集中力が続かないのは、今飲んでいるものが原因かも
こんばんわ、なすびです。
皆さんは「勉強に集中できない!」と思った経験ありませんか? 勉強に限らず、デスクワークや会議でも構いません。
仕事の締切やテストが近いにも関わらず、集中力が続かない。いつの間にかスマホをいじり、ときには机で寝てしまっていて、気がつけば時間が過ぎていた。「あーあ、また無駄な時間を過ごしてしまった」と嘆いた経験がある方も多いのではないでしょうか。
このような集中力の欠如は、皆さんにとっておなじみのものでしょう。集中力が切れる原因は色々考えられます。例えば「長時間作業をして疲れた」、「手元のスマホをいじってしまった」、「周りがうるさくて集中できない」、「つい眠くなってしまった」など人によって様々です。
このように集中力がないのは「自分に集中力がないからだ」と自分を責める方もいると思います。
つまり「集中力がないのは自分に意思力がないからだ!」みたいな話になりがちなのですが、実は集中力に影響を与えるものは意思力のみではありません。
「食べるもの」、「血流や姿勢」、「静かな場所のような環境」など集中力に影響を与える要素は実に様々です。
様々な要因がある中でも、今回は「食べるものが集中力にどのような影響を与えるのか?」に絞って詳しく書いていこうと思います。
では本日のテーマです。
テーマ
勉強中のジュースが集中力を低下させるよ
- 勉強中に何飲んでますか?
- なぜ砂糖が集中力を低下させるのか?
- 血糖値のジェットコースターが集中力を低下させる!
勉強中に何を飲んでますか?
皆さんは勉強やデスクワークなど、集中したいという状況で何を食べていますか?
実は勉強中にあるものを摂取することは、皆さんの集中力を大きく減少させ、作業時間を長引かせている可能性があります。
そんな集中力に悪影響を与えるものとはなんでしょうか?
それは砂糖(ブドウ糖)です。
「いや、脳が活発に動くためにはブドウ糖が必須だ!」と思う方もいらっしゃると思います。確かにそのとおりです。しかし現代の皆さんはブドウ糖を過剰に摂取しているがために、集中力に悪影響をを及ぼしています。
ではこれからなぜ砂糖によって集中力が奪われるのかという、メカニズムをお話ししたいと思います。
なぜ砂糖が集中力を低下させるのか?
まず砂糖が体内でどのように処理されるのかというところから説明します。
体内に砂糖が入ると、胃で消化されてブドウ糖になります。その後ブドウ糖は腸から吸収され、肝臓を通して、血液中にブドウ糖が放出されます。
このとき血液中に流れているブドウ糖の量を血糖値と言います。これは皆さん聞いたことがあるのではないでしょうか。
例えば私達がショートケーキなど甘いものを食べたとき、先程のプロセスを通じて血糖値がぐんぐん上がります。しかしこのまま血糖値が上がり続けてしまうと、人間は昏睡状態になってしまいます。
要はどうにかして上がった血糖値を下げなくてはいけないわけなのですが、この血糖値を下げる役目を果たしてくれるホルモンがインスリンです。
インスリンは血液中のブドウ糖をグリコーゲンや中性脂肪といった、別のエネルギーに変えることで血糖値を下げています。
ちなみに糖尿病はこのインスリンというホルモンの働きが弱くなって、血液中のブドウ糖を処理できなくなる病気のことなんですね。
中高年に多いイメージですが、若者でも余裕でなるので注意したいところ。小学生がスポーツドリンクで糖尿病になった例もあるので気をつけたいところであります。
さて体内でブドウ糖をどう処理するのかがわかったところで、これが集中力にどのような影響を与えるのでしょうか?
血糖値のジェットコースターが集中力を低下させる!
甘いものを食べたり飲んだりすると血糖値が上がり、インスリンの働きによって血糖値が下がるのは先に書いたとおりです。
実はこの上がった血糖値が下がるタイミングで、人は眠気やだるさ、イライラといった症状を感じやすいことがわかっています。この食事による血糖値の変動が、集中力低下の原因みたいなんですよね。
血糖値の上がり方や下がり方は食品によって違いがあります。下の図をご覧ください。
この図はGI値(glycemic index)といい、食事をしてから2時間の血糖値の変化を追ったものです。
赤い線が表す血糖値の変動幅が大きい食品は高GI食品と呼ばれています。逆に灰色の線が表す変動幅が小さい食品は低GI食品と呼ばれています。
図を見てみると、アイスやパンは高GI食品、バナナやオレンジなどの果物は低GI食品になります。
こちらにジュースの例はございませんが、ジュースのような甘い液体は高GI食品に入ります。ジュースはケーキのように消化というプロセスがないため、血糖値の変動はより激しいものになります。
このような高GI食品による血糖値の急変動を血糖値スパイクといます。この血糖値のジェットコースターが、眠気やだるさ、イライラなど、集中力の低下につながるわけですね。
食後に眠くなるのは、お腹が満たされて副交感神経が働くからと言われてはいますが、血糖値スパイクのせいでもあるわけです。
集中したい仕事の前は、高GI食品(菓子パンや丼ものなど)を避け、低GI食品中心の食事取ると良いでしょう。
ちなみに僕の昼ごはんは、ゆで卵、豆腐、ヨーグルトやブルーベリーなど、低GI食品が中心です。あとは小腹がすいたら、ナッツを食べるようにしています。
食事はちょっと味気ない感じになりますが、眠くなったり、頭がぼーっとすることもないので、読書やブログの作業がはかどっております。
ここまでストイックにできない方は、ジュースなど甘い飲料を避けてみたり、高GI食品を低GI食品に置き換える、例えば白米(高GI)を玄米(低GI)にするだけでも、集中力の改善が期待できると思います。
勉強で集中力を発揮したい、仕事で集中力を発揮したいのであれば、まずは食事を見直してみてはいかがでしょうか?
おまけ GI 食品一覧
食べる量によって差はあるもの、基本的にはこんな感じ。
食物繊維は血糖値の変動を穏やかにしてくれるみたいで、食物繊維が多く含まれる食品はGI 値が低め。
重要なタスクに取り組む前はぜひ低GI食品にしてくださいね!
まとめ
- 血糖値の変動が集中力の低下を招く
- 特にジュースは血糖値の変動が激しい
- 集中力を保つ鍵は低GI食品
- 高GI食品を減らして、低GI食品に置き換えると集中力アップが期待できる
- 小腹がすいたらナッツがおすすめ
参考文献
医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68
- 作者: 牧田善二
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/09/22
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