サプリメントで寿命は伸びる?それとも縮む?
こんにちは、なすびです。
サプリメントで健康になれるのか?っていうのは判断が難しい、、、と最近思うところでして、いかんせん
- 健康な人が飲み続けても意味がない可能性がある
- 栄養バランスが崩れている人なら意味があるかもしれない
- ただ「カルシウムサプリ」とか「喫煙者のビタミンAサプリ」みたいな不健康になる可能性もある
ということで、安易な仕様は避けたいところもあるわけです。まあサプリを飲んでると不健康な行動も取りやすくなちゃうのでは?という話もある以上、広い意味で考えるとサプリメントで健康になれるのかどうかは判断が難しいわけですね。
自分も1年くらい前はいろんなサプリを飲んでたんですけど、やっぱり食事から摂取するのが一番よな、、、ってことで落ち着きまして、今のところ毎日飲んでるサプリはビタミンDしかなくなってしましましたね。
まあ自分の話はさておき、今回は『そんなサプリメントで寿命が伸びるのか?それとも縮むのか?』っていうことについて調べた研究が面白かったのでまとめておこうと思います。
サプリで寿命は伸びるのか?
これは2019年の研究になりまして、30,899名のアメリカ人(20歳以上)を対象に『普段からサプリのような栄養補助食品の使用頻度は健康にどのくらい関連があるのか?』について調べた観察研究になってます。(P)
データセットはNHANESを元にしてまして、ざっと研究手順をみますと、
- 過去30日以内でどのくらいサプリメントを摂取したかをチェックする(何日間使用したか、どんな栄養素、1日○mgなど)
- 普段どのような食事をしているのか?についても追跡期間中に2回のチェックする
といった流れで、サプリメントの摂取量が死亡率、心血管疾患(CVD)、ガンにどのような影響を与えるのかを調べてくれてます。
観察研究ではある以上信頼度的にはそこまで高くはないですが、追跡期間の中央値が6.1年とそこそこの長いですし、追跡期間中に食事内容のチェックは2回やってくれてるだけ良い方なんじゃないでしょうか。(最初の1回だけチェックして10年後には食生活が変わってるケースが多々ある)
ということで6.1年の追跡期間中の間に、合計3,613人の方が死亡しまして、その中の945人が心血管疾患、805人がガンによって死亡したとのことなんですが、まず大きな分析結果を見ると
- 栄養補助食品の使用は死亡率の転帰とは関連がなかった
とのことで、どうやら年齢や性別、運動習慣や教育レベルといった要因を調節して分析をかけるとメリットがなくなってしまうんだとか。まあ意識的にサプリを飲むような人はタバコも吸わないし、飲酒もしないケースが多く、とにかく健康にも気を使うだけなんじゃない?っていう観察研究によくあるパターンのやつですね、、、。
でもって、栄養素別に見てみるとどうなのか?というと、
とのことで、これらに関しては食事じゃないと意味がないかもしれないという結果が出たんだそう。
一方でサプリメントで不健康になるケースもありまして、
- カルシウムの過剰な栄養摂取は上限までの使用と比較して、がんによる死亡リスクが62%高かった
とのこと。しかしながらこの結果はサプリによる影響で食事からカルシウムを摂取する場合は問題はなかったんだそう。
なんだかこれらの結果だけ見ると、サプリメントは果たして意味があるんだろうか?と疑心暗鬼になっちゃうそうですな、、、。
この結果について研究者曰く、
米国の成人を対象とした全国代表的なサンプルでは、サプリメントの使用は死亡率の改善とは関連していないことがわかった。食品からの十分な栄養素の摂取は死亡率の低下と関連しており、サプリメントからの過剰な栄養素の摂取は潜在的に有害である可能性がある
とのこと。
もちろん観察研究の特性上「病気になってからサプリメントの服用を始めたりすれば、サプリで死亡率が上がる!」という結果になる可能性もあるため一概にはいえないんですが、過去の研究と合わせて考えるとりあえずカルシウムサプリはやめたほうが良さそうな感じです。
他のサプリメントは効果がないかもしれないくらいの感じなんでまあ良いものの、カルシウムサプリは骨も丈夫にならないし上に健康を害する可能性があるため、出来るだけ魚とか乳製品といった食事からの摂取を心がけてください。
自分も毎日飲むのはビタミンDのサプリだけでいいかな〜。