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心配性な元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

【前編】気付かないうちにやってるかもしれない、 他人に悪い印象を与える6つの行動


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こんにちは、なすびです。( ˙꒳​˙ )

 

今回は『無意識にやってるかもしれない、人に嫌われる6つの行動』なんて話しが面白かったので、その辺についてまとめておこうかと思います。

 

 

 

相手に悪い印象を与える6つの行動とは??

これは2018年にオランダのユトレヒト大学が発表した研究になってまして、過去に行われた複数の研究を精査し統合することで「他人に悪い印象を与える人の特徴とは何か?」ということに大きな結論を出してくれたレビュー論文になってます。(p)

 

まずそんな嫌な印象を与える行動のベースになるものとしては以下の二つが原因なのではないか?という感じになっているんですけど、

 

 

確かに相手の気持ちを汲み取れなければ、結果として相手に悪い印象を与えるかもしれませんし、自己顕示欲が強すぎて他人にアピールしまくっているのをみるとなんとなく嫌な印象を持つ人もいるかもしれません。ただこの2つ、前者のように相手の気持ちなどを読み間違えることはよくある話ですし、正確に汲見取ろうものならかなり難しいのも間違いないんですね。

 

でもって後者に関しても仕事などで他人にアピールすることが重要なケースもあるため、すべてのナルシシズムが悪い印象を与えるから良く無い!ということにはならないんですが、今回の研究は「この2つの原因がどのように枝分かれして嫌われる原因になるのか?」ということを6つに分けて考えてくれてるので、相手の気持ちをこんな感じで読み間違いをすると嫌われるのかとか、こういうナルシシズムが良く無い!というのが細かくわかって良さそうな感じです。

 

前置きが長くなりましたが、そんな6つの特徴について1つ1つ見ていきたいと思います。

 

1:『視点取りの失敗』〈Failed perspective taking〉

これは「自分が相手からどう見えるのか推測に失敗する」ということになりまして、一言でいえば「自分を客観的に見れていない!」とか、もっと噛み砕くと共感力がないとか、人の気持ちに寄り添ってないといったところでしょうか。

 

ただこれに関しては先にも話した通り、誰でも失敗するほど難しいことになりまして、特に何か忙しいタスクに追われてる時なんか相手の気持ちを正確に汲み取るってどうしても困難になってしまいます。(p)まあそもそも相手の視点で考えるっていうことについては話の幅が広すぎるところではあるんですけど、この論文では特に「自分のポジティブに相手がどう反応するのかを予測が難しい!」という話になってました。

 

実際に人前で自分の成功体験に関するスピーチを行う実験では、

 

  • スピーチした本人は自分のスピーチを聞いた参加者がそこそこ満足してると思ってる傾向がある
  • しかしスピーチを聞いた人たちはスピーチをそこまで好意的に思っておらず、なんなら妬んでる人もいる

 

ということで、人は自分のポジティブな出来事を相手がどう評価するのか?を予想するのが難しいんだそう。身近なところで言えばちょっとした自慢話をくらい良いだろと思っても、相手は思ったより快く思ってない可能性が高い!ってことですね。

 

また別の研究でも「あの人は僕のミスに寛容だから大丈夫だろう」と思って実際にミスをすると、自分が思ってるより好感度が下がってるケースもあるみたいなんで、このように「自分が楽観的に思ってることについて相手がどう思うのか?」というところに関しては気を付けてあげると、知らぬ間に印象が下がる現象を防げるかもしれません。(友達だからちょっとくらい遅刻しても大丈夫だろとかね、、、笑)

 

 

 

2:『ナルシシズム』〈Narcissism〉

ナルシシズムといえばナルシストっていう印象の良くないワードが出てくると思うんですけど、ナルシシズム自体は「自分はこうありたい!」というイメージや理想が崩れそうな現実に直面したときに、そのイメージを維持しようと努力する人格特性の1つなので、これ自体は決して悪いものではないんです。見たい目を馬鹿にされたから、痩せるように努力するのは良いことですからね〜。

 

ただ理想的な自分と現実の自分のギャップをどのように埋めるか?によっては人にかなり悪い印象を与えまして、例えばですが、

 

  • やたらと自分に称賛を求めて、理想を現実にしようとする
  • 目下の人と比較して自分を満たしたり、自分をよく見せるために周囲の人間を蹴落とそうとする
  • やたら自慢話をしてその場のマウントをとろうとする

 

といった支配的な行動は確実に悪い印象を与えるんだそう。これも典型的なナルシストとして特に意外性は無いものの、周囲にこんな人がいたらたまったもんじゃないですよね、、、。

 

ただナルシストに関しては、研究者曰くこんな特徴もあるとのことでして、

ナルシストは短期的にはエネルギッシュで、興味深く、面白いと思われ、我々を楽しませてくれる。ただこれは時間の経過とともに、彼らの傲慢さと敵対心が前面に出てきて、知人は彼らを嫌悪し始め、最終的には完全に拒絶することになるかもしれない

とのことで、付き合ってるうちにボロが出てくる人だったり、遠目から見てる分には面白いけど関わりたくないと思える人のようなことでしょうかね、、、。

 

その他ナルシストに関する特徴でいえば、

 

  • 自分はパートナーより優秀な存在だと思ってる
  • 不倫する可能性が高い
  • 交際相手への不満が多い

 

なんてところがあるみたいなので、「無意識にやってるかも」と思う方は気をつけてもらえると人から好かれやすくなるかと思います。

 

 

 

3:『傲慢』〈Hubris〉

傲慢といえば欲張りに近い印象を持つかもしれませんが、ここでいう傲慢は他人に対して自分の都合の良いことを強要するようなことを言います。先のナルシシズムの話に近いですね。

 

でもってそんなナルシストの特徴としては『相手と比較して自分が優れていることをアピールする』という傾向があるんですが、実際に「どのような自己顕示に悪い印象を感じますか?」ということを調べてた研究では、参加者に以下のような選択肢が与えられまして、

 

  1. 「私は他の人に比べたら友達としてふさわしい」
  2. 「私が友達としてふさわしい」
  3. 「今の私は過去の私よりもあなたの友達としてふさわしい」

 

どれもナルシシズムに関連する自己顕示を示すワードになるんですけど、この中だと1のような他人と比較した上で自己顕示欲を示す人は他に比べて圧倒的に嫌な印象を与えるんだそう。特にナルシストは他人は見下した上で、自分のことを肯定的に捉える特徴があるので、尚更嫌な印象を与えるんだそうな。

 

この辺については研究者曰く、

傲慢に関しては自己顕示欲の見せ方が他人にどんな影響を与えるのか気づかないことによって発生する

ということで、そもそもナルシストは客観的な視点を気にしてないというか、このように周りとの繋がりに隔たりができてることに気がつきにくいらしく、この辺はナルシストを直すのが難しいポイントのひとつかもしれませんね、、、。

 

でもって、もし相手対して自己顕示欲を示す必要がある場合に関しては「あいつよりは私は〇〇で!」「あの人よりは、、、」なんて言い方をしない方が、相手に謙虚な印象を与えられる上に、誠実性も高いと判断されるので、相手が良い印象を持つ可能性が高そうです。

 

 

ちょっと長くなりそうなので、後編に続きます。(`・ω・´)