【2020年版】オーガニック食品で健康になれるのか?新しい系統レビューが出ました!
新しいオーガニック食品の系統レビューが出たぞ!
こんにちは、なすびです。
オーガニック食品については過去に色々と書いたのですが、個人的には「値段の割にはそこまで効果ないんじゃない?」くらいのスタンスでおります。
なにせ過去の研究によれば、
- 一般的な食材と比べても栄養価はほとんど変わんない
- 残留農薬にもそこまで差はない
なんて結論が出ていたりするので、「オーガニック食品は良さそうだけど、高いお金を払うほどの価値はないのでは?」という印象にならざる得ないわけですね。(´・_・`)
でもって今回はそんなオーガニック食品に関する新しい系統レビューが出てきたので、チェックしていきたいと思います。少しは状況が変わっていると嬉しいですな。
やはりオーガニックはそこまで意味ない?
こちらは2020年に発表されたサザンクロス大学研究になりまして、過去に行われたオーガニック食品に関する、35件のデータをまとめた系統レビューになっております。(p)
集めたデータの詳細を見ますと、
- 臨床試験が15件:RCTが3件、クロスオーバーデザインが10件、その他2件
- 観察研究が20件:コホート研究が13件、その他7件
- 年齢層は子供から大人まで
といった感じです。
研究1つ1つのデザインがバラバラではありますが、過去のレビューでは含まれなかった新しい研究をまとめてくれております。研究の信頼度はそこまで高くはないものの、新しい知見が得られそうということで、参考にはなりそうです。
でもって早速結果はどうだったのかと言いますと、
- 臨床試験の場合:一般的な食材とオーガニックにこれといった差はなかった。残留農薬に関しては、僅かにオーガニックの方が少ない。
- 観察研究の場合:残留農薬の少なさが、メタボリックシンドローム、高BMI、非ホジキンリンパ腫、不妊症、先天性欠損症、アレルギー反応、中耳炎になるリスクを減らしてくれるかもしれない
とのこと。
臨床試験的には過去の研究と同じように目立った効果はなく、観察研究だと残留農薬の少なさが健康にいい影響を与えてくれるかもしれないといった感じ。
しかしながら、観察研究のお決まりパターンとして、「オーガニックで健康になってるんじゃなくて、オーガニックを選択するような人は元から健康意識が高いのでは?」なんていう部分はどうしても調整できないので、「残留農薬が少なさが健康に良い影響を与えるデータが少しずつ増えてきてるけど、まだまだ確定とは言えない感じだな〜」くらいの感覚ではないでしょうか。
全体的にみれば、過去の研究結果と似たような結果で、「オーガニック食品で健康に!!」とは言えなさそうであります。
もちろん「オーガニック食品は意味が無い!」と言いたいわけではないのですが、値段の割のメリットが少なそうなので、手が出しにくいという印象は変わらない感じですな。(´・ω・)
とりあえず残留農薬が多い物だけオーガニックにしてみるのはありかも
そもそもオーガニックが専門家によっては「食中毒起こすぞ!」なんていう話もあって、賛否両論なところはあるものの、残留農薬の減少の健康メリットのデータも増えてきているので、僕個人としては経済的に問題なければオーガニック推奨スタンスでおります。
環境にも配慮されてますし、生産から流通までの流れが見えるようになっているので、安心感もありますので、ここからは先は金銭的事情ごとにオーガニック食品とどう付き合えばいいのか?についてまとめていきます。
経済的に余裕があります
全面的にオーガニックにすることを推奨します。しかし冬場のオーガニックの肉は食中毒リスクが7倍という研究があるので、物によっては注意が必要なところもあります。(p)
そこまで余裕はないけど、残留農薬が心配です
そこまでお金はかけられないけど残留農薬が心配であれば、農薬が残りやすい食材だけオーガニックにしてみるのが良さそうです。
具体的には、
イチゴ、ほうれん草、ケール、ネクタリン、りんご、ぶどう、桃、さくらんぼ、洋ナシ、トマト、セロリ、じゃがいも
あたりは比較的残留農薬が多いことがEWGというNPOの調査でわかっているので、これらだけオーガニックをチョイスするのはありだと思います。(p)
お金がありません
スタンフォード大学の研究によれば、通常の成人でならば普通の野菜に含まれる農薬の量なら問題はないとのことなので、普通の野菜でも十分かと思います。(p)
ちなみに僕自身はお金ないし、費用対効果的にも、普通の野菜でいいかなと思ってます。興味が無いわけではないんですけど、そこにお金をかけるなら働く時間減らして、ストレス減らす方を選んじゃうなといった感じですね、、、( ˙-˙ )