【心身のメンテナンス】お昼寝のベストな頻度と時間はどのくらい??という研究のお話
こんにちは、なすびです。( ˙꒳˙ )
今日はベストなお昼寝時間についてのお話でございます。
睡眠が健康やメンタルの状態に重要なことは既にご存知の通りなんですが、ただそうはいっても寝る時間が取れない!という場合はお昼寝に頼らざるをえないわけです。
で、このお昼寝時間って健康を考えたらどのくらいがベストなの?って話は、過去に心疾患リスクとの関係でメタ分析(科学的に信頼度が高い研究)が出てるんですけど、
- 昼寝の時間が60分以上になると、心血管疾患リスクが82%高くなる
- 一方昼寝の時間が30分未満なら、心血管疾患リスクが若干低い
ということで、45分は超えない方が良いのではないか?という結論になってました。(P)
もちろんこの結果は、夜間の睡眠時間や運動週間といった睡眠に影響を与えそうな要素は調整した上で、結論を出してくれているので信ぴょう性はかなり高い感じなんですが、これがお昼寝の時間ではなく、1週間に何回昼寝をするのがいいのか?といった頻度との関係はイマイチわかってないところがあったり。
ということで新しい研究では、「週に何回ぐらいの昼寝が良いのか?」ってことを調べててくれてて、参考になりました〜。
昼寝は週に2回がベストなのかもしれない!!
これは2019年に発表された研究になりまして、3642人のスイス人を対象に「睡眠の頻度と心疾患リスクの関係」を調べた観察研究になってます。(P)
まず研究の手順としては
- 一日の昼寝時間をチェック
- 1週間で何回昼寝をするのかチェック
- 現在の昼寝習慣と将来的な心疾患の発症リスクとの関係を割り出す
という感じです。そして頻度と時間のグループわけに関しては
- 昼寝の頻度:1週間に1〜2回、3〜5回、6〜7回の3つ
- 昼寝の時間:1日1時間未満もしくは1時間に以上の2つ
いう感じわけて5年間の追跡をおこなってくれているので、お昼寝の研究としてはかなり参考になりそうな感じです。冒頭で紹介したメタ分析も5年以上の追跡が含まれる条件だったので、その辺と見合った結果も出るんじゃないでしょうか。
ということで、追跡期間中で155回の心血管イベントが確認されたのですが、お昼寝との関係を見てみると、
- 昼寝をしていない人と比べると、毎週1〜2回の昼寝している人は心疾患リスクが48%低い(HR 0.52、95%CI 0.28から0.95)
- 毎週6〜7回の昼寝をしている人の場合は心疾患リスクが67%増加する結果が出たものの、喫煙やアルコールなどの共変量を調整したらリスクはなくなった(HR 0.89、95%CI 0.58〜1.38)
とのことで、昼寝の頻度は少なく方がいいのかもしれないという感じになってます。
ちなみに昼寝の時間は特に関係なかった!という結論にもなってて、この辺は冒頭のメタ分析とは食い違う部分ですね。
この結果について研究者いわく
頻繁に昼寝すると夜の睡眠の質が低下し、慢性的に心疾患リスクに影響をあたえる可能性がある。対照的に、たまに昼寝をすることは不十分な夜間睡眠によるストレスの減少を促進し、心疾患リスクに有益な影響を与える可能性があります。
とのこと。昼寝の頻度が減るとリスクが下がるのは、昼寝を頻繁にすることによる夜の睡眠への悪影響が減るからでは?という感じになっているんですが、よく分からない部分も多いんだそうです。
まあ今回の研究に関しては、「昼寝は時間よりも頻度が大事かも!」という知見が得られたということで、
- 昼寝の頻度は1週間に2回くらいにしておく
- 昼寝の時間は45分超えないくらいにしておく
というところが、過去のメタ分析と合わせても『現状ベストなお昼寝戦略』といったところではないでしょうか。( ..˘ᵕ˘ .. )