何を買うか忘れた時に「これはそういえば短期記憶だったな〜」と普段の生活から連想して思い出しやすく、記憶が定着しやすかったりします。
抽象的なことを覚えるには記憶への定着は難しかったりするので、この辺は本などといった参考書の選び方によるみたいなところはあるんですけど、なるべく具体的な説明をしてくれている本が良いのかなと思う次第ですね。(イラスト付きとか)
ではそんな次回ですが、『記憶が定着しやすい記憶術』のような話に触れていこうと思います。( *¯ ꒳¯*)