うつ病になりやすい職業Top5となりにくい職業Top5
こんにちは、ストレスが溜まると首が張ります、なすびです。( ˙꒳˙ )
今回は「うつ病になりやすい職業ランキング」なるものが面白かったので、まとめていこうと思います。
うつ病になりやすい職業となりにくい職業はこれだ!
これはアメリカのペンシルバニア州の労働者8235人を対象におこなったもので、ざっくりいえば「うつ病のなりやすさは働く業界によって違うのか?」ということについて調べたもの。(p)
対象になった業界は全部で55業界と広くに調べてくれていますが、観察研究なのに収入や食習慣、運動レベルといった変数が調整されてないのがちょっとネック。信頼度的にはあまり高くない印象ではあるものの、そもそも調べてくれている機関があまりないので、参考にはなるでしょうといった感じです。
ては早速そんなうつ病になりやすい職業ランキングを見ていきますと、
- 交通機関(電車とかバスの運転手など)、流通業(宅配や郵便)、倉庫のピッキング業務:16.19%
- 不動産:15.65%
- 社会福祉サービス(看護や介護とか):14.65%
- 製造業:14.25%
- パーソナルサービス(フォトショップや美容院):14.25%
といった結果だったんだとか。まあ製造業がちょっと意外ですけど、そのほかは個人的には納得といった感じですね。
ちなみに比較的うつ病になりにくい職業ランキングも見ていくと、
- レクリエーションサービス:6.87%
- 石油や天然ガスの採掘:7.13%
- 修理サービス:7.21%
- 建設業:7.54%
- 炭鉱の採掘:7.86%
だったんだとか。ワーストランキングはサービス業みたいに人と接する仕事ではなく、黙々と作業系が多い感じですかね。
そして「この結果が過去のデータと比較してどうなのか?」というのも見ていきますと、
- 2007年の研究:NSDUH調査によれば、うつ病の有病率がもっとも高かったのがパーソナルケアといったサービス職業(10.8%)で、最も低かったのが生命、物理、といった学者のような職業だった(4.4%)(p)
- 2012年の研究:ワシントン州での調査によれば、トラック運転手は管理職に比べてうつ病の有病率が約6倍高く、心理的なストレスも約2倍感じていた。また清掃スタッフや児童保護サービスのような職業も管理職に比べて心理的なストレスは約2倍高かった。(p)
- 1990年の研究:一般的なフルタイムの職業に比べて、うつ病の有病率は弁護士は3.6倍、教師やカウンセラーは2.8倍、秘書は1.9倍と高かった。(p)
とのこと。過去のデータと一致してるかどうかは情報の信頼度を高める大事な要素なんですけど、トラックの運転手やサービス業といったところはいろんな研究である程度一致しているみたいですな。
うつ病が多い業界の特徴ってなんだろう?
「では先のトップ5とボトム5の違いってなんだろう?」という話なのですが研究者によれば、
うつ病の有病率が最も高い産業は、顧客との難しいやりとりを頻繁に行う必要がある。それは仕事のストレスが高めることはもちろんだが、加えて上位の産業は身体活動が低い産業である傾向がありました。
とのこと。
つまりクレーム処理といった顧客対応が多かったり、デスクワークのように体を動かすことが少ないといったところが原因だったとのこと。
トラックの運転手だと顧客対応はあまりないけど、ずっと運転で動かなかったりしますし、不動産やサービス業のような顧客を相手にする仕事であれば、人間関係のストレスに溜めやすいということなんでしょうな〜。
でもってこれ以外に考えられるストレス要因と見ていくと、
- シンプルに作業の多い(〇〇しながら△△するみたいなマルチタスクを強いられる)
- 裁量権のない(自分で仕事をコントロールできない感じ、仕事に自由度が少ない)
- 自分の努力と賃金が合ってない
- 時間のプレッシャーがすごい
- 家族との時間を削られている
といった特徴もあるとのことで、これを全部みたしていれば、うつ病になりやすくて当然だよなと思う次第です。(´・-・`)
ただ調査の内容としては、アメリカ人を対象にした調査という点と、シンプルにうつ病になった人がトラックの運転手のような仕事を選んでいる可能性もあるので信憑性には注意が必要なものの、これが全部当てはまっていて、ストレスがやばいという方は普通に転職を考えた方がいいかもしれません、、、。
仕事に満足してても、メンタルを壊す場合もある?
おまけで興味深いのが、仕事には満足しているからといって、うつ病にならないわけではなさそうという話。
シカゴ大学による「満足度の高い職業調査によれば、教師がトップ10には入っているものの、先の研究ではうつ病の有病率が高い職業でもあったりして、この食い違いが不思議だなとおもってます。(1)
この調査によれば、他人に知識を授けることや、人の手助けをするように、他人のためになるような職業は満足度が高かったみたいなんですけど、教師のような仕事は同時にかなり激務であるので、それがうつ病の有病率に現れているのかなぁと思う次第です。
まぁこのへんは担当する学年や国によって結果が変わってくるはずなので、僕個人の推測でしかないんですけど、決して仕事に満足していたとしても、あまりに作業が多すぎたり、生活リズムが不安定になるとうつ病になってしまう可能性があるということにも気をつけたいです。
この辺は日々メンテナンスということで、どうぞよろしくお願いします。( ..˘ᵕ˘ .. )
・おすすめ記事
参考文献