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心配性な元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

当ブログの読み方とヘルスリテラシーについて


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一年前に始めたブログも気づけば100件を超えてまして、始めたころと比べると記事を読んでもらえる機会も大分増えたのかなと。1人も見てくれない時期が結構あったので、ありがたい限りですね。

 

一応当ブログでは「メンタルヘルスを良い状態に保つための方法」を中心に書かせて頂いておりますが、いかんせん健康の分野との関連が強いので、なんだかただの健康サイトみたいになっている気もするわけです。なので今回は改めて当ブログの方向性を確認をしておくのに加えて、当ブログの正しい読み方について書いていければ思います。

 

 

おしながき

 

  • 出来るだけ間違った選択をしないように、一次情報に当たる
  • 偏った情報をとらないようにしたい!
  • 当ブログの読み方!ざっくりと健康情報の信頼度を見分ける方法!
  • メタ分析だけでブログを書かないのはなんで?
  • もちろん情報を取り間違えることはあります
  • まとめ

 

 

出来るだけ間違った選択をしないように、一次情報に当たる

当ブログは健康情報の正解を求めるではなく、「出来るだけ間違った選択を避ける」といったこと意識したいと思っています。

 

まあ意味合いは同じですけど、いかんせん健康情報は「〇〇が体に良い!」とか「いや実は〇〇は体に良くない!他の健康本は間違っている!」といった感じで、専門家によって主張が分かれがち。そんなときは「出版が新しい本を信用すればいい?」、「腕のいい医者の意見を採用?」、「売れている本を信じる?」といった感じで、結局どっちの意見が正しいのか分からなくなってしまうわけですね。そんな僕自身も何が正しいんだ?と判断に迷った時期がありまして、無駄に健康本を読み漁ったりしてましておりました。(・・;)

 

そんな感じで、いろんな情報に振り回された結果、

 

  • 結局専門家の人は「〇〇は体に良い!」を何で判断してるの?

 

ところに行き着いたわけです。まあ専門家の方であれば論文がメインかと思うのですが、そんな論文に直接目を通してみればもうちょっとわかることがあるのでは?と思ったわけですね。これは後ほど説明させていただく、研究の質やエビデンスといった言葉になるのですが、論文のような一次情報に当たった方が間違った情報を選択しないで済みそうなので、この辺は意識していきたいと思っています。

 

 

偏った情報をとらないようにしたい!

ネットの記事や健康本についても触れていこうかと。

 

例えば白米と玄米であれば、「白米は糖尿病の原因で悪だ!」なんて意見を見かけますが、それは何だか極端な主張な気がしてならないわけです。確かにそんなデータが多いのは事実ではありますが、もうちょっと噛み砕いて見ていくと意外と視点が変わるな〜と思っておりまして、具体的には

 

  • 白米の良いところ:①ミネラルを吸収を阻害しない ②冷やしご飯は良い食物繊維を生成する(p) ③寝る前の白米が睡眠の質を上げるかも(p)
  • 白米の悪いところ:①血糖値の上昇が激しめ(高GI) ②玄米と比べると栄養価が低い ③糖質が多い

 

  • 玄米の良いところ:①白米と比べて栄養価が高め ②食物繊維が多いので、血糖値の上昇が緩やか(低GI) ③糖質が少ない
  • 玄米の悪いところ:①フィチン酸がミネラルを吸収を阻害する ②タンパク質の吸収も阻害する③食べすぎると腸を傷つける④白米と比べると、ヒ素という重金属が多い

 

といった感じで、どっちも見比べてみると良いところもあれば悪いところもそれなりにあるわけです。

 

ただネットだと文章をまとめるためや、一貫性を出して説得力を上げるためなのかは分かりませんが、「玄米の良いところ」と「白米の悪いところ」をまとめれば、「それは玄米の方が良い!」となりやすいわけですね。しかしながら実際には良し悪しがあるので、その中でも今の自分に合っている選択が出来ればベストなのかなと思っております。

 

例えば

 

  • ちょっと血糖値が気になり始めた30代から40代であれば玄米を増やしてみる
  • 育ち盛りでミネラルなどの吸収が重要になってくる20代前後であれば白米を

 

みたいな感じで、良いところと悪いところを見比べた上で、自分にベストと思う選択をしてもらえると良いのかなと。ちなみに過去の僕も「玄米の良いところ」と「白米の悪いところ」だけを見て、「白米は悪だ!玄米こそ真の健康食品なり!」なんて極端な判断をしておりました。その後一切を白米を食べなくなったのですが、白米の良いところもちゃんと調べればよかったとちょっと反省しております。

 

こんな感じで何を食べるか選択するにしても、メリットとデメリットを知って上で選択をした方が、のちのち後悔もしにくいと思います。

 

 

当ブログの読み方!ざっくりと健康情報の信頼度を見分ける方法!

 

健康情報には信頼度があるぞ!」というのは過去に長々と書きましたし、当ブログでも度々登場するのが以下のエビデンス用語。ざっくり説明すると、論文にも信頼度のランクがわけがされているといった感じです。

 

以下がその基本的なランクになりまして、

 

1位 RCTメタ分析

2位 観察研究のメタ分析

3位 RCT(ランダム比較試験)

4位 観察研究

5位 動物実験

6位 専門家の意見

ビリ 個人の経験

 

※アンブレラレビューや臨床ガイドラインといった裏の1位もありますが、ここではちょっと割愛。

 

このランキングで言えば、「ナッツのダイエット効果に関するメタ分析が出たぞ!」となれば、情報の信頼度は高くなりますし、「ナッツの観察研究が出たぞ」となれば、逆に信頼度は低めと判断出来るわけです。

 

健康情報はこのランクに依存するところがあるので、文献の記載がない専門家の意見や、個人の経験は信頼度どうしても落ちてしまうわけですな。メタ分析で体に良いと主張しているなら良いのですが、もしかしたら動物実験の可能性もあるので、そうなるとその結果が人に当てはまるか分からなくなってしまうわけです。それは僕自身のブログも同じことが言えるので、特に論文(p)がなれば「これはコイツは推測だな〜」と思っていただけるといいかなと思います。

 

またエビデンスのランク以外の信頼度アップのポイントとしては、

 

  • 実験の参加者が多い(100人よりは1000人)
  • 研究期間が長い(4週間よりは半年)
  • 参加者の年齢層が幅広い(50歳〜70歳よりは20歳〜80歳)
  • RCTである

 

といったところがあります。ランクの高いメタ分析はいくつかの研究をまとめて一つの大きな結論を出すような研究なので、自然と参加者の数が多くなり、信頼度が上がりやすくなるわけですね。

 

とりあえずはこのランクで大まかな判断出来るので、ブログの内容も一位のメタ分析なら「〇〇が健康だぞ!」と語尾が強くなったり、4位の観察研究なら「〇〇が健康かもだ!」とちょっとまだわからない感じの雰囲気を出すので、その辺でも察してもらえると嬉しいです。

 

 

メタ分析だけをブログにしないのはなんで?

「出来るだけ間違った選択を避ける」がコンセプトであれば、「1位や2位のメタ分析の内容だけ教えてよ!」なんて意見もありそうですが、内容が堅苦しくなっちゃうのと、何よりネタに困ってしまいます。(笑)

 

ただメタ分析の方が信頼度が高いのは確かものの、3位や4位のRCT観察研究だからといって必ずしも効果がないとは言えないので無視できないところもあるわけです。そもそもメタ分析RCT観察研究を集めたものなので1つ1つ見ていくのが好ましいのですが、話が長くなりそうなので割愛。詳しくは参考文献にてお願いします。

 

また科学者たちが興味深い実験をしてくれることもありますし、もしかしたら大したことないと思ってた研究が発展して、数年後のメタ分析で良い成果が出るかもしれないので、チェックしておいて損はないわけです。何が起こるか分からない以上、個人的にはランクが低いものもマメに見ていきたいという気持ちがあるわけです。

 

 

もちろん情報を取り間違えることがあります

 僕自身なるべく間違った選択をしないように色々と情報に当たるように心がけておりますが、私も人間でなので間違った選択やミスを犯すことは度々ございます。なので僕のブログはあくまでも情報源の1つとして使っていただいて、他のサイトの情報を取ることもオススメさせていただきます。

 

いかんせん人である以上どうしても認識が偏ってしまうシステム(確証バイアスとか)が存在しているので、「〇〇健康法が好きだから、メリットしか目につかない」なんてことは無意識起こってしまうんですよ。(もちろんそうならないように努力はしますが、、、。)

 

でもって当ブログでは科学を推奨しておりますが、科学的な根拠があるからと言ってそれが絶対に正しいとも思ってません。なぜなら科学もがっつり間違えることがあるからです。しかしながら僕としては『科学的な情報は客観性があって、比較的間違えにくいもの』と考えているので、「科学は比較的間違いを犯しにくいツールなんだな〜」くらいの感覚でいてもらえると嬉しいです。(専門家に怒られちゃいそうだけど、、、。)

 

また「他のサイトでは違うこといってたんですけど」とか「なんかわかりにくいな」みたいなことがありましたら、コメントやツイッターなどで意見をいただければ幸いです。最初に書いた内容とか、自分でも驚くほど分かりにくい!と思うことがあるので、その辺は随時書き直していくように頑張ります。

 

 

まとめ

 

長くなってしまいましたが、当ブログの方針や読み方は書いてきた通りでございます。改めてまとめると、

 

  • 基本的にはメンタルヘルスについてのお役立ち情報を書く!(参考文献の掲載は絶対!)
  • ネットや健康本は良い内容か悪い情報のどちらかに偏りがちなので、そんな良し悪しの両方見た上でどんな選択するのが適切そうなのかを書く

 

みたいな感じのことを心がけていきたいです。

 

まあ人ってどうしても知らないことを聞いた時に信じるという選択肢か取れないので、いろんな情報を調べてみないと疑うってことができなかったりするんですよ。先の例で言えば「玄米の良いところだけ聞いちゃうと、白米がどうしても悪に見える」みたいな感じです。しかしここで玄米の悪いところを知っていれば、「じゃあ白米の良いところってなんだろう?」みたいに見方が変わりますし、自分に適切なのはどっちだろうと自分の頭で色々と考えられるようになります。

 

結果的に自分が取った選択が正しいかどうかは分からないものの、「自分の頭でちゃんと考えた上で選択した」ということ自体に、とても価値があるのかなと思います。(`・ω・´)

 

なんだか話のスケールが大きくなってきてしまいましたが、現代はSNSやインターネットが発達して情報との付き合い方が難しくなっているので、皆さんと一緒にヘルスリテラシーを高めていければ良いなと思ってます。

 

その他にもプライベートなことも書いたりはしますが、これからもみなさんの役に立ちそうな情報をお届け出来ればと思いますので、これからも何卒よろしくお願いします。

 

 

参考文献

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

 
心理職のためのエビデンス・ベイスト・プラクティス入門―エビデンスを「まなぶ」「つくる」「つかう」

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  • 作者:原田 隆之
  • 出版社/メーカー: 金剛出版
  • 発売日: 2015/12/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)