人生の幸福度は『いかに自分のストレスに気がつけるか』にかかっている!というお話
自分のストレスって意外と気がつけない
前回は「ストレス溜まってるのかどうかは意外とわかりにくいから、心拍変動をチェックしてみるといいかも」なんて、お話を書きました。まあ人はストレスに慣れちゃうっていうのと、自分がストレス溜まっているのかどうか判断するのって難しいわけですね。
今回はそんなお話の続きになりまして、『自分のストレスにしっかりと気づける人は、幸福度が高いぞ!』なんて話が面白かったので、まとめて行こうかと思います。
自分のストレスに気がつける人ほど幸福度が高い!
これはウィスコンシン大学の研究になりまして、Midlife in the United States (MIDUS)のデータセットを使ったもの。1,255人の男女を対象にした観察研究になりまして、実験の手順はざっくり以下の通り。(p)
- ストレスがかかるようなテストをやらされる(赤、青、黄の文字の色を教えて、みたいなやつ)
- PWDスケールで幸福度をチェック(今の自分にどのくらい満足してますか?みたいなやつ)
- テスト後の主観的なストレスをチェック
- 心拍数や汗の量といった、ストレス反応をチェック
- 全てをひっくるめて、どんな傾向が出るのかを調べる
と言った感じで、まあ色々やっておりますが、ここで調べたかったのは「主観的なストレスと計測したストレスが一致してるの?」ということです。
この辺は参加者によって、ストレスを感じていても感じてないと思っていても心拍数が爆上がりしてたり、ストレスを感じてなくても心拍数が上がっていなかったりするわけですね。
でもって「この主観的なストレスと計測したストレスのギャップ」が幸福度にどんな影響を与えるのかを調べたそうですね。
結果はどうだったのかと言いますと、
主観的なストレスと計測したストレスとのギャップが少ないほど、幸福度が高い傾向にあった
とのことでして、研究者によれば
私たちの研究は、主観的なストレスのギャップが少ないほど幸福度が高いという関係を明らかにしました。逆に主観的なストレスが大きいほど、うつ病や不安、炎症レベルが高いことも発見した。
ということでして、どうやら自分のストレスにしっかり気づけている人ほど、病気にもかかりにくいみたいですね。
炎症レベルにも差があるというポイントは個人的にも重要ですね。
自分のストレスに気がつける人は、世渡りがうまい?
なんで自分のストレスに上手く気がつける人は、幸福度が高いでしょうか?まぁ観察研究なので傾向しか判断できないので「ストレスに気がつけるから幸福になれる!」というわけではございませんが、
- そもそも物事を客観的にみる視点が強いので、人間関係が上手くいきやすい
- ストレスに敏感なので、自分に合った環境を選ぶのが上手い
- 自制心が強く、健康的な生活を送りやすい
なんてところが考えられるのかなと。
自分のストレスをしっかりモニタリングしている人は、人間関係も上手く行きやすいかもしれませんし、自分にあった職場環境を選ぶのも上手いとなれば、確かに幸福度は高まりそうであります。
特に内向型の人やHSPのように敏感すぎる人は環境に左右されやすいので、ストレスを正しく認識できる力は重要な感じかもしれません。
では上手にストレスに気がつくための方法ですが、前回ご紹介した、「心拍変動におけるバイオフィードバックで、自分が思ったよりストレスを溜めてないか?」チェックみてもいいのですし、
とかでも、客観的に自分を観察する力を養えるみたいなので、興味のある方はこの辺を見てもらえるといいかもです。
個人的には心拍変動を測るデバイスが分かりやすくてよさそうだなと思ってます。いや〜、そろそろ買ってみるか、、、。( ˙꒳˙ )