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心配性な元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

結局、完璧な食品なんてこの世には存在しないのでは?というお話


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こんにちは、なすびです。

 

健康について調べすぎると「何が健康か分かんなくなる!」なんてことはしょっちゅうあります。結局色んな食品についての文献見てみると、悪影響を示したデータがどうしても出てきてしまうわけですね。

 

まあエビデンスの質である程度の順位はつけられるものの、今回は「結局これさえ食べていれば健康だ!」なんてものはなく、スーパーフードなんてものはこの世にないのかもしれない、、、という諦め混じりのお話です。

 

どんな優良食品も、食べすぎると害が、、、。

どんなに優秀な食品にも食べ過ぎればデメリットなあるで見ていきます。

 

ブロッコリー

ブロッコリーは強い抗酸化作用をもった野菜になりまして、特にブロッコリーに含まれるスルフォラファンが炎症を抑えてくれたり、老化を予防してくれると考えられております。(p)(p)さらにビタミンKなども豊富に含まれている非常に優秀な食品であるものの、食べ過ぎては甲状腺ホルモンの働きを邪魔してしまう恐れあり。(p)甲状腺ホルモンへの悪影響は、ほうれん草やキャベツも同じです。

 

・ほうれん草

マグネシウムといったミネラルが豊富で栄養価は高いものの、食べ過ぎるとシュウ酸の影響で、カルシウムの吸収を阻害したり、腎結石を作ってしまう可能性もあり。(p) 「しかし腎結石は食事からのシュウ酸ではなく、体内で生まれるシュウ酸が原因だから関係ない!」説もあり、困惑中。(p)

 

・ナッツ

良質な脂肪や食物繊維が豊富で、コレステロール値の改善や心疾患リスクを下げてくれるとされている質の高い脂質。(p)(p)しかしながら、食べ過ぎは甲状腺ホルモンの働きを阻害したり、フィチン酸も含まれているのでミネラルの吸収が阻害されてしまう恐れがある。(p)

 

・サバやサーモン

オメガ3といったメンタルに重要な油を含んでいるのはもちろんのこと、心臓病リスクをがっつり下げてくれる良質なタンパク質。(p)しかしながら魚系の食べ過ぎは水銀といった、重金属が体内に蓄積する恐れもあるのが怖いところ。(p)

 

・納豆

腸内環境に良い発酵食品でありながら、ビタミンKが豊富な植物性たんぱく質。非常に優秀な食材だが、イソフラボンの取りすぎは甲状腺ホルモンの働きを阻害する可能性あり

 

・ヨーグルト

こちらも腸内環境を整えてくれる発酵食品の1つ。比較的健康食品といって間違いはないが、乳製品は食べすぎると前立腺がんリスクが上がる可能性あり

 

緑茶

こちらも抗酸化作用をもった非常に優秀な食品ですが、飲み過ぎと貧血になったり、甲状腺ホルモンの働きを阻害、テストステロン減少とホルモン系に悪影響が出る可能性がある。(p)(p)

 

・グラスフェットビーフ

ふつうの牛肉などに比べて、ビタミンAやビタミンEといった抗酸化作用が豊富で、栄養価が高いのが特徴。鉄分の量が多いのも特徴だが、食べすぎると人によっては体内の酸化が促進される可能性があるとのこと。(p)(p)ビタミンAやE辺りの抗酸化作用で、もしかしたら悪影響を抑えてくれているかもしれませんが詳しいメカニズムはわからない。

 

と言った感じで、これらは間違いなく健康と言える食品たちではあるものの、同じものの食べ過ぎはどうしても害につながってきてしまうわけですね。

 

「何を食べても発がんリスク上がる!」みたいなデータはどうしても出てくる

食べすぎると悪影響がある!つながりで言えば、2012年の「結局何食べても癌の原因になるんじゃない?」なんて研究があって面白かったです。(p)

 

この研究では、

 

  1. 市販のレシピ本をチェック
  2. そこからランダムに50種類の食材を選択
  3. 発ガンリスクに関する論文がないかチェックする

 

なんて手順を踏んで、食品の発がんリスクについて調べた研究なのですが、ほとんどの食材で発がんリスクが上がる報告があったんだとか。

 

研究者によれば、

50種類のうち40種類の食材(80%)には、がんのリスクを報告する記事がありました。

とのことでして、がんリスクに関するデータが見つかったものは、

子牛肉、塩、コショウスパイス、小麦粉、卵、パン、豚肉、バター、トマト、レモン、アヒル、タマネギ、セロリ、ニンジン、パセリ、メイス、シェリー、オリーブ、マッシュルーム、トライプ、ミルク、チーズ、コーヒー、ベーコン、砂糖、ロブスター、ジャガイモ、牛肉、子羊、マスタード、ナッツ、ワイン、エンドウ豆、トウモロコシ、シナモン、カイエン、オレンジ、紅茶、ラム酒、レーズン

といったところ。なかなか優良食品が混じっているのが悲しいですが、良いと言われている食品でも悪いデータがどうしても出てきてしまうわけですね。( ˙-˙ )

 

でもって特に見つからなかった10種類はというと

ベイリーフクローブ、タイム、バニラ、ヒッコリー、糖蜜、アーモンド、重曹、生inger、スッポン

といったラインナップになりまして、主食ではなくスパイスチックなやつが多い感じになってます。

 

まあこの辺は純粋に研究そこまで行われてない食品が混ざっている可能性もあるので、あんまり参考にならなさそうな感じであります。ここで言えばアーモンドあたりは、発がんリスクが上がらなさそうな印象がありますね。

 

 

結局どうすればいいのでしょうか?

結局どんな体にいい食品でも食べ過ぎれば体に良くないし、ほとんどの食品で発がんリスクが報告されているのであれば、僕たち何を食べればいいのか?という問題です。個人的には3つほど対処方法があると考えます。

 

・とりあえず地中海食ベースで考えてみる

基本的には昔から食べられていものを食べるのが安全といったところ。ざっくり言えば、野菜とか魚とか食べましょうという話になるのですが、もう少し詳しいラインナップで言えば、地中海食を参考にしてもらえるといいかと。地中海食は歴史的な食事の1つですし、大規模なRCTでも病気のリスクを減らしてくれることがわかっているので、比較的健康的で安全な食事法と言えましょう。(p)

 

・出来るだけいろんな食品を食べる

1つのものを食べまくると体に悪影響が出る以上「何事もバランス」ということになってきます。まあ株式の投資も1社に全財産をかけるよりは、5社くらいに分けた方が安全みたいなイメージで、いろんなものを食べてみてください。予防医学センターのデビット・カッツ教授も、「いろんな栄養素を摂取すれば、あとは体が上手いこと使ってくれる」なんてこと言ってますからね。

 

・データが多い方で考えるみる

「どんな食品でも体に悪いデータは出てくるもの」ということで、出来るだけ体に良いというデータが多いものを選んでもらえるといいかと。Amazonのレビューのように300件で平均が☆4であれば、たとえ1件の☆1が付いたとしても評価に影響が少ないのはなんとなくイメージがつくかと。まあデータが多いものとかになると、野菜とか魚とか、玄米、オリーブみたいな感じで、面白みがなくなっちゃうんところではあるんですけどね、、、。

 

とりあえず「健康について調べすぎて、何が健康かわからなくなった」と言う人は、この辺を意識してもらえるといいのではないでしょうか。