【前編】「ものが捨てられない!」を解決するシンプルな2つのルールとは?
こんにちは、ちょっとした掃除のつもりが大掃除になってしまうタイプのなすびです。( ˙꒳˙ )
今は何かと家で過ごすことが多く、これを機に部屋の片付けをする人も多いかな〜と思いましたので、今回は部屋のお片づけについて。
そんな片付けで言えば「ものが捨てられない!」なんていう悩みがあるかもしれませんが、いかんせん「これはもしかしたらまた使う機会があるかも」、「この服はあんまり着てないから勿体ないな〜」といった感じで、「なかなか物が手放せないなくて片付けが進まない!」なんて話はもはや定番と言えましょう。
僕もどちらかといえば物が捨てられないタイプなのですが、今回は「シンプルなルールに従えば、物が捨てやすくなるぞ!」なんて話があるのでまとめていきます。
片付けで物が捨てられないのは4つの壁が存在するから
まずは物が捨てられず、片付けが進まない理由について見ていきましょう。
心理学的に片付けが上手くいかない理由は主に4つのありまして、
- そもそも人は何かを手放すのが苦手(損を嫌う)
- 思い出や愛着が物の価値を上げる(保有効果)
- 大事なものベスト3は思いつくが、8番目に大事なものは思いつきにくい(お気に入り以外は価値がほぼ同じ)
- 記憶に新しいものは価値が高い(捨てるつもりの漫画を読み返すと、捨てにくくなる)
といった感じです。
イマイチピンと来ないものもあると思うので、早速詳しく見ていきましょう。
人は何かを手放すのが苦手(損を嫌う)
「人は得をする選択より、損しない選択を好む」というのは、過去の心理研究でもわかっていることでして、片付けにおいても「損したくない!」という感情がどうしても悪い方向に働いでします。
例えば「何か物を捨てる」という行動を取るにしても
- これ普通に買った時、結構な値段したんだよな、、、
- 全く使ってないのに、なんか勿体無いな〜
なんてことを考えて、結局捨てられなかったりするわけですね。「物を手放すことで自分が損をするのでは?」という意識が片付けの妨げになるわけですな〜。
僕も1年くらい着てない服とかもこれが理由で捨てられなかったりするので、よくわかりますね、、。
思い出や愛着が物を捨てにくくさせる(保有効果)
片付けで物置を漁っていたりすると「これ懐かしいな〜」なんてアイテムが出てくることがありますが、このような思い出といったストーリーは物を捨てる決断をする上で非常に厄介なものです。
これは例えば、
- これから使う予定すらないが、部活動の思い出が詰まったアイテム(ラケット、ボール、グローブ)
- この本今は読んでないけど、これ昔好きで友達を読んでいたという思い出ある
なんてあたりは、明らかに使わないものでも思い出や愛着がモノの価値を上げしまう原因になったりします。これは専門用語では『保有効果』なんて言われているんですけど、要は一度手にしたものは手にする前より愛着で手放しにくくなる!いうことなんですね。
「物にまつわるストーリー」というのは片づけにおいては厄介なわけですが、これもすごいわかるな〜笑
大事なものベスト3は思いつくが、8番目に大事なものは思いつきにくい(お気に入り以外は価値がほぼ同じ)
片付けにおける1番の壁は、特に大事なものでなくなる程、捨てるもの優先順位がつけられなくなってしまうことです。
これはどういうことかと言いますと、例えば「もし1番好きな曲を教えて」と言われたとき、あるいは「3番目に好きな曲を教えて」と言われた場合、少し頭を悩ませればなんとか答えられるかと。
しかしこれが「8番目に好きな曲を教えて?」と言われたらどうでしょう、なんだか途端に難しくなりますよね。
なぜ8番目に好きな曲を選ぶのが難しいのかと言えば、8番目に好きということをどういう基準で選ぶのかが非常にわかりにくいからです。
これが1番好きな曲であれば、
- 自分が壁にぶつかった時、勇気をくれた曲だった
- ライブを見に行った時、この曲が一番楽しかったから印象に残っている!
といった感じで、自分の中でわかりやすい基準があるので選びやすいわけですね。これは3曲目くらいまで同じような基準で判断が出来ますが、8番目あたりになると同じくらいほどほどに好きな曲がたくさん出てくるため、何を基準に選んでいいかわからなくなり、結局選べなくなってしまうわけですな。
この現象は『選択の心理学』では非常に有名な心理現象で、片付けにおいてもその影響が出てきます。
服の例で言えば、
- お気に入りのベスト3くらいはすんなり選べる
- しかしそこまで着てなけど、あったらいいなと思う服はたくさんある
- 何を基準に捨てる捨てないを判断するのかわかりにくいので、結局捨てられない
なんて事になるわけですね。
※パーセントはイメージです。
さらに図で説明すると、片付けの肝は「残ってたら嬉しい物をいかに割り切って捨てられるか」ということですが、おそらく大半の物が図で言う2番に当てはまる事でしょう。
でもってさっきの話に戻ると、
- 残ってたら嬉しいと思う服を1枚選択する
- しかし自分にとって、同じような価値の服はそれ以外にたくさんある
- 「これを残すなら、こっちも残すよな〜」となり、同じ価値の服が芋ずる式に出てくる
- 結果、捨てられない物が増える!
なってしまうわけですな。「この服残すなら、これに合うシャツも残さないと!」みたいな感じで、図で言う40%のうちの1%を選ぶと、残りの39%ももれなく付いて来るわけです。(ちょっと極端ですが)
まあこれは優先順位をつけるのすごい難しいってだけなので、仕方がないところではあるんですけどね、、、。
記憶に新しいものほど価値が高い
新しい服や物を買った時は誰でもウキウキになると思いますが、記憶に新しい物は価値が高いというのもまた厄介な話。例えば、部屋を片してる時に、本とかDVDを少し見直したりすることがあると思うんですけど、
ケース1
- この本「内容良かったんだよな〜」と中をチラ見する
- 「やっぱりいい内容だ!」と記憶の中で新しい存在に
- 結果、捨てにくくなる
ケース2
- この服全然来てないけど、ちょっと着てみるか
- なんか思ったより悪くないな
- 取っておこう
といった感じで、ちょっと過去の記憶を掘り起こした結果、記憶に新しいものになると更に捨てにくくなってしまうんですな。
この変はさっきの思い出の話も絡んで来るので一概には言えないですけど、これも頭に入れておきたいところです。
では、これらを解決するシンプルな片付けルールは後編にて。