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心配性な元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

「お金がなくてさ、、、」「時間が取れなくて、、」相手を傷つけずに誘いを断るベストな方法とは?


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こんにちは、なすびです( ˙꒳​˙ )

 

友人や職場の人に食事や遊びに誘われたものの「どうも行く気がしない!」という時にそれっぽい言い訳をすることがあると思うんですが、今回はハーバードビジネススクールが『人に悪い印象を与えない断り方』について調べた研究が面白かったので、まとめておこうかとおもいます。(p)

 

 

 

『時間がない』より『お金がない』方が印象はいい?

これは2019年にハーバードビジネススクールが発表した研究になりまして、『断り方によって相手に与える印象はどう変わるのか?』ということについて調べたもの。

 

この研究では過去の研究をレビューした上で8つの実験的な研究を行い、以下の言い訳ならどちらが相手にマシな印象を与えるのか?について調べてくれてます。

 

  • 時間がない
  • お金がない

 

何でこの2つになったのかというと、大半の言い訳の74%がこの2つに関わってるから何だそうです。まあ確かに乗り気じゃないイベントに誘われたら、この2つのどっちかを使うことは多いかもしれませんね。

 

でもって早速「どちらの方が印象が悪かったのか?」という調査結果を見ますと、

 

  • 「時間がないから、、、」という理由で断る方が相手への印象が悪かった!!

 

とのことなんですが、その辺の根拠となる研究をいくつか見て行きますと、

 

  • Twitterを使った調査では「時間がない」という言い訳より、「お金がない」という言い訳の方がフォロワーからのいいねがをもらう可能性がかなり高い(OR = 2.95, 95%CI = [2.47, 3.52], p < 0.001)
  • 過去に相手にされた言い訳を思い出してもらった研究では、時間がないよりという言い訳よりお金がないという言い訳の方が正直で、仕方がないという印象持った

 

とのこと。Twitterの調査に関しては時間がないとツイートしたアカウントの方がフォロワーが多いにもかかわらず、いいねをもらった数が少なかったみたいなんですが、「なんで時間がない方が印象が悪いのか?」についてが気になるところかと。

 

この辺は研究者曰く、

一般的に消費者はお金は他の人には不平等に利用できると認識しているが、時間はより平等に分配されていると認識している。このように、時間はお金を使う能力と比較して、消費者間でも一人の消費者の時間の長さでも、より平等で裁量のあるものと見られている。その結果、時間はお金よりも自分の好みの強いシグナルとみなされる。消費者が製品やサービスの獲得に費やす時間は、消費者が支払う金額と比較して、その製品をどれだけ大切にしているかをより正確に表していると認識されている。

〈中略〉

また既存の研究では時間はお金よりも個人的にコントロールしやすく、自己をより反映していると認識されていることが示唆されています。その結果、時間が足りないことを言い訳にしても因果関係の場所を外部要因にシフトさせることができず、自分の好みをより反映したものとして認識されてしまうのではないかと考えられます。

とのこと。

 

ちょっと言い回しがややこしい感じではあるんですが、つまるところ

 

  • 所持してるお金には格差があるが、時間は誰しもが平等にもっている資産である
  • 時間が誰にとっても有限なものである以上、時間を割いてくれる方が相手を大切にいる!というサインになりやすい
  • 時間はお金と違って作り出せないものではないので、「時間がない」という断り方は「私の誘いに時間を割くのが嫌なのかな」という印象を作りやすい

 

ということになるんだそう。お金と比べれば時間は作ろうと思えば作れるものである!と一般的に認識されているが故に、私には時間を作ってくれないんだというネガティブな印象に繋がりやすいみたいですね。なのでお金を言い訳にした方が、まだ仕方ないことだなと思ってくれるんだそうです。

 

 

 

万能な言い訳ってなにか無いのか?

お金がないに関する言い訳の方が相手に悪い印象を与えない!という結果が出たものの、もちろん「全ての言い訳をお金に絡めることでうまくいくのか?」と言われればそういうわけでもなくもちろん不自然なケースもあります。

 

例えばコーヒを一杯飲みに行こう!のようなお金がかからないお誘いを断る時なんかだと、お金がないって断るのも変ですからね、、、。

 

でもってこの調査ではありがたいことに、より使い勝手が良い言い訳についても調べてくれてるんですが、

 

  • 気力(エネルギー)がないと言い訳する

 

のがいいんだそう。気力のようなエネルギーはお金のようになくなってしまう可能性がありますし、自らの意志ですぐに回復することができないものであるので、エネルギーの言い訳はお金の言い訳の時と同じくらい効果的なんだそう。なので困った時は「モチベーションが上がらなくて」とか「最近何にもやる気になれなくて」というと、相手にネガティブな印象を与えず断ることができそうな感じです。

 

でもってもしこれでも言い訳が不自然であれば、自分でコントロールができないことを示すことが重要だ!なんてことも書いてありまして、これは例えば、

 

  • その日はすでに約束が入っていて、、、
  • 上司からの命令でどうしても仕事にいかないといけなくて、、、
  • 何だか最近体調が悪くて、、、

 

と言った感じです。時間が作れないにしてもすでに友人との約束が入ってるとか、仕事の都合などでコントロールできないものであることを伝えれば、時間がないという言い訳でもそれは仕方ない!と相手が納得しやすいんだそうです。

 

ということで、もし相手を傷つけずに誘いを断りたい場合は、気力がないアピールを中心に自分ではどうにもならないことが原因で誘いを断らずを得ないと嘘をつくのがよろしいのではないでしょうか。

 

もちろん同じ言い訳ばかりだと怪しまれるので、連発はご注意くださいませ。