【コロナ対策】「もっとも恐れるべきは恐怖それ自体!」安心感のために大事なのは情報の取り方だ!というお話
こんにちは、なすびです。( ˙꒳˙ )
今日から緊急事態宣言が出たということで、また改めてコロナへの対策について書いていこうと思います。
とは言っても「新しい情報をお届けします!」というわけでもなく、「いろんな議論がされてるけど、結局やれる事って限られてるよな〜」ということを改めて確認しようという意味合いが強めです。
予防法に関してはWHOや厚労省といった信頼できる研究機関が情報を発信してますし、僕自身もそれを元にまとめた記事を作っているので、とりあえずは5つの対策を抑えていれば十分かと。(というかこれしかできる事がない、、、。)
よかったら参考にしていただきたいのですが、そんなコロナウイルスのせいで最近目立つのが、様々な情報によるメンタルへの負担です。
ニュースのようなメディアやSNSで様々な情報が発信されてますが、ニュースだけならまだしも、そんなニュースについてSNSでは毎日議論が行われてますし、そんな情報を見て不安になったり、逆に安心したりなんてことを繰り返す日々を送るってる方もいらっしゃるのかと思います。心配性な僕もツイッターのトレンドとかついつい見てしまうんですけど、これが地味にストレスの原因になってたりするんですよね。
そんな情報が与えるストレスというのはかなり強力であるにも関わらず、『情報との付き合い方』についてはあまり知らない方がいらっしゃるかもしれないので、今回は心理研究を元にその辺の対策を書いていこうと思います。
先にこの記事で取り上げる内容の結論だけ言ってしますと、
- 大事なのはパニックになっている人を見て、自分がパニックにならないこと
- なので買い占めみたいな奇行に走ってる人たちの情報はなるべく見ない方がいい
- つられて行動を起こすとパニックがさらに大ごとになってしまう!
ということを、長々と話していきますので、「何か分かりにくいな〜」と感じたら、この要点だけ抑えてもらえれば結構です!
※僕自身はこの手の専門家でも何でもありません。あくまでも個人的な見解ということで、この先は読み進めてもらえれば嬉しく思います。
目次
- メンタルヘルス的に見るべき情報、見ない方が良い情報
- 買い占めのようなパニックは情報を取り間違えた結果
- 買い占めのような奇行は絶対になくならない
- これから出回りそうな、怖い情報を予め考えておく
メンタルヘルス的に見るべき情報、見ない方が良い情報
ではまずは個人的に見るべきだと思う情報、見るべきでないと思う情報を見ていこうと思います。
見るべきだと思う情報
- 緊急事態宣言といった国としての動き(例:現金給付はこんな感じでやります、軽症者はこんな感じで動きましょう)
- WHOや厚生労働省、その他信頼できる研究機関の情報(例:予防法とか、治療法の有無)
見ないほうがいいと思う情報
- 政策に関するSNSでの議論(例:現金給与が少なすぎる!政府は何やってるんだ!)
- 外出自粛なのにコンパしたり、ナンパしにいく人のたちへのインタビュー(反社会的っぽい行動)
- 買いだめに走る住民たちの姿(パニックになった人たちの姿)
- 東京脱出ようなTwitterのトレンド
ここでは「放送することで誤った行動を抑制する!」といった放送することの是非、「声をあげる事が大事なんだ!」といった議論の是非は置いておきますが、そもそもこの情報を見ることで自分にどんなメリットがあるんだろう?という話であります。
予防法のような見るべき情報に関してはもちろん自分の身を守るためのメリットが多いですが、見なければよかった情報に関してはこれといったメリットがないことが多く、僕自身としても「ただ不安と怒りを煽られただけだったな〜」と思うことが結構多いです。
では「なんで反社会的な行動を放送するのか?」といえば、
- ネガティブな情報の方が興味を持ちやすい(人は本能的にネガティブなことに反応しやすい)
- 気分をネガティブにさせた方がテレビCMが刺さりやすく、売り上げに繋がる(感情に負荷をかけた後は、人は衝動的な行動に出やすい)
なんていう、テレビ業界の経営的な事情もあったりするので、これは仕方ないところもあります。
全ての情報が自分たちにとってメリットにならないことに加えて、いろんな情報がどうしても入ってきてしまう世の中になっている以上、ある程度『情報を取捨選択』をすることはメンタルのためにかなり重要なわけですね。
買い占めのようなパニックも情報を取り間違えた結果
トイレットペーパー問題は記憶に新しいですが、なぜ小さなフェイクニュースがあそこまで大ごとになってしまうのでしょうか?食品の買い占めを例に、具体的な流れを見ていきます。
「食糧不足の懸念!」という少数のフェイクニュースが生まれる
↓
実際にパニックになった人たちが、食の買い占めをスタート
↓
SNSや報道番組でその映像が流れる
↓
それを見た人がどのスーパーでも買い占めが行われているように錯覚する(ヒューリスティックスバイアス)
↓
焦りを感じ、近くのスーパーで買い占めをスタート
↓
その様子が再び報道される
↓
それを見た人が同じような行動をする
↓
悪循環の結果、全店舗で品切れが発生!
といった感じです。(ちょっと大袈裟ですが)
ちなみに「ヒューリスティックバイアス」というのは、ざっくりいうと一部のことを全てに当てはめちゃう!という心理現象のことで、飛行機事故を見た後はなんだか自分の乗る飛行機も落ちるような気がしてしまう感覚のことです。1件の飛行機事故という衝撃的な出来事を、全ての飛行機に当てはめちゃっているせいで不安になっちゃうわけですね。
そしてトイレットペーパー問題も事の発端は「トイレットペーパーが品不足になるかもしれない」という、わずか一件のツイート。そのツイートに対して「そういえば中国の工場が止まったらしい」「知人から聞いた話なのですが、本当みたいです」「マスクとトイレットペーパーって原料同じらしいですよ」なんていう情報が捕捉され、関連するツイートは2日間でなんと32万件に増加。
フェイクニュースを信じた人の行動をメディア取り上げる事で大ごとになり、結果として品切れが発生したわけです。(1)これも典型的なヒューリスティックバイアスによる影響なわけですね。
しかしながら今ではお店に品がある状態に戻ってきてます。小さなことでも報道を通じて、悪いサイクルが発生し、時間の経過とともに事が大きくなっていくということは、トイレットペーパー問題から学びたいところではありますね。
買い占めのような奇行は絶対になくならない
しかしながら、メディアが「テレビで在庫十分!」といった正しい情報を流しているにも関わらず、なぜこのようなフェイクニュースを信じてパニックになってしまう人が続出するのでしょうか。
主な理由は2つ考えられまして、
なんて事が、研究をベースで考えられています。
つまりいくら僕らが「トイレットペーパーとマスクは原料違うから!」とか、「在庫は十分あるから!」という正しい説明をしても、奇行に走る人は耳を傾けてはくれません。このような行動するような人たちは、トイレットペーパーを買いたいのではなく「不安の解消」や「安心感の獲得」を目的として行動を起こしているので、コロナ問題が治らない以上、おそらく買い占めのような問題は発生し続けるでしょう。
「ではそんな僕たちにできることは何なのか?」といえば、シンプルにパニックを起こしている人に続かない事です。そして奇行に走る人が一定数いる以上、その人たちの行動を見ないようにする(無視する)のがいちばんです。
少し話が変わりますが、「テロがなぜ有効なのかご存知でしょうか?」僕たちの人口に比べれば圧倒的に少ない勢力で、普通に考えれば勝ち目はないにもかかわらず、なぜ世の中が混乱させるのか?それはテロリストが恐怖でパニックを起こした人たちの行動を利用して、社会を混乱させようとしているからです。
たった一台のバスが爆破されることは被害としては小さいかもしれませんが、自分が通勤で使ってるバスも爆破されるかもしれないっと恐怖を植え付けるには十分な一撃です。
これと同じように、買い占めのような少数の奇行はテロリストでいうところの爆弾そのものです。それ自体に大した影響はないものの、恐怖を感じてパニックを起こす人たちの行動が、爆弾以上のダメージを世の中に与えます。
そんな側面から考えても、まず奇行に走る人たちが一定数いることを受け入れて、その行動を見たとしても、冷静な判断でその後に続かないことが重要です。それでもその姿を目にすると、不安になって自分も行動を起こしてしまうこともあるので、必要以上にネガティブな情報を見る必要はないわけですね。
これから出回りそうな、怖い情報を予め考えておく
緊急事態宣言で経済がどうなるかは予測がつきませんが、そんな中でも適切な情報を選び取り、冷静な判断をしていきたいモノです。
一応僕なりに、これからツイッターなどに出回って不安を煽りそうなものを情報を考えて見たのですが、
- やはり食料の買い占め系
- 家庭に配布される2枚のマスクを盗むような奇行(もしポスト投函だった場合)
- 経済的に不安定になってしまった人たちの暴動
あたりの情報が出回るのは起きてもおかしくないな〜と考えてます。
あくまで個人の推測というところに注意してもらいたいのですが、仮にでもこのような報道が目にはいったとしても、なるべく詳しく見ないようにするのが重要です。
この手の情報は不安や怒りを生み出し、僕たちから冷静な判断を奪います。そこで踏み止まればいいものの、自分たちがその人たちの影響で何か行動を起こしてしまうと、更に大事になってしまうのは先に書いた通りです。
安倍首相も先日の会見では、
もっとも恐れるべきは恐怖それ自体
とコメントしてます。
恐怖が僕らを混乱させて、混乱がさらなる混乱を生むことを僕らは学ぶべきですし、それでも奇行に走る人がいる一定数いる以上、何よりその人たちに続かない事がパニックの抑制に繋がると思う次第です。が、そもそもそんな報道や情報を目にしてしまうと、どうしても不安をかき立てられいてもたってもいられなくなるのが人間です。ならばそんな不安や怒りを必要以上かき立てる情報は出来るだけ見るべきではないぞ!という考えを、僕個人としてメンタルヘルスの観点から推奨させていただきます。
コロナ問題でいろんな議論が行なわれてますが、早く経済が元どおりになるためにも、今まで通りの予防法に勤めるだけです。
SNSの利用を減らすことで、家族との時間が増え、幸福になったような研究例もあります。(p)
情報は最小限にして、後は家で読書のような勉強に勤しんだり、家族でバライティー番組やYouTubeを見て笑ってるくらいがメンタル的にも健康的でしょう。
自分もコロナに気を取られすぎて、先日がスーパームーンの日だということもすっかり忘れていましたが、今後もそんなほっこりするような話にも意識を向けていきたいものですな〜。( ˙꒳˙ )
ご一読ありがとうございました。( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
参考文献
(1)日経新聞 4月6日 朝刊の1ページ目
(2)ファストアンドスロー 人の意思決定はどのように決まるのか? ダニエル・カーネマン
(p)その他 リンク