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心配性な元セラピストがメンタルヘルスについて考えるブログ

SNSの「いいね!」は大金をもらった時くらい脳を興奮させるから気をつけて!みたいな研究の話

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こんにちは、なすびです。

 

今回は定期的に配信してる『SNS』に関するお話ございます。

 

前回『SNSでいいねの数を気にする人はメンタルが病みやすぞ、、、』って話をしたんですが、今回は『SNSのいいね!は気にしないことが難しいくらい脳が興奮するんだ!』って話がおもしろかったのでまとめておこうかと。(P)

 

これはUCLAの研究になりまして、34名青年(13〜18歳)を対象にSNSを使ってる時の脳の活動をチェックした研究なんですが、ざっくりと手順をみますと、

 

  1. Instagram風のSNSをダウンロードし、自分の写真などを各自投稿する
  2. 自分の投稿への反応やみんなの投稿を見ている時の脳の活動をMRIでチェックする

 

といった感じ。

 

研究者はいいね!の数が多い投稿を見た時に脳の活動が活発になるのではないか?と仮説を立てたわけなんですが、結果をざっくりみますと、

 

  • いいね!が多い投稿を見た時、脳の側坐核が活発になっていた!

 

とのこと。脳の側坐核っていうのは脳の報酬反応に関わってるところになりまして、要はお金や美味しいご飯のような自分にとってのご褒美が手に入った時の快楽とか高揚感、興奮といったを感情を調節してるところになります。

 

そんな側坐核ドーパミンの分泌も調節してるんでここの働きが活発なりすぎると依存症のような症状に引き起こすんですが、この研究だと自分の投稿にいいね!がたくさんついた場合も他の人の投稿にたくさんいいね!がついた場合でも側坐核が同じように反応を示したんだとか。

 

つまり人からの承認を表す「いいね!」の数はお金や食事と同じように脳を興奮させる可能性があるので、気にするなっていうほうが難しいのではないかと。まあ自分の経験としても自分の投稿にいいね!もらえると心が満たされる感じはありますし、これによって「なんかSNSの通知来ないかな〜」と待ち続けるSNS廃人が生まれるのも無理ないわけですね、、、。

 

また脳の活動以外にわかった結果としては、

 

  • 同じような写真の投稿(例えばネコの写真)でも「いいね!」が少ない投稿より、「いいね!」が多い投稿に「いいね!」をつける可能性が高かった
  • お酒の一気飲みのような危険な投稿に対しても「いいね!」が多くついていると、追加で「いいね!」をつける可能性が高かった

 

とのこと。「いいね!」をつけるかどうかは投稿の内容が良し悪しではなく、みんなが良いと思ってるから「いいね!」をつけてる可能性があるというポイントは面白いなと思いました。人は社会的な生き物なので集団が多い方に流されちゃってる部分はあるんですかね〜。

 

まあ「承認欲求は金銭欲求に負けないくらいのパワーがありそう!」ってことで、「いいね!」の数を気にしちゃうのはある程度仕方ない部分もあるわけなんですが、そうはいっても悪影響は付きまといますんでこの辺は定期的に『デジタル断食』をやってもらうのが吉なのではないかと思います。

 

自分も全盛期よりTwitterのチェック回数が増えちゃったので、もうちょっと抑えなくては、、、。(*¯ㅿ¯*;)