ちょっと加工食品を食べるだけで、がんリスクと死亡率が10%上がる!という恐ろしい研究
少しの超加工食品でも体へのダメージはデカイらしい
「メンタルの安定を保ちたい!」という思いから、加工食品を食べることは減ったものの、僕は昔からお菓子大好き人間。高校生時代はお菓子で育ったと言っても過言でなかったので、今でも無性に食べたくなる時があるわけですね。
その時に比べたら野菜も食べる量も多くなったし、健康にも気を使ってプラスのことをしてるのだから「たまには良いだろう」と思って、ポテト系やチョコレート系のお菓子を食べてしまうことは度々あるのですが、『ほんの少しのお菓子でもがんリスクが上がってしまう』なんて論文が出ていて、泣きそうになりました。
超加工食品の消費量が10%増えると、がんリスクが10%、そして死亡率が14%上がる!
ちなみに超加工食品というのは
- お菓子
- ソフトドリンク
- ファーストフード
と行った感じで、「塩分、糖分、脂肪が多くて、添加物はもりもりな食品」のことになります。
詳しい加工食品のレベルについてはこちらを参考にしてもらえればと思いますが、とりあえずみなさんが体に悪そうなだな〜と思うものは、超加工食品と考えていいかもしれません。
んでもって、この超加工食品が一日のカロリーの10%を超えるとがんリスクと死亡率が上がるということなのでまとめていこうと思います。これはパリの13大学の研究になりまして、104 980人の参加者を対象にした観察研究になっております。(p)
ちょっとしたポイントとしては
- 男性が22 821人で全体の21.7%
- 女性が82 159人で全体の78.3%
- 18歳以上(中央値42.8歳)
- 調査期間は5年
という感じですね。女性の参加者が多めになっておりまして、調査期間は5年とまあまあな長さですね。
そんな参加者には3300の食品リストを渡して、いつもどんなものを食べてるかを毎日記録を続けてもらい、最終的に超加工食品の量が病気の発症率にどんな影響を与えるのか調べたそう。
でもってそんな結果はと言いますと、食事中の超加工食品の割合が10%増加すると、
- 全体的ながんのリスクが12%増加する
- 乳がんのリスクが11%増加する
とのこと。食べる量が多ければ多いほどがんリスクが上がってしまうわけですね。
これは言い換えれば、2000カロリーを摂取している人なら超加工食品を200カロリー以上食べると危ないということになりまして、
- ポテチだと袋3分の1
- ビスケットだと6枚
を超えないくらいにした方が良いということになります。こんな少しでもダメなのか、、、。(´;ω;`)
ちなみに2019年の似たような観察研究でも超加工食品の消費割合の10%の増加すると、全死因死亡のリスクが14%高くなったんだとか。(10%増分あたりのHR:1.14、95%CI、1.04-1.27、 P = 0.008)(1)
でもって、これらの観察研究は
といった、「超加工食品を食べる人って、そもそもライフスタイルも不健康なのでは?」という部分に関係しそうなポイントをしっかりと調整した上で、この結果が残ったそう。観察研究にしては信頼度が高い仕上がりになっているわけですね。
個人的には過去の研究と似た結果が出ているのも、信憑性が上がって悲しくなっちゃいます。(泣)
何でがんリスクや死亡率リスクが上がるのか?
がんリスクや死亡率が上がってしまう理由としては、
- 塩分や糖分が多い
- 食物繊維が少ない人
- 添加物が多い
- 高温調理
といったあたりが考えられているだとか。この辺は研究者の推論ではあるものの、個人的には納得のいくラインナップですね。
そして研究者としては特に添加物の影響を疑っているみたいなのですが、実際添加物の危険性はいわかってないところが多いので、なんとも言えない感じもあるのかなと。まあ添加物だけでなく、その他の要因が複雑に絡み合って発ガンにいたっている可能性もあるので、添加物だけを気にしすぎない姿勢も大事といったところでしょうか。
とりあえず僕しては200kcal〜250kcalの間で済むように、お菓子を楽しみたいと思います、、、少ない。
参考文献